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苦手な単語とその克服
[勉強]
単語を覚えるには、「くりかえし覚えるべき単語を書き、しかるのち、しばらく時間をおいてからまたくりかえし覚えるべき単語を書く」という泥くさい方法がけっきょくはいちばんだと思われるのですが、それでも、どうしても覚えられない単語というのが出てきてしまうものです。そういう場合、ぼくは以下のような方法で対処しています。
- 単語をパーツに区切る
実例:Houellebecq→Hou/elle/becq
Nietzsche→Nie/tz/sche - すでに覚えている単語と関連させる
実例:Friedrich→Frederick("Friedrich" は、ドイツ語の接尾辞 "-lich" からの連想でいつも "Friedlich" とつづってしまうので、「英語だと "Frederick" だから……」といちいち英語バージョンを想起する) - ゆっくりと発音しながら書く
実例:corollary
vocabulary
半アナログな執筆風景
[勉強]
最近、博士論文の執筆は以下のような感じでやっています。
まず、本を読みながらその内容をまとめたり、あるいは思いついたアイディアを書きつけたメモをひろげて、それらを見くらべたり並べかえたりしながら書くことを練り、執筆内容がある程度まとまってきたらノートに構成をそれなりの粒度で書きつける。その過程で、細かいポイントの確認のためや、あるいは思いついたアイディアをよりおし進めるヒントを探しのため書籍を参照することが頻繁にあるので、二台の電子書籍リーダーをスタンバイさせておく。
このように、執筆にさいしてはほとんどコンピューターを使わず、とちゅう何かネットで調べたくなっても、すぐコンピューターやスマートフォンを立ちあげるようなことはせず、その「ネットで調べたい」と思ったことをメモしておき、あとで調べるようにするようにしているのですが、そうすると、気が散ることがてきめんに少なくなり、当座の執筆に集中できるので、すごくよいです。
ちなみに、最終的な原稿はもちろんコンピューターで仕上げるのですが、それは MikTeX + TeXstudio という組み合わせでやっています。
ある日、本を読んでいたら奥さんに「なにやってんの?」と言われた。ぼくはいっしゅん「なにやってんのって、本を読んでるに決まってるじゃん」と答えそうになったけど、ふと、自分が「リバース読書」を遂行中だったことに気づいた。そう、奥さんはぼくが本をぎゃくから、それもけっこうなスピードで読んでいることをいぶかしく思ったのだ。
ぼくは、理屈っぽい本を読むとき、このリバース読書をよくやる。やり方はかんたん。本を、うしろから1ページづつ、さかのぼって読んでいくだけ(できれば、一定のスピードをたもって、分からないところがあってもそこに拘泥しないで読みすすめられるとなおよい)。そうすると、まず結論を知ることができるので、議論の概要が得やすくなる。そして、このあいだ紹介したマクルーハンの「右のページだけ読む」というやり方と同様、「ただ文字を目で追っているだけ」というまんぜんな読書になりづらいという功徳もある。
「うしろから1ページづつさかのぼって読む」というやり方がさいしょなじまなければ、とりあえずまずは最終章から読みはじめ、それから章ごとにじゅんじゅんにさかのぼってくるというやり方からはじめるのもいい。ただ、このやり方だとリバース読書のもうひとつの功徳が失われてしまうので、「議論の結論からトップダウン式に遡及していく」という読み方にある程度なれてきたら、章ごとではなく1ページづつさかのぼるというやり方を試してみる。そして、さかのぼるスピードもじょじょにあげていく。
もちろん、このやり方はあくまで「手っとり早く議論の概要を知る」ということにあるので、議論をじっくり追うにはその本を頭からふつうに読み返したほうがいい。それでも、議論の結論と、そしてある程度の議論の構造は押さえられているはずなので、このやり方だとじっしつある本を二回読む計算になるにしても、理解度と内容の吸収度を勘案すれば、一回だけ頭からふつうに読んだ場合にくらべてもじゅうぶんおつりがくると思う。
