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今年は例年よりとてもあたたかく、知らない人との会話など(こちらは日本にくらべると知らない人との会話というのがかくだんにおおく発生する)「今年はあったかいねえ」というのがおきまりのあいさつだったのですが、先週あたりからぐんぐん寒くなってきて、「北米の北のほうの冬」という観がつよまってきました。

というか今週寒すぎじゃないですか。
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ある日のオフィスアワーでの学生さんとの会話。
今日、奥さんが夕飯の用意をしながら "Love Will Tear Us Apart" を口笛で吹いていて、しかもそれをあまりに何食わぬ顔で軽快に吹いていたので思わず笑ってしまった。
今日オフィスアワーのとき質問をしにきた学生さんに「ちゃんと寝てる?」と言われたんですが死にそうな顔でもしていたんでしょうか。
これがまあ、忙しいです。

今期担当の演習は初級ロジックなので演習にあたっての準備はそれほどたいへんではないのですが、ほぼ毎週ある宿題の採点だとか毎日それなりに送られてくる質問メールへの返答だとか演習後受講生の人たちの自主勉強につきあったりだとか(ただ、これは、居残る人たちに計算機科学科の人たちが多いこともあり、ざっくばらんに数学基礎論小史だとかロジックの計算機科学への応用例として停止問題だとかプログラミング言語の意味論だとかについて話すことができ、ぼくとしても知識の再点検になってありがたくはあるのですが)、なかなかに時間が取られ、論文執筆は言うに及ばず、週一で開催している自主研究会の準備や、そして(おそらくはいちばん重要なこととして)娘と遊んだりもしなければならないので、自分の趣味的な時間の確保どころか、じゅうぶんな睡眠時間も取れないような状態です。

いま博論の最終章の執筆中なので、それを書き終えればちょっとはらくになるかな、と思っているのですが、どうなることやら。
今日は指導教官との面談があるのできっちり寝ておこうと思うも、予定があると思うと寝られないという宿痾ゆえけっきょく起きる予定の二時間前になっても寝られず、しかたないのでのそのそと起き出し少しばかり資料読みを進め、庭のリンゴの収穫を手伝い、そしてよろよろと学校に出かける。

指導教官との面談はつつがなく終了。指導教官は、いつもポジティブな言葉でこちらのやる気をふるいたたせてくれるのでありがたい。ともあれ、博論もやっとのこと終わりが見えてきたので、気を抜かずにがんばっていきたい。

面談のあと、必要な本を借りに図書館に行ったらふとクリスチャン・メッツの本が目に留まったので、『記号論集』と『映画の意味作用について』を借りる(これらに所収されている論文のいくつかは『映画記号学の諸問題』として訳されているはず。ちなみに、ここで前掲書にも収録されているメッツの論文がいくつか読める)。

帰宅してから、奥さんが作ってくれたちょっと早めの夕飯を食べながらビールをかっ食らうとさすがに眠気も限界に達してきたので横になるも、一時間ちょっとで目が覚めてしまったので、今朝の教訓を活かして「眠れないものはしゃーない」とまたのそのそと起き出す。

起きてから風呂に入って残存する眠気をとばし、今日図書館から借りてきた『アメリカのプラグマティズム』をウィスキーをちびちびやりながら読む。パースは、その人となりについてはまったく知らなかったのだけど、かなり問題のある性格の持ち主だったようだ。

そしていま、これを書きつつ、四十時間ほどほとんど眠らずに活動しつづけていることにはたと気づいたので、さすがに寝なければなあと思いながらウィスキーのお代わりを持ってきた。
夏が終わり秋がこれからやってくるような感じがする。
7月8日
今日から地元のお祭りであるスタンピードがはじまるので、初日のパレードを見るために早起きする。前日、「明日は早起きするから早く寝なくては」と思いつつ、朝5時くらいまでぐづぐづと起きてしまっていたのでとても眠い。パレード自体は、大人には「まあ、こんなもんかな」というものだったけど、娘は、たびたび登場する馬に手を振ったり "Yee-haw!" と呼びかけたりと、とてもたのしんでいた。ただ、娘よ、"Yee-haw!" はロバの啼き声であって馬のそれではないぞ。(もっとも、カウボーイの掛け声としてはとてもただしいのだけど、おそらく娘にそういう意図はない)

