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ここのところスパムコメントがひどく多かったのでいろいろと設定をいじったら、予期せぬ副作用が出てしまったらしく、コメントが書きこめない状態になっていたようです。すみません。いまはプレーンな設定に戻しましたので、たぶん、おそらくコメントが書きこめるようになったはずなのでよろしくおねがいします。
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スパムコメントを削除したついでに、あれこれよしなしことどもを。
「予断は許されない」という表現にふれて「余談が許されないなんて! 余談ぐらい許されて当然!」と本気で憤慨している人をみかけて「なるほど、こういう人の余談は許されるべきではないかもしれないな」とおもったりなど。
ラップトップ内の文書を整理していたら、今年の冬学期にうけもっていた「愛と性/生と死をとおしてする哲学入門」の試験対策資料がでてきたのでおいときますね

というか、この授業をやったの数年前のような気がしていたんだけど、今年のことだったのか……。
初級論理学の試験のためにつくった問題集に「解答なし」が解答の問題をまぎれこませたところ、すごく出来のいい学生さんから「この問題ずーっと考えてるんだけどぜんぜん答えがでない。くやしいけど解答おしえて!」というメールがきたので、「『解答なし』が解答」と返答したところ "Ahhh!" という返信がきて、ちょっと(ほんとうに、ちょっと)「わるかったな」とはおもったんですが、でも、式の意味をかんがえれば答えがないことは明白な問題だし、そもそも、「解法を機械的に適用するのではなく、問題の意味をちゃんとみすえてとりくもうぜ」というメッセージをこめた問題だったので、まあしかたないですね。

ちなみに、奥さんにこのことをはなしたら「なんで学部生にそんな問題だすの!」とおこられました。
来週、ぼくが演習を担当している初級論理学の試験があるので、それに向けてのスタディ・ガイドを用意しているのですが、量化文(「すべての」とか「ある」が現れる文章ですね)が現れる議論の例をチャールズ・ラトウィッジ・ドッジソンの『記号論理』から採ろうと思ったら、同じ例を戸田山さんがすでに『論理学をつくる』でつかっているのを発見し「なんだよー」って感じです。

あと、命題論理の健全性の(真理木にもとづいた)証明を『論理本』流に階層の概念をつかって書き下ろしたところ、「こんなん、初級論理学の受講生は誰も読まないよ」というものになってしまったので、結果、戸田山さんのやりかた(真理木の健全性を、真理木の経路の充足可能性=開放経路と真理木規則の真理保全性に帰着させる)を踏襲することになりそう。なんか、くやしい。
ぼくには、ぼくほどものぐさな人間もそうそういるまい、という自負がある。毎日好きなだけ寝て、好きなこと(この「好きなこと」というのも、音楽を聞いたり映画を見たりという、負荷の低いものが望ましい)だけをして過ごせたらどんなにかいいだろうと思う。
リファラを見ると、このページ経由ではなく、いずこからか PDF にちょくせつアクセスしている例があるようですが、もし紹介していただける場合、このページにリンクしてもらえるとありがたいです。これは、強制ではありませんが、そうしていただくと、まず、つねに最新版 PDF が提供できるということがありますし、そして、この文書を読むさい、執筆背景を知っておいてもらいたいということもあるので、おねがいします。
この前、ぼくが今期担当している初級論理学の中間試験があったのですが、そのさい、けっこうな数の受講生の人から「中間試験に向けてのスタディ・ガイドがあるとうれしいんだけど」と言われたので、「おう、書くよ」とふたつ返事で引き受けたところ、このぐらいの話題だったらとりあえず何も参照せずとも書けるので(幸か不幸か)すらすらと筆が進んでしまい、「スタディ・ガイド」というよりも「教科書」に近いようなものができあがりました。

そもそもスタディ・ガイドとして書きはじめたゆえ、ところどころ説明をはしょってる部分もあるかとは思いますが、あたうかぎり自己完結的に書いたつもりですし、演習問題も解答付きなので、「真理木の方法にもとづいた初級論理学を独習したい」という人にも有益かと思いますゆえ、ここに公開します

短期間(じっしつ二日)での執筆ゆえ、記述が至らなかったり演習問題が練られていなかったりといろいろ不満はありますが、お役に立てれば、そして、できうべくんばたのしんでいただければうれしいです。

大小もろもろあるであろうまちがいの指摘、「ここ分かりにくい!」という不満、「こうしたらいいんじゃない?」という提案などがありましたら、コメント欄、あるいは thayashi@ucalgary.ca までお寄せくださるとありがたいです。
今期担当している論理学演習では教科書としてリチャード・ジェフリーの『形式論理学──その射程と限界』(翻訳)を使っていて、みなさんご存知のようにこの本では証明法としてタブロー・メソッドを採用しているんですが、ぼくはあまりこのタブロー・メソッドってやつが好きではないんですね。何と言うか、メカニカルに過ぎる。さりとて、ぼくのような半端ものにはヒルベルト・スタイルはちょっとごりっとしすぎているので(「男は黙ってヒルベルト・スタイル」というセクシスト的な文言が頭をよぎった)、フィッチ・スタイルあたりがちょうどよいようです。
先学期、授業のためにスタインボックの「命を意図的に絶つこと」(アンソロジー『哲学と死』所収)を読んでいたら、"ought" と "right" という "...ght" で終わる単語がだんだんになっているのを見つけ、じっさいに得になるようなことはひとつもないにもかかわらず、ちょっと得した気分になった。
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