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いずこかで(たぶん、ツイッタ)で「研究者はどれくらい論文を読むのか?」という記事を目にし、「何がなんぼでも、5年間でこの量というのは標準的じゃないだろ」と思ったので1、参考までにおれがこの春学期に読んだ論文の量を晒します (どれぐらいの量なのか直感的に分かるように、文庫本を添えておきました)。

「読み込んだ」と言えるのは、ここに写っている3分の1にも満たないかもしれませんが、いちおうすべてに目は通してあります。


1 もっとも、「読まなければならない論文の量」なんて、専門によって変わってくるでしょうから、いちがいに多いだの少ないだの言えないことは、言うまでもなし。

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はやしさん、こんにちは。

気になったのは、量でも論文の種類でもなく、バインディングしているらしい形跡なのですが…w
これは穴を空けてファイル綴じしてるんでしょうか? ホットメルト溶接タイプの簡易製本機ではないみたいですね。とすると、A4サイズファイルに全部ぶち込んでるのかな。A4サイズで印刷/コピーしたら結構文字が大きくなってうっとうしくなりません?
http://www.probind.co.jp/pro105.html
ttt 2009/06/01(Mon)09:50:40 編集
これは、「製本」という意味でバインディングしてあるわけではなく、同じテーマの論文をフォルダにまとめているだけ、です(ひとつの論文を束ねるのには、ステイプラーやガチャ玉を利用しています)。そして、出力自体もレターサイズの紙1枚に(レターサイズは、A4よりやや小さい)2ページ分打ち出しているので、字はむしろ小さいです(ときに、「そんなもん読んでると、目がつぶれるよ」と言われることも)。
はやし 2009/06/01(Mon)17:01:58 編集
>ひとつの論文を束ねるのには、ステイプラーやガチャ玉を利用しています
なるほど、ステイプラーって数センチぐらいまでOKな大型ホチキスのことですね。ガチャ玉って名前で初めて聞いたな。これ、見た目上オシャレで気になってはいたのですが、まとめたり外したりで便利っぽいですね。
私はほぼA4に横方向に2ページ文印刷し、短い方の辺で通常型ホチキス留めになってます。折り曲げれば本棚に入りますからね。ただし、分類とか論文の場所がわかりづらくなるので、やっぱりはやしさんのように穴空けフォルダでやった方がうまくいきそうです。

>出力自体もレターサイズの紙1枚に(レターサイズは、A4よりやや小さい)2ページ分打ち出しているので
これは、レターサイズにつまり縦方向に2ページ印刷するってことですか。そりゃ結構小さい文字になりそうだ。
なるほど…A4縦297mm/レターサイズ縦279.4mm/AB版(書籍)縦257mmですから、ちょっと大き目の本が入る棚ならA4を縦で入れられなくてもレターサイズならいけるのか…。

何気にpdfの論文を本棚に適所を見つけられるべくするのは厄介ですよね。

私の方でもサーマバインドまでわざわざ使うのは、借りた書籍→スキャン(→A4二分割して自作した)A5に両面印刷→製本 とするときぐらいで、さすがにpdfを製本まとめはしないですね。
ttt 2009/06/02(Tue)13:16:46 編集
ステイプラーってのは、べつにその大きさにかかわる呼称ではなく、日本ではいっぱんに「ホッチキス」と呼びならわされている製品の一般名、ですね。ガチャ玉は、とりあえず中玉と大玉を常備し、ステイプラーでは綴じきれない厚みのものをまとめています。

印字は、レターサイズにランドスケープで2ページ分という感じですので、たぶんtttさんの流儀とちがわず、ゆえに、個人的には「それほどまでにちっちゃい字か?」とも思ったりするのですが(ただ、ときたまほんとうにうんざりするほどちっちゃくなるときもあります)、A4とレターサイズって、けっこう大きさがちがうんですね。いまとなってはA4サイズというのがどれぐらいの大きさの紙だったのか思い出せなかったりするのですが、ポートレイトの縦がほとんど30センチとなると、本棚収納はきびしそうですね。

ちなみに、出力したPDF書類で用済みのものは、専用のボックスにジャンル分けして保存してあります。
はやし 2009/06/02(Tue)13:42:52 編集
>ステイプラーってのは、(...)日本ではいっぱんに「ホッチキス」と呼びならわされている製品の一般名
また一つ無知を露呈してしまいました。なんだ、そうだったんですか。

レターサイズの用紙は使ったことがないので明確にイメージはできませんが、少々スケールダウンしたA4って感じなんでしょうね。
>ただ、ときたまほんとうにうんざりするほどちっちゃくなるときもあります
これはpdfになるときの余白スペース仕様にもより、ばらつきがあるかな。あれ? って思うぐらいに余白が大きいものがたまにある。

