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がんばります。
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今日から新学期。今期は受け持ちの演習が4コマあるので、論文執筆と、そして娘と遊ぶ時間のバランスをどう取るかが課題。

学校から帰ってきて、文献整理をしつつ、演習の構想をぼんやりと考え、そのあいまに娘と遊ぶ。娘がクリスマス・プレゼントにもらった InnoTab Max にサンプルとして入っていた Dr. Seuss の "Green Eggs and Ham" を見ると(これを見ているとき、奥さんが "I like green eggs and ham!" と書かれたTシャツを着て登場した)、言葉の響きがここちよく、DVD コレクションを買ってもいいかな、という気になる。(そして、ふと、吉田健一の「偉大な詩はかならず、その響きだけによって人の心を打つように書かれている」という言葉を思い出した)

夕食後、風呂につかりながら演習で扱う予定のプラトンの『饗宴』を読みかえす。演習ではとくにアルキビアデス(英語だと「アルサバイァディス」と発音されるので、いっしゅん誰のことかといまだに思ってしまう)に焦点を当てるつもりなので、そこを重点的に。プラトンの対話編はどれを読んでも何か底知れぬ異様な印象を受けるのだけど、これは何なのか。

風呂から出るとじゃっかん頭がすっきりしたので、これさいわいとすかさず論文の執筆に。いま書いているところは、「そんなん誰でも知ってるよ」と思われることについてなので、さらっと書き流せばいいようなものの、いくばくなりとも新規性を出したいと無謀なことを思ってしまい、ゆえに、なかなか筆が進まない。

そして、執筆に倦んだので、いまこれを書いている。
子育て(より正確には、子どもと遊ぶこと)、論文書き、そして研究助手の業務にくわえ、それなりに急を要する仕事がふってきて、てんてこまいです。

ここのところ、寝る前に日本の思想にかんする本を読んでおり、それについて思うところもあったりするので、何か書いておきたいなあと思ってはいるのですが、なかなか。
昼、奥さんは娘を連れて元同僚たちとランチ、ぼくは定期健診の一環で血液検査。昔、採血されているときに気を失ったことがあるので、それ以来採血は横になった状態でやってもらうことにしているのだけど、採血のたび「昔、採血中に気を失ったことがあるので、採血のときは横にならしてください」とたのむのは、ちょっとしたこととはいえ、めんどくさい。ともあれ、みんな椅子に座って採血されているなか、一人だけベッド付きの別室に連れられて採血。「針がきらいなんですか?」との質問に、"Not particularly but I don't like the very idea of being taken blood" と何だかよく分からない解答をして、じゃっかんけげんな顔をされる。採血後、電車に乗って学校の図書館に本を返しに行く。本を返したあと、館内をぶらぶら眺めつつ借りる本をチョイスしていたら、思いのほかけっこうな冊数になってしまう。借りた本は:モディアノ『新婚旅行』『失われた青春時代のカフェで』(翻訳)『地平線』(翻訳)『きみがこのあたりで迷わないように』(翻訳)(日本語の新刊書籍をチェックしているときに『迷い処』の翻訳が出ることにふれて、「おれ、モディアノって読んだことないな」と思ったので)、ラカン『自己の言語:精神分析における言語の働き』(翻訳)(いわゆる「ローマ講演」の英訳。これも日本語の新刊をチェックしているときに "L'étourdit"(Autres Écrits に所収)の翻訳が出ることにふれて、「ラカンと言えば、ローマ講演の英訳、とくに訳者のワイルデンの解題には卒論を書くときにお世話になったな」となつかしくなったので)、キャスリーン・レイン『ブレイクと伝統』(先だって読んだ古井由吉と大江健三郎の対談集『文学の淵を渡る』で大江健三郎が言及しており、ちょっと気になったので)。ほかにも、『個人的な体験』や『芽むしり仔撃ち』の英訳、ぺレックの対談・講演集などが気になったけど、それらを発見したときにはすでに借りようと抱えている本がけっこうな量になっていたので、断念。学校からはバスで帰ったのだけど、道中、"PRAY TO END AN ABORTION" という看板をかかげ、こうべを垂れて祈る女の人を見た。バスから降りると、ちょうど奥さんと娘と出くわしたのでいっしょに帰宅。帰ってから、まだ娘のごはんのまで時間があったので、ベイビー・ウォーカーをたずさえ、家のまわりを散歩する。夜は、例によって例のごとく、論文書き。
日記でもつけてみようかと思う。
ここ数日、奥さんが本屋に行きたがっていたので、天気もいいことだし、本屋へ。行先の候補として、本屋自体は単店舗でそれなりにでかいけどまわりに何もないところか、本屋自体はそれほどでかくないけどそれなりにおおきめのモールに入っているので本屋のみならずたのしめるところのふたつがあがったのだけど、どうせなのでいろいろたのしめるほうに行くことにする。
朝、寝室で寝ていると、となりの部屋から "Elmo goes to the Moon!" とさいこうにごきげんなエルモの声が聞こえてきた。テレビでセサミ・ストリートでも見ているのかなとさいしょは思ったのだけど、テレビにしてはどうも臨場感がありすぎる。まどろみつつ、エルモの声に耳をすましていると、どうやら奥さんがエルモの声色をまねて子どもに絵本を読んでいるらしいということが分かった。スーパー似ていたので、今度から履歴書の特技欄に書くべきだと思う。
奥さんが仕事に出かけているあいだの午前から夕方にかけて、娘とふたりで過ごす。娘は、よほど眠くないかぎりいつでもごきげんなので、面倒を見るのはそれほどたいへんではないのだけど、ごきげんで接してくるだけにこちらも思わず相手をしてしまい、ほとんど仕事が手につかないのがたまにきず。ともあれ、今日は昼寝をたっぷりしてくれたので、それに乗じてこちらも昼寝をさせてもらう(そのあいだに論文を進めるという発想にはならない)。

