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行ってきました。

新宿にやや早く着いたので、カレー食ったりコーヒー飲んだりして時間を潰してから、0時ぴったりぐらいにロフトに行くと、まだ開場していないらしく、ロフトのあまり聡明とは言い難い雰囲気を漂わせるパンク風のにいちゃんに、開場したら呼びますんでそこら辺テキトーにプラプラしててください、と言われる。そんな、そこら辺テキトーにプラプラしろだなんて、呼び込みのいいカモではないの。

ということで、ロフトのすぐそばにある24時間営業(なのかな)のペットショップに行き、トイプードルやパグと戯れたり、オオトカゲをじーっと見たり、ふと気付くとこちらを逆にじーっと見ていたサルがいたり、テキトーに時間を潰して再出陣。

さすがに開場済みだったが、会場内に入るともっのすごく「疎」な感じ。DJが曲をかけてるけど、もちろんフロアに出て踊るような蛮勇をおれが奮うはずもなく、仕方なく所在無げにベンチに座りぼーっと人間観察。

連れの知り合いのガスパールとアンシャンテ。かなり人の良さそうな(そして実際に良い)ヒップホップ好きのナイスフランス人だ。

そうこうする内に密かに1組目の出演者が演奏し始めるも、座ってラップトップをいじるタイプの演奏だったので、あまり気付く人もおらず、前の方に見に行く人も2、3人というさびしさ。

ふと会場を見回すと、Pan sonicの2人が何食わぬ顔でぶらぶらしている。こんなことならもっとフィンランド語をやっとくんだった、と激しく後悔。あと、中原昌也も発見。

そういう微妙な雰囲気の中、このままあと何時間か真打登場まで過ごすのかあつらいなあ、と思っていると、何とさっきまで会場をプラプラしていたPan sonicの2人がステージ上に。登場、早過ぎないか? かといって、Pan sonicが終わったとしても、電車が動いている時間ではないので会場にいるしかないのだが。

Pan sonicのライヴは、「音響系」と呼ばれる人たちにありがちな、ステージ上でラップトップをいじっている姿を見るだけ、というものではなく、そもそも彼らはラップトップというかコンピュータを使わず、というか、デジタル機材自体(推察するに)1つしか使っていなかったので、かなり身体的というか、それなりのアクションを伴うものだった。アクション、ということではないが、Mika Vainioにしても、Ilpo Väisäinenにしても、かなり恍惚とした表情で機材をいじっている様子が印象的。

音に関して言えば、「音響系」とかいう有名無実な言い方をするより、オールドスタイルなノイズだねえ!という感じ。とくに、ライブが始まってすぐに聴かれた、ミキサーを発振させているだけという感じの音が、堪らなく艶かしかった。2人の役割分担として主に、ビート系というか、ある程度構造化された部分をMikaが、その上でのたうつノイズ部をIlpoが、という感じだったんだけど、Ilpoの機材を操る手つきがまさしく「ノイズミュージシャン」のそれで、普通に回しても同じ音がでるであろうノブを、手を痙攣させながら回していた。

Ilpoが、多分お手製のオシロジェネレータを手で持ち上げたりして、かなり熱の籠った演奏を見せPan sonicは終了。いや、良かった。

んで、残りの時間どうすっかなあ、他の人たち、イマイチ趣味じゃないしなあ、とベンチに座ってぼーっとしたり、プラプラしているうちに、ライヴフロアの隣のバーフロアで、奇妙な光景が繰り広げられていることに気付く……。

実は、このバーフロアでも、隣のライヴフロアと同時並行的に、『音がバンド名』(テレコのヘッド部分を改造したもので磁気テープを擦って出る「キュキュキュキュ」という音がバンド名、らしい)というバンドの5時間ぶっ通しライヴが敢行されていたのだった!

で、これが凄くってさ。もう、かなり激スカム。というか、中原昌也、彼らのこといじりすぎ。ほとんどいじめだよ、いじめ。

一応『音がバンド名』はどんなだったか、というと、自ら持ち込んだファミコンの映像をバックに、全然何を言っているかよく分からないライミング(なのかどうかも不明)がかぶさる、というケイオティックなもので、見始めてすぐは「痛すぎる……見てらんない……」と思ったんだけど、会場とステージ(と言っても、会場とステージというほど区別もされていないし、会場と言っても全部で10人もいないくらい)のコール&レスポンス(主に中原昌也の野次)もあり、楽しみ方が徐々につかめてきた。おれのすぐ横で、ものすごく厳しい表情でMika Vainioがじっとステージを見てるのが気になるんだが。

その内、メインステージが引けた黒人ラッパー(それなりに有名な人らしいが、おれは知らん)もステージに乱入、というか、独占、というか、公開ドラム練習状態。

結局ロフトのスタッフ側の「もうクローズです。勘弁してください……」という懇願でなし崩し的に終演。

という訳で、何だかPan sonicよりも、そっちの『音がバンド名』(および、何だかよく分からない中原昌也の盛り上がり)の方が印象強かったりするんだが。

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