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"Whiplash"(邦題『セッション』)を見ました。おもしろかったです。
菊地成孔さんがこの映画をえらくこけおろしているらしいですが、みなさまにおかれましては、そういうことは気にせず、ただたんにこれを「映画」としてたのしめばいいと思います。(だいたい、菊地さんはこの映画を「ジャズ映画」と捉えて、そういう観点から酷評しているようですが、それはたとえば、『ビューティフル・マインド』や『グッド・ウィル・ハンティング』を「数学映画」と捉え、そのうえでこれらの映画をこきおろすようなもので、そんな間抜けなやつどこにいるか、って話です(ただ、ぼくのこの感想は、ぼくがジャズに少しも思い入れがないから、かもしれません))
菊地成孔さんがこの映画をえらくこけおろしているらしいですが、みなさまにおかれましては、そういうことは気にせず、ただたんにこれを「映画」としてたのしめばいいと思います。(だいたい、菊地さんはこの映画を「ジャズ映画」と捉えて、そういう観点から酷評しているようですが、それはたとえば、『ビューティフル・マインド』や『グッド・ウィル・ハンティング』を「数学映画」と捉え、そのうえでこれらの映画をこきおろすようなもので、そんな間抜けなやつどこにいるか、って話です(ただ、ぼくのこの感想は、ぼくがジャズに少しも思い入れがないから、かもしれません))
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図書館で『バードマン:あるいは(無知のもたらす予期せぬ功徳)』が借りられたので見ました。
見る前は「ちょっと(あるいはかなり)重いテーマが底に潜んだコメディかな」と思っていて、それも当たってなくはなかったのですが、それより、見はじめてすぐ、「ああ、これは引用/ほのめかしに気をつけて見なければならない映画なんだな」というかなりあからさまなシグナルが送られたので、そういう心がまえで見ました。以下、ぼくが気づいた範囲での、そして物語に何らかのかたちでかかわってくる引用をあげてみます。(もっとも、ぼくが気づいたのは、「ほのめかし」というよりあからさまであるものばかりなので、見る人が見ればもっといろいろな「ほのめかし」がそこかしこにあるのでしょうが、それはまあぼく個人の限界ということでかんべんしてください)
以下では基本的に引用リストを掲げるにすぎないのですが、末尾に映画のラストにかんする「ほのめかし」が含まれるので、ネタバレに神経質な人はつづきを読まないほうがいいかもしれません。
見る前は「ちょっと(あるいはかなり)重いテーマが底に潜んだコメディかな」と思っていて、それも当たってなくはなかったのですが、それより、見はじめてすぐ、「ああ、これは引用/ほのめかしに気をつけて見なければならない映画なんだな」というかなりあからさまなシグナルが送られたので、そういう心がまえで見ました。以下、ぼくが気づいた範囲での、そして物語に何らかのかたちでかかわってくる引用をあげてみます。(もっとも、ぼくが気づいたのは、「ほのめかし」というよりあからさまであるものばかりなので、見る人が見ればもっといろいろな「ほのめかし」がそこかしこにあるのでしょうが、それはまあぼく個人の限界ということでかんべんしてください)
以下では基本的に引用リストを掲げるにすぎないのですが、末尾に映画のラストにかんする「ほのめかし」が含まれるので、ネタバレに神経質な人はつづきを読まないほうがいいかもしれません。
アカデミー賞授賞式でちらっと流れた映像でのホーキング激似の演技を見て、これはこの演技を見るためだけにでも見なければならないと思い、The Theory of Everything(日本はDVD化はまだ、なのかな)を見ました。映画自体は、「A Beautiful Mind の物理学版だねえ」という誰しもが抱くような感想しか出てきませんが(そして、A Beautiful Mind のほうが映画として数倍よくできている。もっとも、「実際を美化しすぎている」という批判はその通りなのでしょうけど。「ナッシュが浮気してしかもその浮気相手が男でさらにびっくり!」という(見方によってはすごくおいしい)エピソードがはぶかれていたりだとか)、まあつまらなくはなかったです。
Lee Daniels 監督の The Paperboy を見ました。予告編から推察して「最初はコメディ基調だけど後半になるにしたがってだんだん捩じれてくるような映画かな」という予期とともに見はじめたのですが、ほぼ最初から最後まで重苦しい雰囲気が漂う映画でした。ぜんぜん意識していなかったけど Lee Daniels は Precious の監督で、それを知ると「さもありなん」という感じですね。
