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町に出るのに何も書を捨てる必要はない(だいたい、たしか渡部直巳が言っていたと思うのだが、捨てるべきほどの書物とのふれあいがないにも関わらず、「書を捨てよ、町へ出よう」だなんて言葉に踊らされて町に飛び出してしまうのは、端的にバカである)。そういうわけで昨日に引きつづき、今日も書を携えて町に出た。
というのも、外での読書というのは存外にいいものだ、ということをあらためて感じたからで、まず第一に、ごく限られた冊数の本に専念できる。家にいると、1冊の本を読んでいても、そこで参照している本のことが気になり、その本を所有していない場合は「こんど見てみよう」でやり過ごせるのだが、運悪く(と言っておこう)所有していることがけっこうあり、そうなると、当初読んでいた本はどこへやら、焦点はその本に移ってしまうし、さらに、そうした本がすぐに見つかればまだいいのだが、こんなありさまなのでお目当ての本が見つからないこともままあり、ひどい場合は小一時間ほど本の山を掘り崩しながら(となると当然、掘り崩す過程で出てきた本にも時間を奪われることになる)探索に乗り出すことになり、そうなるともはや何をやっているのか分からなくなる(ちなみに、少なからぬ人が誤解していそうなので一言絮言しておけば、おれは家でネットはほとんど見ない。ので、この点に関しては家にいようといまいと、あまり関係なし)。
第二に、本を読むのに倦むと、気分転換がすぐできる。というか、この「気分転換」をしに町に出てるという側面もなきにしもで、そうなると、第一に挙げた「家にいること」の欠点と同様、そうした「気分転換」が主になってしまう危険もあり油断できないが、均した効率ということで考えれば、そんなに悪くないのではないか、と思うことにしている。
とはいえ、いいことづくしなわけではもちろんなく、一番の陥穽は、入ったコーヒー屋の客にある。うるさい客がいる、というのは言うに及ばず、うるさくはなくとも何かのきっかけで人の会話が耳に入ってしまい、それが気になり、読書どころではなくなってしまうことが往々にしてある。そうなると、いくら雑念を振り払い読書に戻ろうとしても無駄な抵抗。そういうときはあきらめて、煙草に火を点け、その人たちの会話に耳を傾けることだ。
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