今日はめっぽういい天気だったので、奥さんが仕事から帰ってきてから家族三人で散歩に出かける。いつも行っている公園を抜けて、チャイナ・タウンをひやかす。「東方市場」という、いかにもうさん臭げな雰囲気をふんぷんとかもしていたところにおそるおそる足を踏み入れてみると、期待を裏切らぬうさん臭さで、ほぼまちがいなく本家の許可を取っていないであろうドラえもんの人形やサンリオ・グッズが陳列されている店や、「宗教用具」という看板がかかげられた、商品の赤や橙の占有率の高さゆえ店内に不自然なほどやわらかな光がじゅうまんする店などが軒をつらねていた。

帰宅するとけっこういい時間だったので、とりあえず娘のごはん→風呂→寝かしつけのあと、大人も軽く夕食を摂る。調子がいまいちだったので、テレビで映画を見ながら、ウォルター・チャットン、ヘンリー・ハークレイ、そしてトマス・ブラッドウォーディンといった中世後期の哲学者/神学者/数学者たちの連続体/無限をめぐる言説のおさらいをする。とくに、ブラッドウォーディンは、モノグラフが刊行されていてしかるべき人物であると思われるのに、いまのところ彼についてのまとまった書きものはぼくの知るかぎりジョン・マードックの博論のみなので、菲才をかえりみずいつかはそういう仕事がしてみたものだ、などと妄想する。

中世後期の連続体/無限をめぐる言説をおさらいしながらテレビで見た映画は、まず『2001年宇宙の旅』。見るたびに、「これを公開当時、何の前情報もなく見た人たちはどう思ったのだろうか」と思う。できれば、ぼくもそういう「公開当時、何の前情報もなく見た人たち」の一人になりたかった。つぎに、『V・フォー・ヴェンデッタ』。剃髪されたナタリー・ポートマンを見るたびに、シネッド・オコナーを思いうかべてしまう。ともあれ、V の "Ideas are bulletproof" という言葉にいつも胸が熱くなり、何だかよく分からないけど「やったるぞ!」という気分にさせられる。さらに、『サイレント・ノイズ』もやっていたので見てしまう。B級映画にちがいはないのだろうけど、テレビでかかるとつい見てしまうので、きらいな映画ではないのだと思う。

そしていま、ダミアン・ライスの O を聴きながらこれを書いている。
おかげで論文執筆はあまりはかがいっていませんが、"All work and no play makes Jack a dull boy" という言葉もあることですし、たまにはよしとしましょう。
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