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リファラを見ると、このページ経由ではなく、いずこからか PDF にちょくせつアクセスしている例があるようですが、もし紹介していただける場合、このページにリンクしてもらえるとありがたいです。これは、強制ではありませんが、そうしていただくと、まず、つねに最新版 PDF が提供できるということがありますし、そして、この文書を読むさい、執筆背景を知っておいてもらいたいということもあるので、おねがいします。
この前、ぼくが今期担当している初級論理学の中間試験があったのですが、そのさい、けっこうな数の受講生の人から「中間試験に向けてのスタディ・ガイドがあるとうれしいんだけど」と言われたので、「おう、書くよ」とふたつ返事で引き受けたところ、このぐらいの話題だったらとりあえず何も参照せずとも書けるので(幸か不幸か)すらすらと筆が進んでしまい、「スタディ・ガイド」というよりも「教科書」に近いようなものができあがりました。

そもそもスタディ・ガイドとして書きはじめたゆえ、ところどころ説明をはしょってる部分もあるかとは思いますが、あたうかぎり自己完結的に書いたつもりですし、演習問題も解答付きなので、「真理木の方法にもとづいた初級論理学を独習したい」という人にも有益かと思いますゆえ、ここに公開します

短期間(じっしつ二日)での執筆ゆえ、記述が至らなかったり演習問題が練られていなかったりといろいろ不満はありますが、お役に立てれば、そして、できうべくんばたのしんでいただければうれしいです。

大小もろもろあるであろうまちがいの指摘、「ここ分かりにくい!」という不満、「こうしたらいいんじゃない?」という提案などがありましたら、コメント欄、あるいは thayashi@ucalgary.ca までお寄せくださるとありがたいです。
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今日オフィスアワーのとき質問をしにきた学生さんに「ちゃんと寝てる?」と言われたんですが死にそうな顔でもしていたんでしょうか。
抽象的な夢をたまに見る。昨日見たのは付値函数の夢だった。べつに、夢のなかで付値函数についてしゃべっていたというわけではない。夢全体が、なんとなく、付値函数だった。
いま担当している初級論理学演習の宿題の採点をしているんですが、一問採点が終わるとそのたびにトイレに行ったり外に煙草を吸いに行ったりしてぜんぜん採点がはかどりません。

そしていま、一問採点をし終えたので、これを書いているわけです。
■テレビ番組: Peppa Pig


最近、Peppa Pig というイギリス産アニメをよく見ています。

こちらの(にかぎらないかな)子ども向け番組というのは、番組中一回はかならず「おともだちとは仲よくしよう!」みたいな説教というか教訓がはさみこまれることが多いんですが、この Peppa Pig ではそういう説教臭さはほとんどなく、とんちきなことが起こってもとくにそれを教訓話に回収することなく、「まあ、結果たのしかったからそれでいいじゃん」と終わることが多いので、ぼくもけっこう好きです。

■音楽: Taylor Swift, Shake It Off


これはどういう経緯で娘が好んで見るようになったのかよく分からないのですが、色んな種類の踊りが出てくるのがたのしいのか、「しっかっお! しっかっお!」(彼女なりに "Shake It Off" と言っている)と再生をよくせびられます。とくに、チアガールに扮したテイラー・スウィフトがぶん投げられるシーンがお気に入りらしく、そのシーンになるとこちらに駆け寄ってきて自分のこともぶん投げろと催促されるので、なかなか大変です。

■本: 図解大事典 日本の妖怪


これは、ぼくが妹から誕生プレゼントにもらったのですが、娘のほうがよく読んでいます。とくに、「蟹坊主」というのがお気に入りなようです。

今期担当している論理学演習では教科書としてリチャード・ジェフリーの『形式論理学──その射程と限界』(翻訳)を使っていて、みなさんご存知のようにこの本では証明法としてタブロー・メソッドを採用しているんですが、ぼくはあまりこのタブロー・メソッドってやつが好きではないんですね。何と言うか、メカニカルに過ぎる。さりとて、ぼくのような半端ものにはヒルベルト・スタイルはちょっとごりっとしすぎているので(「男は黙ってヒルベルト・スタイル」というセクシスト的な文言が頭をよぎった)、フィッチ・スタイルあたりがちょうどよいようです。
 Passés cités par JLG
Georges Didi-Huberman
(Les Éditions de Minuit, 2015)

ディディ=ユベルマンのゴダール論とか、そりゃまあ読みますよね。

ところで、言葉を舌のうえで転がすような劈頭の書きぶりに何となくデリダを想起したんですが、思い返すと、ディディ=ユベルマンがデリダに言及した例ってあんまり思い浮かばないんですよね。『残像』(翻訳)とか、テーマ的にもそれなりにデリダを参照していておかしくないのに、言及されていた覚えがない。(とはいえ、『残像』を読んだのはそれなりに前の話だし、何より、「読んだ」と言っても「パラパラとページを繰った」と言ったほうが適当な読み方だったので、その印象の真正性はまったくあやしいのですが)


 Différence, Différend : Deleuze et Lyotard
Frédéric Fruteau de Laclos (Éd.)
(Encre Marine, 2015)

このブログで何回か言ったことがあると思うのですが、リヨタールというのはあんがい好きな書き手で、とくにこの書物のタイトルにも採用されている『相違』(翻訳)は、その文体的および内容的な読みやすさもあいまって、大学生のころの愛読書のひとつだった(あまつさえ、カナダくんだりまで携えてきている)ということもあり、購入。でも、はたしてちゃんと読むかな?


