買い本借り本借りられなかった本 [本]

さいきん買ったり借りたり図書館にあるはずなのに見つけられなかった本。

まずは買い本。

• James Tanney, Meta+Hodos and Meta Meta+Hodos, Frog Peak Music
  このあいだの引越のときになくなってしまったので、買い直し（それはそうと、日本ではほとんど引越なぞしたことがないのに、アメリカではけっこうな短期間に2回も引越をしているというのはどういうことだ）。ユリイカ「解体する音楽」号で抄訳されていたので知ってる人もそれなりにいる、かもしれない。
  
  
  
• W.S. Broecker and R. Kunzig, Fixing Climate, Hill and Wang
  The Economist の温暖化本紹介で、ゆいいつ「読む価値あり」とされていた1冊。読んでると、古代気候学についてもうちょっと細かなことが知りたくなってくる。

おつぎ借り本。

• J. Derrida and E. Roudinesco, For What Tomorrow . . ., Stanford（邦訳）
  ほとんど第5章の「動物たちに対する暴力」を読むためだけに借り。せまい意味での「動物の権利」問題から、もっとひろい「動物の哲学」への架橋として、けっこういいイントロダクトリかもしれません。
  
  
  
• Graham Priest, Doubt Truth to be a Liar, Oxford
  グレアム・プリーストのおなじみdialetheismもの。"Dialetheism"というのは、ちょっと何と訳したらいいか困るんだけど、「矛盾を認める立場」というか、形式的に言うと、ある論理系においてある命題もその否定もともに「真」となることを許容する、そういうもの、です。まだちょっとしか読めてませんが、めちゃめちゃおもろいですよ（寝床で読んだりすると、寝るタイミングを逸したりするので、注意）。
  
  
  
• Julian Bourg, From Revolution to Ethics, McGill-Queen's Univ.
  ここで紹介済み。1968年の五月革命と、それがフランス知識人にあたえた影響について。もうちょっと読み進めてみなければ決定的なことは言えませんが、何となく「買ってもいいかも」と思わせるものを秘めています。
  
  
  
• Susan Haack, Philosohpy of Logics, Cambridge
  まえに「数学の哲学」について講義めいたことをやったさい、そのComplementary Reading Listのようなもので「論理学の哲学については『これ』といったものがない」なんて不遜なことを言ってしまいましたが、この本を忘れていました。「論理学の哲学」と言いつつ、じっしつ「論理学入門」といった体の本が多いなか、これはけっこうガチに「哲学」しています。おすすめ。

図書館に所蔵があるようなので借りようと思ったのだけど所定の位置になく借りられなかった本。

• Leonard Lawlor, This Is Not Sufficient, Columbia Univ.
  「デリダの『動物』をめぐる思索」をめぐる論考。あれば借りたかったけど、まずはご本尊をじっくり読もうかと。