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内田樹の研究室に、石原東京都知事のフランス攻撃発言と、それに対する公開質問状が載っていたので、メモ替わりにここに無断転載させて頂く。



まずは、石原都知事の発言。これは、都立大において「首都大構想」に批判的な教員に、仏文および独文担当教員が多いことを受けてのものである。

フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千万だ。

毎日新聞2004年10月20日24面より



これに対する公開質問状が、都内でフランス語学校を経営する民間フランス人から出された。以下の通り。

通知人マリック・ベルカンヌ(Malik BERKANE、以下私という)は、被通知人石原慎太郎殿(以下貴殿という)に対し、以下のとおり通知します。


1、私は、東京都港区赤坂8丁目4番7号において、フランス語学校「クラス・ド・フランセ」を経営しています。「クラス・ド・フランセ」は、1988年 11月に創立され、現在、教師12人、生徒約300−350人を教え、日仏両国の交流と発展のためフランス語教育に取り組んでいます。

2、さて、東京都知事である貴殿は、去る2004(平成16)年10月19日、首都大学東京をサポートする会員制クラブthe Tokyo U-clubの設立総会において、「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千万だ。」との発言をしたと報じられています。
 仮にこの報道内容が真実であるとすると、貴殿は、「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとの虚偽の事実から、フランス語は「国際語として失格している」との、それ自体誤った事実を推論し、これら誤った事実を基礎にして、フランス語が「国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。」という、誤った事実に基づく不当な感想を述べ、続いて、「そういうものにしがみついている手合い」、「笑止千万」との愚弄的な表現を用いて、フランス語教育に関わる者に対し、人身攻撃にわたる不相当な
評価を下し、これらの人々の名誉を毀損したものといわざるをえません。
 また、東京都知事である貴殿の知名度、マスコミでの取り上げられ方、社会的影響力等に鑑みると、「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとか、「国際語として失格している」との虚偽の事実を、多くの東京都民その他日本国民が真に受ける虞も少なからず存在し、「クラス・ド・フランセ」やその他のフランス語学校の業務に支障を与える虞も無視できないものがあります。

3、現在、世界1億7千万人の人々がフランス語を常用していると言われています。また、国連等の国際会議においても、フランス語は公用語として用いられています。東京都は、1982年、フランスの首都パリと姉妹友好都市協定を締結し、2005年はEU-日本市民交流年でもあります。
 このような諸状況に加え、多くの人々が日仏の友好発展のためにこれまで積み重ねてきた努力と営為を思うとき、他国の文化の集積・結晶である言語を、誤った事実認識に基づき、一方的に貶める上記発言は、絶対に許容されないものといわなければなりません。

4、そこで私は、貴殿に対し、以下のとおり釈明を求めます。
(1)貴殿が上記報じられた内容を発言したのは、真実ですか。
(2)「フランス語は数を勘定できない言葉」であるとの事実摘示が真実でないことを、貴殿は承認しますか。仮に承認できないとすると、貴殿は、いかなる根拠に基づき、具体的にいかなる事態を指して、かかる発言をしたのですか。
(3)フランス語が「国際語として失格している」との事実摘示が真実でないことを、貴殿は承認しますか。仮に承認できないとすると、いかなる根拠に基づき、具体的にいかなる事態を指して、かかる発言をしたのですか。
(4)以上について合理的な弁明ができない場合、上記発言を撤回し、謝罪することを求めます。


 本質問状到達の日から3週間以内に書面にて下記住所までご回答されるよう求めます。



この公開質問状がいつ出されたものなのか、そしてこれへの回答がなされたのか否か(たぶん、なされてはいないし、なされることもないだろう)、いずれも私は知らない(あとで自分でもちゃんと調べてみます)。

ただ、やはり思うのは、いつもながらの都知事の「口舌パフォーマンス」だとはいえ、どうしてかような輩が放置されているのだろうか。不用意、というのもバカらしくなるぐらいの発言ではないか。

誤った前提から誤った推論を経て下される結論。「マイナスかけるマイナスはプラス」とでも言いたいのだろうか。

この都知事は本当の本当にバカなんじゃないか?