>A4サイズというのがどれぐらいの大きさの紙だったのか思い出せなかったりするのですが
大きさをmmで言っても今ひとつイメージしにくそうなので、在米はやしさんでも持ってそうな日本の書籍でたとえると、A4の長辺(縦)を半分にするとちくま学芸文庫の縦の高さになります。二個縦に置くとほぼ同じ。短辺(横)は『現代思想』
の縦の高さ-1cmってところ。

部屋の写真や論文フォルダを見ても思いますが、はやしさんはマメに整理整頓をしてそうな感じで、羨ましい。
ttt 2009/06/02(Tue)20:10:11 編集
と、よく考えたら論文量や内容についての話を思い切りここまで逸らしてしまったのだが、いのだろうか。
ttt 2009/06/02(Tue)20:31:34 編集
急に横から申し訳ないですが、このコメント結構面白いんで全然いいんじゃないですかー(仮に面白い面白くない関係なくてもはやしさんは気にしないでしょうが)
長谷部 2009/06/03(Wed)15:28:49 編集
tttさん

レターサイズ、「少々スケールダウンしたA4」って、まさにそんな感じですね。何にも言われずにレターサイズの紙を差し出されたら、日本の人は、最初はA4だと思ったのち「あれ、なんかちがう?」と思う、それぐらいの類似度だと思います(レターサイズは、A4に比べてやや「ずん胴」。ただ、tttさんのA4の大きさの説明を伺うに、けっこう大きさちがうのかな、と思ったり)。

1ページに2ページ印字すると、ものによってはマージンをぜいたくに取ってるがゆえに、字がすっごくちっちゃくなったりするんですよね。だからいまでは、マージンをクロップして、そういうことにならないようにしています。

で、ぼく自身、自分のなかではものすごく整理整頓しているつもりなんですが、外身にはケイオティックと写ってしまうこともしばしばなようです。見た目の「きれいさ」ではなく、ある種の「構造化」さえされていればいい、という姿勢の現れかもしれません。

あと、こういう文房具談義というものはたのしいものですし、それに、日米の文具のちがいなども伺い知れて、なかなか第三者的にもおもしろいトピックと思いますので、本筋(エントリで中心的に扱われたトピック)からずれてもぜんぜんかまわないのではないでしょうか。それに、べーやんも言うとおり、コメント欄のやりとりが本筋からずれても、ぜんぜん気にしませんし。
はやし 2009/06/03(Wed)17:02:55 編集
べーやん

ぜんぜんオッケーだよね。
はやし 2009/06/03(Wed)17:03:07 編集
では気にせず文房具/書類整理/本棚管理の話を続行でw

>レターサイズは、A4に比べてやや「ずん胴」。
なるほど、縦横比じたいが違うのかな。

>日米の文具のちがいなども伺い知れて
ファイリングの方法もきっと細かく研鑽している人はいるんだろうとは思いますね。学生時代に出席した講義では、予め原稿を用意してそれをもとに授業を進めるタイプの教官がいたものですが、たしかコレージュ・ド・フランスみたいなやり方してるなあ、などと当時思ったことがありました。その人は朝プリントして、こんなタイプのクリアファイルに授業内容をきっちり(レジュメではなく)活字にして持参していたり。
http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/toomarker/cabinet/atyou_clearfile/atyou_file.jpg

>で、ぼく自身、自分のなかではものすごく整理整頓しているつもりなんですが、外身にはケイオティックと写ってしまうこともしばしばなようです。
まあ、本棚の整理なんてものは見た目上のものではなくて、位置関係ですからね。見た目ではぐちゃぐちゃになりがちですよ。

よく考えたら、机や床の上などに並べられたはやしさんの本山などは見たことあるけど、棚は見たことがないなあ。きっと私の方がケイオティックですよ。人に見せると「古本屋みたい」等と、どう返せばすればいいのかわからない反応をされます。
アップローダーを使って本棚写真でも晒そうかと思ったりしましたが、洋書がろくにないので何だか恥ずかしいや。
ttt 2009/06/03(Wed)23:39:03 編集
縦横比自体、感覚的に言うと、レターサイズのほうが(ポートレイト方向で言った場合)横のほうが長い感じですね。ちなみに、米国でよく使われる紙のサイズで「リーガルサイズ」というのがあるんですが、こちらは縦のほうがべらぼうに長いです。