 Lettres et autres textes
Gilles Deleuze
(Les Éditions de Minuit)

これの翻訳が出るとの報にふれ、あわてて購入。書簡というのは、その人の本音があんがい分かりやすいかたちで出ていたりするので、たぶんおもしろいのではないかと。


 The New Annotated H.P. Lovecraft
H.P. Lovecraft
(Liveright, 2014)

大学の生協で見かけ、編者の序章も註釈も読みごたえがありそうだし、それにアラン・ムーアも序文を書いてるしで、まよわず購入。アラン・ムーアの「ラヴクラフトは変わりものだったからこういう特異な物語を書いたのではない。そうではなく、彼が新興勢力の勃興におびえる凡庸な中産階級だったからこそ、こういう物語を書いたのだ」という指摘に「なるほどなー」と思いつつも、「でも、そういう中産階級に属する大半の人たちはこんなとんちきな話を書いたりしなかったので、やはりラヴクラフトはどっかたがが外れていたのでは?」とも思ったり。
これがまあ、忙しいです。

今期担当の演習は初級ロジックなので演習にあたっての準備はそれほどたいへんではないのですが、ほぼ毎週ある宿題の採点だとか毎日それなりに送られてくる質問メールへの返答だとか演習後受講生の人たちの自主勉強につきあったりだとか(ただ、これは、居残る人たちに計算機科学科の人たちが多いこともあり、ざっくばらんに数学基礎論小史だとかロジックの計算機科学への応用例として停止問題だとかプログラミング言語の意味論だとかについて話すことができ、ぼくとしても知識の再点検になってありがたくはあるのですが)、なかなかに時間が取られ、論文執筆は言うに及ばず、週一で開催している自主研究会の準備や、そして(おそらくはいちばん重要なこととして)娘と遊んだりもしなければならないので、自分の趣味的な時間の確保どころか、じゅうぶんな睡眠時間も取れないような状態です。

いま博論の最終章の執筆中なので、それを書き終えればちょっとはらくになるかな、と思っているのですが、どうなることやら。
娘が見ているアニメについて奥さんに「これ、どういうアニメ?」と聞くと「前のめり気味なネズミと白痴のネコのアニメ」とか「ちょっとヘタレな男の子が妄想のなかで恐竜と遊ぶアニメ」とか「どういうアニメだよ、それ」と思うもじっさいにそれらアニメを見てみると「なるほど、たしかにそういうアニメだ」と納得してしまうような答えが返ってくるのでおもしろい。
今日は指導教官との面談があるのできっちり寝ておこうと思うも、予定があると思うと寝られないという宿痾ゆえけっきょく起きる予定の二時間前になっても寝られず、しかたないのでのそのそと起き出し少しばかり資料読みを進め、庭のリンゴの収穫を手伝い、そしてよろよろと学校に出かける。

指導教官との面談はつつがなく終了。指導教官は、いつもポジティブな言葉でこちらのやる気をふるいたたせてくれるのでありがたい。ともあれ、博論もやっとのこと終わりが見えてきたので、気を抜かずにがんばっていきたい。

面談のあと、必要な本を借りに図書館に行ったらふとクリスチャン・メッツの本が目に留まったので、『記号論集』と『映画の意味作用について』を借りる(これらに所収されている論文のいくつかは『映画記号学の諸問題』として訳されているはず。ちなみに、ここで前掲書にも収録されているメッツの論文がいくつか読める)。

帰宅してから、奥さんが作ってくれたちょっと早めの夕飯を食べながらビールをかっ食らうとさすがに眠気も限界に達してきたので横になるも、一時間ちょっとで目が覚めてしまったので、今朝の教訓を活かして「眠れないものはしゃーない」とまたのそのそと起き出す。

起きてから風呂に入って残存する眠気をとばし、今日図書館から借りてきた『アメリカのプラグマティズム』をウィスキーをちびちびやりながら読む。パースは、その人となりについてはまったく知らなかったのだけど、かなり問題のある性格の持ち主だったようだ。

そしていま、これを書きつつ、四十時間ほどほとんど眠らずに活動しつづけていることにはたと気づいたので、さすがに寝なければなあと思いながらウィスキーのお代わりを持ってきた。
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