MathJax のインストール [技術]

いままでこのブログで数式および論理式を表示させるのに mimeTeX を使っていたのですが、mimeTeX をインストールしてあるサーバの仕様が変わったのか、外部からアクセスできないようになってしまい、ゆえに、このブログで mimeTeX を用いて表示させている数式（あるいは論理式）の箇所に「mimeTeX があるサーバ、外部呼出しだめなんじゃない？」みたいな画像が表示されてしまっていましたので（ブログ自体放置状態だったので、これに気づくのに時間がかかった）、このたび数式表示エンジンを MathJax に変えました。以下、そのインストールメモ。

まず、何はともあれ、ご本尊をダウンロード。しかるのち、ダウンロードした zip ファイルをローカルで解凍してサーバにあげるか、サーバで unzip 出来る場合は zip ファイルをそのままサーバにあげてそこで解凍。（断然後者のやり方を推奨。ローカルで解凍→サーバにアップというやり方だと、ものすごく時間がかかってしまうと思う）

ひとたび MathJax をサーバに入れてしまえば、あとは、数式を表示させたい html の header 内に <script src="MathJax.js へのパス"></script> と記述すればいける……はずなんだけど、おれの環境下では、

<script src="http://orc.lolipop.jp/MathJax/MathJax.js">
    MathJax.Hub.Config({
    extensions: ["tex2jax.js","TeX/noErrors.js","TeX/noUndefined.js",
    "TeX/AMSmath.js","TeX/AMSsymbols.js"],
    jax: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
    tex2jax: {inlineMath: [["$","$"],["\\(","\\)"]]}
  });
 </script>

と、本来であったら config/MathJax/js に記述すれば事足りるはずの指定もあわせて書かなければ動きませんでした。さらに、header 内に念のため <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=EmulateIE7" /> という一行も加えておけば、万全です（たぶん）。

と、まあこれだけであれなんで（ある程度の長さの記事、ひさしぶりだしね）、以下に MathJax をしばらく使ってみての感想なぞ。

まず、表示はきれいですね。以下は、同じ数式を mimeTeX、Google Chart API、そして MathJax を用いて表示させたものですけど、MathJax の頭一つ抜け出た表示のきれいさ（とくに線描のシャープさがいちじるしい）がお分かりいただけると思います。

あと、上に示した Config の内容ですでに察してらっしゃるかたもいると思いますが、そう、MathJax では ${\mathcal AMS}$-$\LaTeX$（"AMS" の部分がちゃんと表示されないのが少しかっこわるい……）が組み込めるんです！　ということは、これまで mimeTeX を使って様相論理系の記事を書いてきた人は誰でも一度は頭を悩ませた「ボックス問題」が解決されることになるのです！（って、${\mathcal AMS}$-$\LaTeX$ のご利益はもちろんそれだけではなく、たとえば $\circlearrowleft$ も表示できる！……って、この記号いつ使うんだ？）

ともあれ、インストールもそれなりに簡単ですし、mimeTeX のジャギーさにちょっと辟易している人（あるいは、ボックスが表示できなくてイライラしている人）は入替えを検討する価値はじゅうぶんにあると思います。