ファイリングはぼくの場合、ざっくりとした区分け(だいたいデューイ10進に準拠)をさらに学期別にして、専用のファイルボックスで行っています(まあ、「巨大化したアドレスボックス」を思いうかべていただければよいかと)。そうしたものを自作の文献データベースソフトで管理しているので、のちのちの参照もそれなりに容易です。

こちらアメリカでは、というか、いま住んでいるところにはせいぜい数年しかいないことが分かっていたので、本棚を買うということをせず、本は壁に沿って並べたり、あるいは、たんに縦積みしています。ただ、つぎの引越先はそれなりに長くいることが予想されるので、本棚を買ってもいいかな、と思っています。

ちなみに、日本の住処での本棚の一部を以前晒したことがありますので、ご参考までに。
http://hblo.blog.shinobi.jp/Entry/807/
はやし 2009/06/04(Thu)17:27:39 編集
そうだ、べつに洋書が少ないなんてことはどうでもよいことなので、本棚晒しお待ちしております。
はやし 2009/06/04(Thu)17:31:43 編集
じゃああげてみました
http://uploaders.ddo.jp/upload/25mb/src/25up4811.rar.html
去年一昨年ぐらいに撮った写真ばかりですけども。まじまじと見直すと、洋書どうこうより積読量が異常な数に達してて、棚の手前にあるものになればなるほど手をつけてないものが転がってるのがまずいわ。

passはtanaで。

>日本の住処での本棚の一部を以前晒したことがあります
背表紙が読み取れない!
ttt 2009/06/05(Fri)14:14:38 編集
本棚写真、どうもありがとうございます。何か、持ってる本がけっこうかぶっていて、笑ってしまいました。上げていただいた写真の2枚目の上方にPoint叢書らしきものが見えたりして、その並びが気になります。

日本の住処の本棚写真は、件のエントリでも書いたように、ぼくはあまり明るい部屋が好きではなく、据え付けの電灯を全部取っ払って別途間接照明を用いているうえ、写真の撮影に使ったVAIO TypeUのカメラ機能があまりよいものではなかったので、写っている書籍の書目が分かるような写真ではぜんぜんないですね。今度日本に帰ったとき、少しは書目が分かりうる写真を撮って、再度紹介しようかと思います。
はやし 2009/06/05(Fri)17:25:08 編集
TB記事って前も作ろうと思ったんですが、やり方がわからなかったんで放置したんで、書庫アップロードじゃ見るのが面倒だよなー、と思い、普段日記らしいことをちっともしていないブログの方で本棚写真記事を過去記事扱いでこそっと作ってみました。

TBって、コメント欄より下に置いてあるTB用リンクを私の方のブログ記事内に入れておけば自動リンクになるのかなあ? 
間違ってた場合のためにURLのっけておこう。

blogspotの画像挿入は左中右位置付けと表示サイズ調整しかできんのか…クリックすれば元ファイルの画質で見れるようになるみたいだけど。
ttt 2009/06/05(Fri)17:34:23 編集
あ、投稿禁止文字エラーとかURRエラーだとかが繰り返されているうちにまたURLはり損ねた。どうやらブログのURLが投稿禁止文字を含んでるっぽいな。
「説明文置き場など」でぐぐって、2007年の一番古い記事に行ってください。
ttt 2009/06/05(Fri)17:38:34 編集
>Point叢書らしきものが見えたりして、その並びが気になります。
数少なく持ってる仏語書ですねw pointのはデリダのLa dissemination(他の写真のどこかにも英訳があるはず)とL'ecriture et la differenceです。ほとんど読んでないような…。

>電灯を全部取っ払って別途間接照明を用いているうえ、写真の撮影に使ったVAIO TypeUのカメラ機能があまりよいものではなかったので、
携帯用カメラで撮った写真みたいになってますよ! あそこまでぼんやりすると、文庫なのかすらわかりにくいですね。

>今度日本に帰ったとき、少しは書目が分かりうる写真を撮って、再度紹介しようかと思います。
いや、その前に、いま適当に並べられている部屋の本の山・塔の現状が知りたいですw
ttt 2009/06/05(Fri)17:49:19 編集
本棚写真ブログにアップ、ありがとうございます。投稿文字エラーおよびURR (URL?) エラーについては、具体的な状況が分からないと何とも言えませんが、とりあえずエントリ本文に該当記事へのリンクを貼っておきました。(ところで、どうでもいいことですが、ブログのバナー画像、ストローブ=ユイレですね。作品の名前が出てきませんが(調べろ、って話ですね)、たしかパヴェーゼが原作のやつ)

