聴いた音、色々 [音]

リサーチペーパの提出やら、それに関してのプレゼンやらが終わり、少しだけ（本当に、少しだけ）時間ができたので、ちっくらゆっくりと音楽を聴いていた。以下、徒然なるままに、その一端を開示。

なぜだか、無性にバウハウスのThird Uncleが聴きたくなったので、音源がめったくそ詰め込んであるHDをさくっと検索して、ああ、そうそう、Sky's Gone Out に入っていたんだ、と早速聴く。うん、これこれ。上がるね。で、となると、もちろんそのあとにはイーノ大先生のオリジナルを聴かねばなりません（Taking Tiger Mountain に所収）。やっぱり、当然のことかもしれないけど、オリジナルのほうがいい。何と言うか、よりソヴァージュでブルータル。

お次は、密室寂寞系エレポップ最右翼Her Space HolidayのシングルLet's Get Quiet Vol.1 を。もうタイトルからして「それ風」でしょう。音も、いつもながらの端正でウェルメイドなポップミュージック。ディズニー映画のサントラのようなストリングスに、グリッチーな刻みやドリルンベースなサンプルがインサートされる。ただ、このシングルはちょっと「さびしげ」な感じが薄いかな。おれとしてはやはりManic Expressive を薦める。

Her Space Holidayのような密室寂寞系エレポップとしてはHintという、実にいなたい感じの漂う青年がやっているユニットもいい。おれはThe Beau Selectah という12インチが好きなんだけど、アマゾンにはアルバムPortakaban Fever しかないようだ。ちなみに、このHintの12インチを出しているDeep-Waterというレーベルは、それなりに注目、かもしれません。

あと、Wall Street Journalの文化欄に、なぜだかベックが紹介されていて、それに促されて新譜を聴いてみたけど……うーん、おれやっぱりあんまベックって好きじゃないかも。いや、漫然と流してる分には別に気にならないし、じっくり聴いても及第点以上、だとは思うし、ルーザーだのデヴィルズヘアカットだのはもちろん好きなんだけど、何と言うか、半端なポジションにいるような気がする。同じオーヴァーグラウンドミュージックを聴くのであれば、そうだな、唐突ではあるけどたとえば、カイリーミノーグのBody Language なんかのほうがいいかな。つか、ボディランゲージはどエラいケッサクであります。

そうだそうだ、前に大絶賛したことがあるJESUの新譜を忘れちゃいかん。これはもう、マストバイですよ皆さん！　JESUが活動してくれている限り、MBVのほとんど解散状態は、おれにとってもうそれほどの損失ではない。

他にも色々、Pia Fraus（シューゲイズもの。In Solarium を聴いた）やらAntediluvian Rocking Horse（ぶっ壊れアート集団Negativelandの別ユニット？　何だかよく分からないけど、面白い。アマゾンにはこれしかなし。ダメじゃん）やらArt Damage（ミニマルドローン系。けっこういいです）やらBirthday Party（1stを聴いてたんだけど、やっぱりいいわあ）やら……って、収集がつかなくなってきたのでこれにて！