News Mathematica No.439 メモ [趣味の数学]

今回は、そぉんなに気になる本もなかったんですが、ま、恒例、ということで。

• Tool and Object: A History and Philosophy of Category Theory (Ralf Kromer, Birkhäuse)
  「カテゴリ論の歴史と哲学」……こりゃどう考えても気になる。欲しい。でも高い。
  
  
• The Mathematics of Infinity (Theodore G. Faticoni, Wiley)
  集合論に関する、ちょっと高度な一般書？　まあ、一般書の割には高いけど……。とりあえず本屋で見かけたら手に取って見はするだろうけど、たぶん買わない。
  
  
• Logicism Renewed (Paul C. Gilmore, A K Peters)
  これ、副題に「数学と計算機科学の論理的基礎」とあってですねえ、非常に気になるわけです。何か、版元の紹介を読むと、「カテゴリ論にかわってヨリ簡単に意味論をコンピュータプログラムにあたえる」とかなんとか……。しかも、試しにCiteseerで調べてみたら、プレプリントかもしれませんが、全文DL可能だったといううれしいおまけつき。
  
  
• Self-Organizing Natural Intelligence (Myrna L. Estep, Springer)
  "Self-Organizing"という部分に途方もない胡散臭さを感じてしまうのが「人の子」というものでしょうが……でも、内容紹介を読む限り、ちゃんとしてそう。でも、たぶん読まない。

あと、べつにNews Mathematicaに載っていたわけではないんですが、この間本屋で見かけて気になった本。

• Databases, Types And the Relational Model (C.J. Date et al., Addison-Wesley)

データベース概論書で有名なデイトによる「第三マニフェスト」。本屋で立ち読みした限り、「ニューミレニアムのデータベースはこっから始まるぜ！」ってな感じみたいですが（そうは言ってなかったかも）、何がどう新しいのか、よく分かりませんでした。でも、というか、だからこそ、気になる。これもCiteseerで1995年版のさわりがDLできます。