Point叢書はデリダ、でしたか。デリダは、後年出版拠点をガリレに移してしまい、ゆえに、ポッシュ化があまりなされていませんが、ガリレは値段が高いのでもうちょっとどうにかしてほしいなあ、と思います(とはいえ、コロックの記録を除けば、すでにほぼ所有しているので、まあいっか、とも)。

VAIO TypeUのカメラ機能は、今日びの携帯付属のカメラによゆうで負ける程度の性能ですからねえ。これだったら、あまり性能がよろしくないと言われるiPhoneのカメラで撮ったほうがきれいに撮れるだろ、というぐらい。ただ、まあ、細かい書目を知ってもらおうというのがエントリの目指すところではなかったので、まあ、勘弁してください(ちなみに日本の文庫本は、本棚晒しエントリ写真3枚目の左端に見える棚、および最後の写真の左から2番目の棚のみで、他の日本の文庫に見えるのはすべて、ポッシュ版だと思います)。

あと、いまの部屋は、図書館から借りていた200冊ほどの本をほぼすべて返してしまったので、ほとんど本がないような状態です。ただ、それでも、どのように本を山積させていたかについての推察ぐらいはできましょうでの、明日あたり写真を撮ってアップします。
はやし 2009/06/05(Fri)18:35:38 編集
訂正
さきほどのコメントで、デリダの書籍は「コロックの記録を除けば、すでにほぼ所有している」なんて言いましたけど、いまビブリオグラフィを眺めてみたら、けっこう持っていないものが散見せられました(そして、とうぜん、そうした「持っていないもの」は、ガリレからのものが多いです)。記して訂正いたします。
はやし 2009/06/05(Fri)18:54:30 編集
>投稿文字エラーおよびURR (URL?) エラーについては、具体的な状況が分からないと何とも言えませんが、とりあえずエントリ本文に該当記事へのリンクを貼っておきました。
URLのミスタイプです。なんか語句単位で撥ねられたっぽい。前にも同じようにTBできなかった記憶があるので、ブラウザ側のセキュリティ関連とかじゃないんでしょうね。リンクは感謝。あのブログがリンク貼られたのってほとんど初めてじゃないかなw

>ブログのバナー画像、ストローブ=ユイレですね。
Les rencontres avec eux (Quei loro incontri)[2006]の画面ですね。『レウコとの対話』を用いた映画。ポストガル語ベースで、伊/ポ/英併記で映画を紹介(?)してるサイトがありまして、こんな奇特なことやってる人もいるのね、とか感慨深く思ったりしながら、あまり画像検索で見つからないショットだったのでそこから持ってきたんだったかな。
aindanaocomecamos/
blogspot.com/

>後年出版拠点をガリレに移してしまい、ゆえに、ポッシュ化があまりなされていませんが、
言われてみればフーコーやバルトなどと比べてもポッシュ化率は低いですよね。

うちのブログ内のファイル置き場に諸翻訳など網羅版デリダ書誌リストを置いてありますけど(死去前後のデリダが載ってたEuropeあたりの書誌文献は目を通してないので完璧とまでは言えませんが、ネットで見れるものとしてはほぼ完璧なはず。最近「Derrida en castellano」が閉まっちゃって状況が変化しちゃいましたけど)、はやしさんぐらいに読んでる人には結構役に立つ/むしろ不備すら感じる かもしれないですね。
ttt 2009/06/05(Fri)19:12:12 編集
上の記事の
aindanaocomecamos/
blogspot.com/

の箇所ですが、http://を頭において2列をつなげるとurlになります。どうやらスラッシュとblogspot.を並べると撥ねられるみたいですね。謎仕様だ。
ttt 2009/06/05(Fri)19:14:02 編集
>(そして、とうぜん、そうした「持っていないもの」は、ガリレからのものが多いです)
今後セミネールが続々と出るらしいですが(1巻は英訳が早くも登場)、没後にHerneから出てた異様に薄い冊子みたいなのは今も出てるのかな? たしかCritical Inquiryに載った「妥当な翻訳とは何か」とかいうのが仏語で出たりして、仏語になってない小文のバラ売りサルベージみたいな枠だったけど。
ttt 2009/06/05(Fri)19:17:52 編集
投稿文字列エラーのほうは何となく何が引っかかっているのか想像できましたが、URLエラーのほうは分からないですね。いちおう、独自にスパム除けの設定はしてあるのですが、ぼくの設定はかなりゆるめなので、たぶんデフォルトでかまされてる「何か」によって阻まれているのでしょう。後日調べて対応できたらしておきます。

ああ、ストローブ=ユイレのやつは、それですね。こっち(北米圏)だとなかなかストローブ=ユイレがかかることがないのですが(もちろん、DVDは手に入ったりするのですが、ストローブ=ユイレをDVD観ることにあまり意味があるとも思われない)、ぜひもう一度観たいものです。それにしても、あまり関係ないですが、岩波からパヴェーゼ文学集成なんてものが出ていて、ちょっとびっくりしました。