パレードを見終わったあと、昼食やら何やらをへてショッピングモールへ。モール内の服屋で母とはぐれたとき「さあ、お母さんを探そう」と語りかけると、娘が "Where are you?" と言いながら先陣を切ったのでびっくりする。これから娘の言うことはおもに英語として聞いたほうがいいのかもしれない。ともあれ、店では娘にラモーンズのTシャツを買った。(最近、ラジオから "Blitzkrieg Bop" が流れてきたおり、"Hey Ho, Let's Go!" の部分でこぶしを振りあげながらぴょんぴょんとび跳ねるのを目撃したので)

家に帰ると日本のアマゾンから本が届いていた。つい二日前に注文したばかりなのに、早い。(いっぽう、日本のアマゾンに注文したのと同じ日にカナダのアマゾンに注文した本は、日本のアマゾンからのものから一日遅れで到着した。がんばれ、アマゾン・カナダ)夕食をとったり娘を風呂に入れたり娘が寝たあと自分が風呂に入ったりしてからちょっとだけ博論の執筆をすすめ、そのあとやおら日本から届いた本の検分をする。

まずは、村上春樹の『職業としての小説家』を、ボズ・スキャッグス『シルク・デグリーズ』をBGMに読む(ほんとうは、何かジャズをBGMに読むのが「ただしい」のかもしれないけれど、ぼくはジャズが苦手なので)。ぼくはつねづね村上春樹の小説はとても重いものだと思っているのだけど(そして、ちゃんと読めば誰しもそのように感じるとも思うのだけど)、本人もどうやらそのように思って書いているらしく、「まあ、そうだよね」と思う。

『シルク・デグリーズ』を聴き終えるのとともに『職業としての小説家』をちょうどはんぶん読み終えたので、『職業としての小説家』を読むのはいったん中断して、カイリー・ミノーグ『ボディ・ランゲージ』を聴きながら吉増剛造『怪物君』を読む。吉増剛造の書きものは、読んでいると「これは何なんだろう?」というおおきなはてなマークが頭上に浮かび、ついでそのはてなマークが「おれは何だってこれを読んでいるんだろう?」とみずからに降りかぶさってくる。そして、そういう "What?" と "Why?" の折り重なりのすえ、はてなマークはどこかへ消え失せ、あとには何とも言えない愉楽が残る。(そして、こういう "What?" と "Why?" の果てに愉楽が見いだされるというのは、ちょうどストローブ=ユイレの映画を見るときにも経験されることだ)

『ボディ・ランゲージ』を聴き終えたので、吉増剛造からまた村上春樹に戻る。今度のBGMはロキシー・ミュージックの『アヴァロン』。(このアルバムは、ぼくが小さいころ家でよくかかっていたので、聴くとそのころの情景が思い出される。ちなみに、『ロスト・イン・トランスレーション』においてビル・マーレイがカラオケで "More Than This" を歌うシーンは、それを見つめるスカーレット・ヨハンソンのやさしい表情とあいまって、とてもあたたかい気持ちにさせられるもののひとつ)

『アヴァロン』を聴き終えるのとほぼ同時に『職業としての小説家』も読了。今日は、博論執筆に関係のないものをそれなりに読めた一日だった。
論文書き、授業の準備、課題の指導/添削にくわえ、査読の仕事までとびこんできて、「自由時間」というものがほとんどない生活をおくっています。

どれくらい自由時間がないかというと、今年にはいってからきいた新譜の数がゼロ枚といえばそのべらぼうさの一端がわかっていただけるでしょうか。
つい先日ペーパーの採点が終わったと思ったら今度は中間試験の採点です。ここ一ヶ月くらい自分のことがほとんど何もできていないので、この採点が終わったらがしがしやらねば。
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