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おととい「聴音日記」で紹介したMahoganyのConnectivity! とXiu XiuのThe Air Force にすっかりやられてしまって、ここんとここの2枚のアルバムばかりを聴いている、というか、この2枚のアルバムを聴くことに日を費やしている。
世でふつう「ポップミュージック」と呼び習わされているものはたいてい、メロディラインに関してもアレンジに関しても、「練り込まれている」と言うことのできるものは多々あれど、それほど情報過多なものは少ない。ポップミュージックとして字義どおりポピュラリティを得るには、それなりの単純さを保つ必要があるからだ。
それでは、上述のMahoganyとXiu Xiuはどうか、と言うと、その音は、それがポップミュージックとして成り立つか成り立たないか、その危ういラインのぎりぎりまでメロディラインとアレンジが過剰なものになっている(こうした「ポップミュージックにおける過剰さ」の系譜の始点にはもちろん、ブライアン・ウィルソンやヴァン・ダイク・パークスが位置することは言うまでもない)。とくに、Mahoganyは時間軸での、つまりメロディの過剰さが、Xiu Xiuは空間軸、つまりアレンジの過剰さがそれぞれ顕著なものだが、いずれにせよ、両者とも時間軸・空間軸の平均的な「過剰度」の値を優に飛び越えてしまっているので、こうした物言いはほとんど無意味なものかもしれない。
とにかく、この2枚のアルバムはかなり「密室度」の高い、つまり、「作り手」が一歩も部屋から出ずに音作りに没頭していたであろうことを感じさせ、さらに、それら「聴き手」の側もその音にからめとられて部屋から出られなくなるという、そんなアルバムである。
で、Mahoganyの"Connectivity!"、こっちではもう発売されてます。日本版は12月リリース、ですか。ちょっと先になっちゃいますね。
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