デリダは、ほんとポッシュ率が低いですね。ただ、ガリレからでも『弔鐘』は一時ポッシュ化されてたわけで(とはいえ、『弔鐘』をポッシュ化しなくても……と思いますが)、絶対無理!というわけでもないんでしょうけど。あと、出版拠点をガリレに移してからというもの、「精力的」と言うのでも足りない点数が出版されており、ゆえに、評価がばらけてしまい、どれをポッシュ化したものやら、ということも要因としてあるような気がします(とはいえ、『法の力』とか『マルクスの亡霊』あたりは評価がかたまっているであろうので、ポッシュ化してもよいのでは、とか思いますが)。

デリダのセミネールは、まだ買っていないのですが、今度カナダに引越し、仏文書も手に入りやすくなるので、そこで買おうと思っています。Herneからのやつは、単価がまあそれなりに安かったのでそれなりに買っちゃいましたが、「文字単価」(あるいは、「内容単価」)で考えると、けっこう高い買い物だったなあ、と今にして思います。

デリダの書誌、いまダウンロードしてざっと見させていただきましたが、やっぱり為事量が膨大ですねえ。まあ、暴言を承知で言ってしまえば、デリダの為事はけっこう精粗にばらつきがあって、一読「はあ?」と思ってしまうことが(とくに「後期」の為事に関して)あるんですが、何だかんだデリダは好きな書き手であるので、これを参考に未見のものを入手して読んでいこうかな、と思います。
はやし 2009/06/05(Fri)19:49:57 編集
あと、デリダ書誌、ぼくの環境 (OSX) だとところどころ文字化けしてしまっています。たぶん、日本語文字列が化けてしまっていると思われるので、それならぼく個人としては問題はないのですが、一般配布を考えると、フォント埋め込みでPDF化したほうがよいように思います。
はやし 2009/06/05(Fri)19:51:26 編集
>URLエラーのほうは分からないですね。
たぶん同じように文字列単位でurl欄のところで跳ねられてるんでしょうね。まー、別に気にしなくても良いのでしょう。ブログ記事でもって何か書き付けてはやしさんとやり取りするときがくれば、それはそれでお知らせのやり方が他にも沢山あるでしょうし、このままでいいでしょうね。

>ぼくの環境 (OSX) だとところどころ文字化け
>一般配布を考えると、フォント埋め込みでPDF化
なるほど、はやしさんのようにOS環境などの違いが出たのは今回が初めてなんで、気づきもしなかったです。そっか。pdfの利点ってそもそもそういったOS横断性だったのか。
pdf化についてはまた検討してみますね。

>ストローブ=ユイレをDVD観ることにあまり意味があるとも思われない
まあでもそれ言い出したら、日本では都内を除いてほとんど見れないとかになるので、あえてネットでやるのも手であるという立場から、動画サイトで映像を黒板のごとく使いまわしてみよう、とは思うんですけどね。

>岩波からパヴェーゼ文学集成なんてものが出ていて、ちょっとびっくりしました。
あれあんまり良くないっすよ。全集じゃなくて著作集でして、後期の日記もレウコも訳されませんし、未訳パヴェーゼで新しく出るのもほとんどないんですよ。既訳ばっかり。パヴェーゼは割と古書でありますからね、そんなに良くない企画です。
ttt 2009/06/05(Fri)20:25:37 編集
たしかに、「ぜんぜん見られない」よりは「不十分なかたちでであれ見られる」ほうがよいのでしょうが、一度ストローブ=ユイレの映画を劇場(アテネ・フランセの講堂なども含む)で見てしまうと、件のようなことを言いたくなってしまう、というものです。何にせよ、もうちょっとひんぱんにかかってもいいのにな、と思います。

岩波からのパヴェーゼのやつは、訳者も同じだし「あれ?」と思ったのですが、やはり再録のようなものなのですね。まあ、何であれぼくは買わなかったでしょうが、ただ、そういう企画が通ったこと自体がおどろきです。
はやし 2009/06/06(Sat)17:31:50 編集
いやあ、十分頻繁だと思いますよ。隔年ぐらいでほぼ定期的にやってますからね。アテネのスクリーンのサイズ不足を考慮しても、たいした事態なんじゃないかと。
それとは別に、動画視聴サイトならではの細かく分割・検討・いじる・言及ってのもそれはそれでありではないかという感じで。
ttt 2009/06/06(Sat)18:04:14 編集
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