ジャック・ブラック主演の映画 Bernie を見ました。特典映像でインタビューを受けるジャック・ブラックが、喋り方は訥々としているし目は泳いでるし、ふだんはこんな感じの人なのかなあと思いました。(もっとも、撮影中になされたインタビューっぽかったので、役と地の切り替えがうまくいっていなかったという事情もあるのかもしれませんが、それにしても)
今日見た A Most Wanted Man のクラブのシーンで D.A.F. がかかっていました。やっぱりドイツのクラブではふつうにかかるもんなんでしょうか。だとしたら、すばらしい。
映画自体は、派手さはないものの、おもしろかったです。(最初、フィリップ・シーモア・ホフマンの役がドイツ人という設定とは気づかずに、「フィリップ・シーモア・ホフマンの英語ってこんな訛ってたっけ?」とかまぬけなことを思ってしまっていた)
映画自体は、派手さはないものの、おもしろかったです。(最初、フィリップ・シーモア・ホフマンの役がドイツ人という設定とは気づかずに、「フィリップ・シーモア・ホフマンの英語ってこんな訛ってたっけ?」とかまぬけなことを思ってしまっていた)
先日 Stranger Than Fiction をテレビでやっていたので見たんですが、主人公がかかるカウンセラーの名前、Mittag-Leffler っていうんですね。初見のとき、ダスティン・ホフマン演じる文学教授の名前が Hilbert だということに「ふむ」とは思ってはいたけど、これには気づかなかった。
それにしても、やっぱり、この映画における "Whole Wide World" の使い方はずるいなあと思いましたです。(ところで、「思いましたです」とくると反射的に「はい」とついでしまいそうになるのだけど、この語法の創始者は誰なんだろう?)
それにしても、やっぱり、この映画における "Whole Wide World" の使い方はずるいなあと思いましたです。(ところで、「思いましたです」とくると反射的に「はい」とついでしまいそうになるのだけど、この語法の創始者は誰なんだろう?)
おくればせながら『ゴーン・ガール』を見ました。いろんなところで「あと味がわるい」と言われていたので『セヴン』級のものを期待していたんですが、ぼくはそれほどあと味がわるいとは感じなかったな(むしろ、人によっては「爽快!」ってなってもおかしくないような気もしたり)。でもまあ、おもしろかったです。
ちょっと前にテレビで『インヘレント・ヴァイス』の宣伝が流れてて、力ずくでばかばかしそうな感じだったので「見たいな」と思ったのだけど、映画を見る前に小説を読んでおくべきなのだろうか(小説は、刊行されて間もなく、本屋さんで安売りされていたので、買うだけは買ってある)、でも、小説を読んでから映画を見ることにしてしまうといつまで経っても映画が見られそうにないなと、やや煩悶ちゅう。
ところで、村上春樹は「冗談」と断りつつも、『インヘレント・ヴァイス』に『ラリってノワール』という邦題を与えているけど、これはけっこういいんじゃないか、と思う。(ちなみに、邦題つながりで言えば、サム・ライミの Drag Me to Hell をぼくは『わたしを地獄に連れてって』という邦題で呼んでいるのだけど、われながらこれはなかなかいい邦題なんじゃないか、と思っている)
ところで、村上春樹は「冗談」と断りつつも、『インヘレント・ヴァイス』に『ラリってノワール』という邦題を与えているけど、これはけっこういいんじゃないか、と思う。(ちなみに、邦題つながりで言えば、サム・ライミの Drag Me to Hell をぼくは『わたしを地獄に連れてって』という邦題で呼んでいるのだけど、われながらこれはなかなかいい邦題なんじゃないか、と思っている)
キューブリックの映画はどれも隙がないのだけど『時計じかけのオレンジ』エンディングでの
- アレックスの病室に豪華ステレオセットが持ちこまれて
- そこから第九が爆音で流れ
- それを聴いたアレックスの顔にみるみる邪悪さが戻り
- 紳士淑女に囲まれての in-out のカットが挿入され
- そこに "I was cured all right" というナレーションがかぶさって
- "Singin' in the Rain" が流れるエンドロールへ
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