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コメント
ばかは、石原ではなく おまえだ! ちゃんよ。
>フランス人クレッソンによるとはやし おまえは、黄色いチビらしい!
やて?
さては、お前、ホンマのドチビやな。ははは。おもろいおもろい。
チビチビチビ ドチビ、この小便チビりが。
ちゃんと分かっとるか? そこの小便小僧。世界一の馬鹿は、石原都知事でもはやしさんでもあらへんで。
世界一の馬鹿は誰や思う? この程度のこともお前はわからへんのか?
ほんま、うすいガキやなあ。
世界一の馬鹿は、お前とおれに決まっとるやろ。
あのな、何回も言うけど二度ときたらあかんで。二度ときたらな。分かったな。そこのぼん。
ちょっとは、しっかりしいや。たのむで、そこのぼん。
大学の中で生きてくんでも、頭だけとちゃうで。 ほんま、お前みたいな小便小僧に、いちいち、こんなこと教えたる奴、普通いてへんしな。ありがたい思て、「今度こそ」二度と来たらあかんで。
ほんま、たのむで。ホンマええかげんに ちいとは しっかりしいや。
原作たそがれ清兵衛 2005/07/14(Thu)04:27:00 編集
がはは! まあまあ、原作たそがれ清兵衛さん、こういうのも味わい深いものですよ。
はやし 2005/07/14(Thu)06:11:00 編集
フランスのクレッソン首相によれば、日本人というのは夜を徹して「欧米をやっつける」手だてを考えている国民だ。(ニューズウィーク日本版)
クレッソン女史は欧州問題担当相だった頃、ニューズウィーク誌のスコット・サリバン欧州総局長には日本人のことを「アリ」「黄色いチビたち」と呼び……(アエラ)、etc.
最初に日本を冒涜したのは フランスだ!フランス人クレッソンによるとはやし おまえは、黄色いチビらしい!
ばかは、石原ではなく おまえだ! 2005/07/14(Thu)12:38:00 編集
ここは、反論ができなくなると罵倒し、それに乗っかり笑い飛ばすブログなんですね。さすが、「味わい深い」ですね。
白河 2005/07/16(Sat)08:33:00 編集
ところでだれか、何か反論しました? なかなか「味わい深い」ご発言ですね。
ばかは、石原ではなく おまえだ!=白河さん そして・・・。なんですか?
この可能性を否定したいなら、ご自分が、「白河」というHNで今までに投稿されてきた記事をすべて開示すべきでしょうね。
ちなみに、私は「白河」なんて、検索で192万もヒットすHNではありませんので、検索かけていただいたら、どういう主張をしてきたかはすべてご理解できるはずですよ。
原作たそがれ清兵衛 2005/07/16(Sat)09:35:00 編集
反論できるできない以前に、「ばかは、石原ではなく おまえだ!」さんのコメントは応答するに値しないものだと思います。というより、これネタでしょ? だから、それに対して、原作たそがれ清兵衛さんがネタをおっかぶせていったんですから、これは笑うしかないでしょう。とはいえ、ネタとはいえ原作たそがれ清兵衛さんの言い方はちょっと激昂しすぎの観があったので、少し嗜めたまでのことです。

ところで、白河さんは「反論できなくなる」という文言を使っている、ということは、「ばかは、石原ではなく おまえだ!」さんのロジックは有効である、と考えているんですよね? どこがどう、有効なんですか? だって、石原もバカならクレッソン女史もバカ、で話は終わりじゃないですか? それとも何ですか、「やられたらやりかえすのが当然」とでも? そんな、小学生の喧嘩じゃないんだからねえ。もうちょっとちゃんとしたけしかけ方をしてきてくださいよ。
はやし 2005/07/16(Sat)09:43:00 編集
まことに、あの石原の如きは、百万遍罵倒しても足らない大馬鹿者であると思います。
問題は、(石原が個人的趣味でそういうことを思っているのは勝手ですが)、彼が都知事という地位に在って、侵略の歴史を美化し、再びその道へ導く役割を果たしつつあることです。多くの人々にとって戦争は割に合わないはずですが、戦争をどうしてもやりたい輩が石原を押したて、国民を騙し、脅しつけていこうとしているのではないかと思われてなりません。(もし、「戦争をどうしてもやりたい輩」などいないのにこうなっているとしたら、それこそ悲喜劇といわざるを得ないでしょうが…)。ですからやっぱり、(罵倒するのさえもったいないけれども)、石原(およびその追随者)に対する罵倒は、逐次やっていく必要があると思います。(原作たそがれ清兵衛さん、はやしさん、お疲れのところありがとうございます。)
素数の歌 2005/07/24(Sun)17:19:00 編集
石原都知事に関しては、ほんと何であんなに受けがいいのか(って、実際受けてんのか?)よー分からんのですが、それはさておいてもこの発言はないですよねえ。

単純に発言だけを考えても「何言ってんだ?」ってなもんだし、さらにそうした発言がもたらすパフィーマティヴな効果に関しても、何だってこんな発言をするんだか不明だしで、擁護のしようがないと思うのですが……不思議とそうは思っていない人が少なくとも2名程度はいるみたいで。それも含めて「謎じゃ!」という感じです。
はやし 2005/07/25(Mon)05:34:00 編集
フランスは昔から自国の言語、文化と歴史を大切に守り、英米の文化侵略には屈せずとてもガッツのある国なので私は心底からフランスに敬意を払います。

台湾人 URL 2010/07/03(Sat)17:04:12 編集
フランスは、仰るとおり、国家として見ても、そしてそこに住まう人から見ても、とてもガッツがありますよね。そうしたガッツは、ときに依怙地さや、あるいは破天荒さとして現れたりしますが、いつも上辺だけ取り繕ったお行儀のよさを旨とするより、よほど好ましいと思います。
はやし 2010/07/06(Tue)17:19:00 編集
私はフランス映画が大好きで、サンドリーヌ・ボネール、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、イレーヌ・ジャコブ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ソフィー・マルソーなど俳優の演技と気品に魅了されてフランスに興味を持ち始めました。

綺麗な海が憧れでカンヌ、ニースなどのコート・ダジュールとカンヌ映画祭にもすごく憧れです。
台湾人 URL 2010/07/07(Wed)23:57:26 編集
ぼくの場合、フランスに興味をいだいたきっかけは、ある程度ブログをご覧になられていたらお察しかもしれませんが、ドゥルーズやらデリダやらのフランス思想に高校生のときにかぶれたこと、でしょうねえ。それを足がかりに、五月革命やら何やらも知るところとなり「おお、かっこええやん!」という気持ちが募った、という感じでしょうか。
はやし 2010/07/08(Thu)16:53:05 編集
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