先生んちでインフォーマルゼミ [留学]

今日は、大学自体は何でか知らんけど休みだったんですが、自分の名前をミススペリングしちゃう先生の家で「インフォーマルゼミ」をしてきました。

で、さすが「インフォーマル」なだけあって、アルコール類（おもにビール。おれもひさかたに、ビールではないけどアルコール入りティーみたいのを飲んだら、頭が痛くなりました）やピザなどがででーんと用意されており、それらを飲んだり食ったりしながら哲学談義に耽るというオツな趣向。

交わされた議論は、先日のべーやんの講義に通ずる、「美的判断はいかにして正当性を得るか？」ということとか、「そういう美的判断と道徳的判断に何らかの聯関はあるか？」ということとかだったりして、何というシンクロニシティ、と思ったことであります。とくに、「ブリットニー・スピアーズの哲学」とでもいうべき議論とか、渋かった（「ブリットニーは音楽的にはクズかもしれんが、多くの人にたのしみを与えてる、とも言えるぞ」てな感じでその話題の口火が切られ、「ああ、ブリットニーってやっぱりそういうポジションなのね」とあらためて思ったり）。

んでもって、当の先生はそうしたなか、甲斐甲斐しくピザを焼いたり、そのピザを切り分けて「ほら、冷めないうちに食え食え！」とかすすめたり、生徒が飲み散らかしたビールの瓶を片付けたりと、ものすごくよく働いてました（関係あるよなないよな、という話ですが、議論をちょっと抜け出して、友だちとガレージに煙草を吸いに行くとき、ふだんは煙草を吸わないと思しき先生もいっしょに一服ということになぜだかなったんですが、そのとき、先生が「何吸ってんの？」と煙草の銘柄をおのおのにたずねると、全身墨だらけのハードコアラーが、「あ、おれいまジョイントしか持ってない」とか平気でぬかしてて、すげーいい感じでした）。

帰りは、このあいだちろっと言及したことがある、育ちのよさそうな同級生のガールフレンドにわざわざ車を出してもらって、おれ、育ちのよさそうな同級生、そしてそのガールフレンド（数学専攻だそうです）という面子でここ大学まで帰ってきたんですが、その車中、はからずもゲーデルの神の存在証明の話になり、しかも彼は通り一遍以上の興味をその証明に持っているらしく、ゲーデル話でかなり盛りあがりました。やはり、それなりのバックグラウンドがあると、話がはやい。

そんなこんなで、ひじょうに充実した一日でした。