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長谷部さんからリクエストがありましたので、臆面もなくそれに乗ります。
実体機材
ソフトウェアとかでなく、物理的実体を有す機材、ってことです。
- Roland MC-505
これはかなりよくできたおもちゃ、です。やはりつまみはフィジカルにぐりぐり回すもんですよね。一時期、友だちとこれであそびまくりました。これなんかはほとんどこいつだけで作成。 - Doepfer A-100BS2
モジュラーシンセ、ですな。ふつうのシンセ的な使い方、というよりも、エフェクター的な使い方や、そしてもちろん、ノイズ発生機としての使い方が主、です。 - Nord Micro Modular
これは実体機材なのだろうか、と悩むところだけど、実体機材に入れてしまえ。これ、かなり遊べるノイズ発生機、です。他の、というのは、もっとちゃんとした使い方をすればいいんでしょうけど、おれはノイズ発生機としてしか使ったことありません。 - Korg microKONTROL
ソフトウェアシンセを使うなら、外部コントローラは必須。その場合、つまみとスライダは絶対についてたほうがいいです。このmicroKONTROLはそれら要件のみならず、AKAIのMPCっぽいパッドも付いてるので、それふうな使い方もできていいです。 - Roland VS-1680
いまでは録音もほとんどコンピュータベースに移行してしまったので、まったく使われていないかわいそうなデジタルレコーダ。とはいえ、ミックスとかはやっぱりフィジカルフェーダでやったほうがいいので、ちょっと前まではいったんここに落としてミックスダウンとかしてました。ちなみに、ローランドのページにVS-1680のページがないので、リンク先はVS-1680の上位機種VS-1880になっています。 - Roland UA-3FX
オーディオインタフェイス。いまではほとんど使っていませんが、たまにギターをこれに突っ込んでめちゃくちゃなこととかしてました。あと、DoepferとかMC-505でつくった音の取り込み、とかですね、用途は。
ソフトウェア
さて、真打ち。
- Propellerhead Reason
オールインワンソフトウェアシンセとしてはやはり一番、ではないでしょうか。ただ、シーケンサ部のしょぼさったらないので(ステップ入力ができない!)、ReWireで外部シーケンサと繋げるのが吉、だと思います。 - Ableton Live
ライヴをやる場合はやっぱりこれ。外部音源やReasonなどでパーツを作っておき、これにぶちこんでエフェクトかけたり、という感じです。また、ライヴで使うだけではなく、VSTiとかを使ってこれだけで完パケまで持っていくことも可能。あんまオススメしませんが。あと、DJやったりするのにも使えます。 - Max/MSP
まあ、一応。おれ自身はPDでいいやん、と思わないでもないのですが、ユーザインタフェイスはこっちのほうがやっぱりよくできてます。PDはPLAYモードで結線が消えないのも痛い。Max/MSP、およびPDに関してはこれとかこれをごらんください。 - Steinberg Cubase
おれが使ってるのはSXなんですが、最新版にリンク。で、ほんとうはおれ、Cubaseのステップ入力ってあんま好きじゃなくて、昔から使ってるStudio Visionが好きなんですが、いまは開発が止まってしまっており、OSXでは走らないのでしかたなくCubaseを使っている、という感じです。 - Native Instruments Reaktor
使い込めば面白いんでしょうけど、ほとんど使ってません。おれのいい加減な感覚だと、ちょっとだけ一般的な音楽ソフトになったMax/MSPという印象を受けます。 - GoldWave
- Bias Peak
PCに取り込んだ音源、またはReasonなどでつくったパーツは、WindowsならGoldWave、MacintoshならPeakで修正や加工をすることが多いです。 - Multiquence
Liveを手に入れる前に使ってました。色んなもんでパーツを作ってそれを並べて曲作り、っつう使い方です。 - AudioMulch
これはかなりお気に入りです。簡易なMax/MSP、という感じかな。VSTプラグインも読みこめるんで、けっこうやりたい放題です。ギターをUA-3FXで取り込んでこのAudioMulchを通したりすると素敵です。 - Csound
- Supercollider
- Common Music
これら3つはちょっと毛色が違くて、ほんとうに「音楽用プログラミング言語」って感じです。そのなかでもCsoundが一番有名ですが、取っつきやすいのはSupercolliderかな。でも、Common MusicがLispベース(!)ということもあって、おれは一番好きですが。いずれもフリーなんで、試してみる価値はあると思います。Csoundに関してはこんな立派な本も出てますし。 - MODPlug Trucker
- PlayerPro
昔懐かしのMODトラッカー。一言で言えば、サンプラー+シーケンサー、みたいなもんでしょうか。最近はVSTなんかもかませるようになってるので、これだけでもけっこう色んなことができるんじゃないでしょうか。昔PlayerProで作った音をここで公開しております。
