ユリイカ！ [音]

さっきスティーヴンステイプルトンakaナースウィズウーンドがやったDJのテープ（一般に手に入るものなのかどうか、よく分からない）を聴いてたんだけど、そのなかで、「あ、この曲なんだっけ？」というのがひとつあり、それがすごく気になっていた。

それは、鼓笛隊にのせて女の人が、英語のような、異言のような、何とも言えないことばを叫びまくる、という曲なんだけど（いや、こう書くとアレだけど、「曲」なのよ、ほんと）、ひとしきり頭のなかのハードディスクをカリカリ言わせた結果、「もしかして、アフロディーテスチャイルド（あの『炎のランナー』のテーマ曲でおなじみの―という説明が通用するのはぎりぎりおれぐらいの年代までだろうか―ヴァンゲリスがやっていたプログレバンド）じゃないか？」と思いいたった。

あいにく、アフロディーテスチャイルドのCDはまだリップしていなかったので、CDライブラリからアルバム666 を引っぱりだし、一曲一曲、というのは面倒だから、「あ、これちがうな」というのは積極的にスキップさせながら聴いていると、CD2枚目の5曲目でやっとこさ、ありました！　これこれ！　「インフィニティ」（じっさいにアルバムスリーヴに記載されているのは、あの「8」を横にした記号）という曲！

ちなみに叫び声の主は、「ギリシアが生んだ名女優、あるいは個性派シンガー」（らしー。アルバムインナーに書いてあった）であるイレーヌパパス、とのことで、ギリシアの女の歌い手さんって、ディアマンダギャラス（裸＋血塗れで白目を剥いて絶叫するこのアルバムのジャケが何ともこわい。ふつうにしていればきれいなんだけど）といい、このイレーヌパパスといい、メリケン的天然過剰とも、ユーロ的演出過多ともちがう、何とも言えないオッカナサがあることだな、と思いました。