[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
もうすでに有名なものなのかもしれないけど、今度NTT出版から同名の書籍が出るというに際しておれは知った、「ウェブログの心理学」という論文。
で、感想なんだけど「うーん……」って感じかな。
その「うーん」てのには、ウェブ日記・ウェブログを類型化する「情報志向/心情志向」「自分に向けて書く/他人に向けて書く」という軸の設定はどうなんだとか、ウェブログが普及するにつれそのコミュニティの形成が「ローカル」なものから「グローバル」なものになったというがほんとかとか、ここに書かれてるようなことは調べなくても分かるようなことで言及されるべきは「なぜそうなのか」なんじゃないかとか、「ブログをなぜ書くか、なぜ読むか」という提起された問いってどうなったの?とか、いろいろあるんだけど、この論文の母型は、学会での招待講演でなされたものだというし、そこまでの掘り下げは望むべくもないんだろう、ということで、その掘り下げは書籍版に期待するとして、ここで取り上げたいのは、この論文で言われている「ブログ度」というもの。
そのブログ度ってのは、次の5つの特性で決定される。
- 記録単位はトピックか日付か
- 記録内容は社会的か個人的か
- 分類カテゴリは必要か不要か
- 他の日記・ブログへの言及は必要か不要か
- 内容理解のために作者プロフィールは不要か必要か
この5つの属性で、選択項目が前者の方に傾斜していればしているほど、「ブログ度高し」ということになる。つまり、「ブログらしいブログ」というのは、「記録単位はトピック、記録内容は社会的、分類カテゴリは必要、他の日記・ブログへの言及は必要、内容理解のために著者プロフィールは不必要」なブログ、って感じ。
これも、お遊びとしては「ふーん」と思うけど、どうなんだろ。
まあそもそも、「ブログとは何か」ってのが何だかよく分からないものだから、あくまでも作業仮説、たたき台として捉えておくべきなのかもしれないけど、個人的には1、2、5は「ブログ度」を計る指標としてそれなりに妥当だと思うけど、4は微妙、3は「どうなのよ?」って感じだな。
4ってのはたぶん、ブログの持つ、他のブログとの連結性ってことに焦点を合わした指標だと思うんだけど、言及が必要かどうかなんてケース・バイ・ケースだろうし、分類カテゴリのあるなしなんてのはブログにとって本質的なものではないと思う。
でも結局、問いは「ブログってほんとのとこ、何なのよ?」ってとこに戻ってきちゃう。
ほんと、何なんだろ?(あー、投げやりな終わり方だ)
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
音
雑
虫
技術
『スペクタクルの社会』を読む
ドゥルーズ講義録
電波
趣味の数学
趣味のゲーデル
『プリンキピア・マテマティカ』を読む
自己紹介もどき
ブログペット俳句
芸術一般
言語ヲタ
お客様
GRE CS
留学
Boing Boing
映画
ちょっといい話
かなりダメな話
魂の叫び
哲学と数学
論文
引用
「いい」とも「ダメ」とも言いがたい話
悲喜こもごも
証明論
ポエム
書物への呪詛
言わずもがななことではあるけれどときに忘れてしまうこと
何か無駄なことをしよう
日々
趣味の勉強
夢
ブログの記事
翻訳
勉強
不眠
文房具
ライフハック
育児
thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。