とだらだら書いてしまいましたが、最後に、じっさいの作業の流れを記して終わりにします。
- 外部音源、もしくはReasonなどでパーツをつくる。
- 1.で作成したパーツを、GoldWave、Peak、AudioMulch、Max/MSPなどで加工。
- 2.で加工したものをCubaseやLiveで並べ、必要ならまたエフェクト等をかまし、オーディオデータに書き出す。
- 3.で書き出したデータを、GoldWave、もしくはPeakで全体調整して完成。
というわけで、参考になりましたでしょうか? 他にも、たとえばShareware Music Machineなんかで色んなもんが見つかると思うので、手当たり次第試してみるのもいいと思います。
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はやしさんの「音楽」でなくて「音」好きなのが良く見て取れますね。「つまみ」がやたら多くて「キー」が少ない。音の素材づくりにこだわっておられるんですね。長谷部さんは、恐らく、一番お好きなのはギターなんじゃないかと勝手に推測。案外、お二人の接点はあるようでないような感じがするようなしないような。って、横レス、すいません。
いや、じつを言うとおれも、ギターはかなり好きな楽器でして、相当数それ関係の機材を所有しているのですが、長谷部さんのリクエストが「DTMとかシンセ関係の話題」ということでしたので、斯様な展開と相成りました。もっとも、「音の素材作りにこだわってる」というのは、「音楽のストラクチャ作りと音それ自体のストラクチャ作りは、不即不離である」と思っているので、それは理と当然というものでしょう。
本当に書いてくださって感謝です!ハード、ソフト含めても名前だけですら知ってるのはReasonとCubaseとGoldWaveくらいなので、機材ともども調べて勉強してみます。最初はReasonを導入しようと考えてたんですが、記事にもあるように(半ば意図的に?)弱い機能もあると聴くので、最初には無理かなぁとか考えて牽制してました。過去記事にも詳細な記述があって助かります。
ギターという楽器に関しては、アナログな音楽の方法として考えてる方が大きいので、いわゆるスーパーギタリストに〜みたいな感じではないと思います。言葉としては難しいですけれど、(勝手なイメージに過ぎないのですが)はやしさんのように音の種類を追及する以外にも、ポピュラーミュージックの音の運用方法にも関心がある感じはします。でも音楽全体に関心はある(つもり)なので、はやしさんと違うかどうかってのはよくわからないですが、参考になるのは間違いないです。
ギターという楽器に関しては、アナログな音楽の方法として考えてる方が大きいので、いわゆるスーパーギタリストに〜みたいな感じではないと思います。言葉としては難しいですけれど、(勝手なイメージに過ぎないのですが)はやしさんのように音の種類を追及する以外にも、ポピュラーミュージックの音の運用方法にも関心がある感じはします。でも音楽全体に関心はある(つもり)なので、はやしさんと違うかどうかってのはよくわからないですが、参考になるのは間違いないです。
ほんとうは、もっとフリーソフトを多く紹介したかったのですが、結局、それなりによく使っているものを列挙していくと、こういう結果になってしまいました。
で、Reasonですが、一番の弱点はやはり、記事にも書いたようにシーケンサがまったくもってダメ、というところでしょう。ただこれは、ReWireで外部シーケンサに繋げば解決される問題なので、大したことではない、とも考えられます(もっとも、その分お金は余計にかかってしまいますが……意地悪く考えれば、ちゃんとしたシーケンサで動かしたければ、Cubaseを買え、というようなことなのでしょう)。
ただ、Reasonに限らず、いずれの機材(ソフトウェアを含む)について言っても、これだけであとは何も要らない、というすてきなものは残念ながら存在せず、どれも一長一短、という感じですので、Reasonだけをこういうことで責められもしないかな、とも思います(逆に、そう考えると、ReasonというのはAll in Oneソフトウェアとしてはかなりいい出来だ、と改めて思いすらします)。
また何かありましたら、この手の話題はよろこんで食いつきますので、ぜひに。
で、Reasonですが、一番の弱点はやはり、記事にも書いたようにシーケンサがまったくもってダメ、というところでしょう。ただこれは、ReWireで外部シーケンサに繋げば解決される問題なので、大したことではない、とも考えられます(もっとも、その分お金は余計にかかってしまいますが……意地悪く考えれば、ちゃんとしたシーケンサで動かしたければ、Cubaseを買え、というようなことなのでしょう)。
ただ、Reasonに限らず、いずれの機材(ソフトウェアを含む)について言っても、これだけであとは何も要らない、というすてきなものは残念ながら存在せず、どれも一長一短、という感じですので、Reasonだけをこういうことで責められもしないかな、とも思います(逆に、そう考えると、ReasonというのはAll in Oneソフトウェアとしてはかなりいい出来だ、と改めて思いすらします)。
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