ぼくは、理屈っぽい本を読むとき、このリバース読書をよくやる。やり方はかんたん。本を、うしろから1ページづつ、さかのぼって読んでいくだけ(できれば、一定のスピードをたもって、分からないところがあってもそこに拘泥しないで読みすすめられるとなおよい)。そうすると、まず結論を知ることができるので、議論の概要が得やすくなる。そして、このあいだ紹介したマクルーハンの「右のページだけ読む」というやり方と同様、「ただ文字を目で追っているだけ」というまんぜんな読書になりづらいという功徳もある。
「うしろから1ページづつさかのぼって読む」というやり方がさいしょなじまなければ、とりあえずまずは最終章から読みはじめ、それから章ごとにじゅんじゅんにさかのぼってくるというやり方からはじめるのもいい。ただ、このやり方だとリバース読書のもうひとつの功徳が失われてしまうので、「議論の結論からトップダウン式に遡及していく」という読み方にある程度なれてきたら、章ごとではなく1ページづつさかのぼるというやり方を試してみる。そして、さかのぼるスピードもじょじょにあげていく。
もちろん、このやり方はあくまで「手っとり早く議論の概要を知る」ということにあるので、議論をじっくり追うにはその本を頭からふつうに読み返したほうがいい。それでも、議論の結論と、そしてある程度の議論の構造は押さえられているはずなので、このやり方だとじっしつある本を二回読む計算になるにしても、理解度と内容の吸収度を勘案すれば、一回だけ頭からふつうに読んだ場合にくらべてもじゅうぶんおつりがくると思う。
べつに、高所から「数学書の読み方を教えてしんぜよう」ということではなく(そんなん、ぼくのほうこそ教えてほしい)、あくまで「ぼくはこういうふうに数学書を読んでいる」というメモとして。
マクルーハンの読書法
[勉強]
ぼくにはここ数年で培われてきたちょっと変わった読書習慣があって、固い本を読むときは右のページだけ読むんだ。気軽にすっと読める本の場合は、一語一語ぜんぶ読む。でも、固い本は右ページだけ。というのも、どんなにうまく書かれた本でもすごく冗長だってことが分かったし、それに、読むのが右ページだけだと、左ページには何が書かれているかを自分で埋めなきゃならないから、まんぜんと字を目で追ってるだけってことにもならないって気づいたしね。数学書だとこの読み方はきびしそうだけど、人文社会系のものだったらこの読み方でも何とかいけるのかな? こころみに、何か適当な本をこのやり方で読んでみます。
その日に勉強したことをメモしておいて寝るときにそのメモを眺めながら「ああ、今日はこんなことを勉強したのだなあ」とその日に勉強したことをぼんやりと反芻しつつ眠りにつき、そして起きたときにそのメモをふたたび見て「メモを見てもあやふやにしか思い出せないこと」の復習からその日の勉強をはじめるというふうにすると、勉強したことがそれなりに定着しやすくなりますし、それに、一日の勉強をはじめるとっかかりにもなるので、よいようです。
また、「分からないこと考えるべきこと」をまとめておくと(ぼくは帳面に「分からないこと考えるべきこと」というセクションを作って、分からないこと考えるべきことが生じるとそのつどそれら分からないこと考えるべことを書きこんでいます)、ちょっとした空き時間等にそれを眺めて、「考えるべきこと」を考えられたり、あるいは「そういえばこれを考えなきゃいけないんだった」と「ねばならぬこと」の記憶をあらたにできたりもするので、これもよいようです。
また、「分からないこと考えるべきこと」をまとめておくと(ぼくは帳面に「分からないこと考えるべきこと」というセクションを作って、分からないこと考えるべきことが生じるとそのつどそれら分からないこと考えるべことを書きこんでいます)、ちょっとした空き時間等にそれを眺めて、「考えるべきこと」を考えられたり、あるいは「そういえばこれを考えなきゃいけないんだった」と「ねばならぬこと」の記憶をあらたにできたりもするので、これもよいようです。
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