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さいきん聴音日記書いてないなあ、つうか、そもそもあんまがっつりと音楽聴いてないなあ、ということで、ワルシャワの新譜情報に載っているもののなかから、おれの所有音源とかぶってるものを聴くことにした。んでもって、聴きながら感想をメモして、ある程度分量がたまったところでアップ、という方式だと、けっきょくアップしなかったりするので、音盤を1枚聴いたら(いや、ことによったら数曲ごとに)その感想をアップしていくことにする。


 Mythomania
Cryptacize
(Asthmatic Kitty, 2009)

よい意味でうさんくさいポップ感覚(たとえば、GSとかのそれ)が満載の良盤。あざとくならない程度に適度なひねくれたところもあって、その手の音が好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。


 Wavvves
Wavves
(Fat Possum, 2009)

これはけっこう前に買って、さいしょ聴いたときには「ふーん」ぐらいにしか思わなかったのだけど、あらためて聴くとあんがいよかった。ホスピタルズとかシックアルプスとかの、初期プッシーガロアをもっとダーティーにしたような(!)、埃まみれのガレージロックが好きならど真ん中。


 Stay Fresh, Ey
Fressnej
(Knertz, 2009)

これは、かなりいい。何て言えばいいんだろうな、ぱっと聴き、コーネリアスなんかに聴かれるような「おもちゃ箱をひっくり返した感じ、を擬態する小器用さ」を感じたりもするんだけど、そこはさすがジャーマン、というか、そうした小器用さを凌駕する何だかよく分からなさというものも感じられて(そういう意味で、アームジークの出す音に通ずるところが多分にある)、たまらん(後半に行くにつれ、何かふつうのポストロックっちくなってくるのがちょっとざんねんだけど)。ただ、基本はひじょうにポップなんで、万人におすすめできるのではないでしょうか。これが500枚限定なんてもったいない。


 The Latah Movement
The Latah Movement
(Knertz, 2009)

もう1枚Knertzもの。これは、その昔(ごくごく)一部でDeath-Coと呼ばれていた……なんていう回りくどい言い方をせずとも、「ディスコ・パンク」といまでも呼ばれることのある、その手の音。で、Death-Coものは一時「だまされた!」ってぐらい聴いたのだけど、一部をのぞいてほとんど好きではないことが分かった(文字で記述されたDeath-Coの音像を読むかぎりは、おれがいかにも好きそう、ではあるんだけどね)。このThe Latah Movementもざんねんながらその例外ではなかった。でも、Go Carrots!とか絶叫するようなおばかなところは、けっこう好きです。


 The Floodlight Collective
Lotus Plaza
(Kranky, 2009)

ディアハンターのギタリスト、ロケット・パント初(だと思う)のソロ作。ディアハンターにしても、そして同じくくりで語られることの多いアニマルコレクティヴにしても、それらメンバーが好き勝手にやったソロ作のほうが、バンド作よりもだんぜんよい(アトラスサウンド然り、パンダベアー然り)。バンド作は、そっちょくに言ってこざかしいというか、「閉じ」と「開け」のバランス感覚がよくない。その点、これらのバンドの人たちのソロ作は、暑苦しいまでの密室感覚がぎゃくに、へんな具合で開放的である。そこがいい。(にしても、日本ではアニマルコレクティヴがぶきみに持ち上げられている一方、ディアハンターはそれほど知られて/聴かれていないように思える。ふしぎだ)


 Lasers 'N' Shit
Syntheme
(Planet Mu, 2009)

これは大して期待していなかったんだけど(プラネットミューからのアシッド作と聴いて、期待するほうがおかしい。まあ、よっぽどアシッド好きなら話は別だけど)、そういう「期待しない状態」で聴いたにもかかわらず、ほんとうに何も感じなかった。

追記
「何も感じない」なんてかなりネガティヴな書き方しちゃったけど、何かしながら流し聴く分にはわるくないです。


 A Beard of Bees
Dollboy
(Static Caravan, 2009)

音盤紹介文を読むかぎりよさそうなんだけど、ぜんぜんだめだった。


 Tomorrow Today
Seeland
(Loaf, 2009)

これは、上のDollboyよりはよかったけど、"inspired by Space-Age Pop, the BBC Radiophonic Workshop, legendary producer Joe Meek, and eccentric '60s library music"という紹介文が喚起した期待は上回らなかった。


ワルシャワで紹介されている新譜とかぶっている購入音源はまだあるんだけど(ナジャのスプリット盤とか)、今日はとりあえずここまで。

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コメント
何かしながら流し聴ける音楽は、ある意味いい音楽と思う。とてもいい、とは思わないけど。
mom 2009/03/16(Mon)07:53:04 編集
たしかに、流しているだけで気に障る音楽もたくさんあるので、流せてるだけで及第点、かもしれん。
はやし 2009/03/16(Mon)13:29:47 編集
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