Boing Boingクリッピング 3月3日分 [Boing Boing]

　

Free Software Foundation、MPAAを斬る
各界からの法廷助言がかなりの盛り上がりを見せるGrokster裁判ですが、今度はFree Software FoundationとNew Yorkers for Fair Useが連名で法廷助言書を米最高裁に提出しました。以下、抜粋。

原告（映画・音楽産業）の議論の核心には、倣岸で非合理な主張があります。つまり、インターネットは自分たちのビジネスモデルの利便のためにデザインされてなくてはならず、自分たち以外の便益を重んずるのであれば、それは違法なものとすべきだ、という主張です。こんなことは、社会政策のこのような一般的議題を決める権限をもつ立法府でも言い出さないようなことです。


「デジタル時代における著作権法の基礎とは何か」に関する原告の見方には、すべての法体系の目的を財務的なそれと同一視するあつかましさと、技術に関して極めて素朴に見ようとする素振りが際立っています。


原告の終末論的言辞とは裏腹に、このGroksterのようなケースは著作権の歴史においてよく見られるパターンです。腰の重い独占者に改革を迫るような流通の新しいテクノロジーに対しては、既得権益の持ち主たちは揃って異を唱えるのです。

Originally posted by Cory Doctorow

口コミは作家が成功する鍵である
コリーはよく、「書物という形で出版しているのに、どうして全文を読めるようにウェブに置いたりしてんの？」って聞かれるらしいんだけど、それに対してコリーは「口コミのツールだよ」みたいな答えをしているらしいんだけど、確かにそうかもねえ。いくら全文が置いてある、っていっても、「おっ」と思うもんに関しては書籍を買おう、ってなるものな。

で、そういう「口コミの効果」ってことを、最近の口コミヒットである『ダヴィンチ・コード』なんかを取り上げて、BBC Newsが記事にしてます。

Originally posted by Cory Doctorow

インターネットの自由な言論の終焉？
アメリカで2002年に制定された「マケイン−ファインゴールド法」として知られる選挙資金規制法があるんだけど、これがインターネット上の言論に非常に大きなインパクトを持ちうる、ということらしい。

というのも、2002年制定の段階では、このマッケイン−ファインゴールド法はインターネットには適用しない、ということになっていたんだけど、去年の秋になってこの前提が覆されたみたいなんだよね。

そうすると、ネット上での「政治参加」的な言説、のみならず「リンク」までも、「政治的貢献」＝資金とみなされ、封殺されうる。何を以って「政治参加的言説」と判断するかなんて、極めて漠としているし、大体リンクなんて共感して張ってるとは限んないじゃん。おそろしい。

Originally posted by Xeni Jardin

禅グラフィティ

「ビル（bill チラシ）を入れないで」。確かに。でも、わざわざ絵を書くこたあないじゃないか。

Originally posted by Xeni Jardin

ふきだしを埋めろ！

何かあったよね、こういうの。

Originally posted by Xeni Jardin

マレーシア産海賊版DVD

マレーシア産「スーパーベイビーズ2」の海賊版DVDなんですが、パッケージに書いてある売り文句が「全くピリっとしたところのない作品！」って……全然「売り文句」になってないじゃないか！　でも、「史上最低！」とか言われると、逆に見てみたくなったりするよな。そういう心理を狙ったのかも……。まあ、実際ひどいらしいしね、スーパーベイビーズ。

Originally posted by Mark Frauenfelder

携帯電話の脆弱性についてのABCニュース
日本でも上陸が確認されたCabirウィルスですが、ABCで特集（？）が組まれたみたいです。で、Cabirウィルスに感染しないためのアドヴァイス、つってXeniが言うことがひどくって、「何があってもParis Hiltonには電話番号を教えるな」だって。

Originally posted by Xeni Jardin

コンテクストを無視してマンガの一齣を取り出すと……

作者が意図しなかったようなおもろさがあるぞ、ってことです。で、Boing Boing読者からの突っ込みとしては、左の写真下の『ワンダーウーマン』の一齣は「作者が意図しなかった」どころじゃない！というものも。確かに。

Originally posted by Mark Frauenfelder

でっかいロブスター死す

Bubba（でっかいやつにつけられる向こうのあだ名みたいなもん）と呼ばれ親しまれていた22ポンド（約10kg）のロブスターが死去しました……って、そんなニュースにするようなことか！

Originally posted by David Pescovitz

特攻野郎Aチーム求む

ロサンジェルスの無料広告サイトCraigslistに、「大体4人ぐらいのクルーを探している−パイロット、リーダーシップに富むヴェテラン、メカ修理に長けた用心棒タイプ、そしてフェイスマン」っていう、特攻野郎Aチームまんまの求人を載せたところ、色々な反応が。一個一個紹介している余裕がないのが残念なんですが、読んでみてください。

Originally posted by David Pescovitz

図書館でiPod Shuffle貸出し
ロングアイランドにあるサウス・ハンチントン公立図書館での事例らしいんですが、iPod Shuffleにオーディオ・ブックを入れて貸出してるそうです。オーディオ・ブックのCDにかかるコストが1作品あたり大体75ドルぐらいなのが、mp3だと15から20ドルとかで、iPod Shuffle本体の値段を考慮に入れても安く上がる、とのこと。日本でも……と思ったけど、大体においてオーディオ・ブックが普及してないからなあ。

Originally posted by David Pescovitz

Power Tool Drag Races

年1回Power Tool Drag Racesという手作りマシーンのレースが開催されていて、テレビ放映までされてるんですが、左写真の「交尾ロボ犬」も今回出場した、とのこと。でも、テレビ放映の際にはカットされちゃったとか……。で、そのヴィデオがここにあります。

Originally posted by Xeni Jardin

ステッカーギャラリー

1992年から1995年にかけて、マンハッタンのロウワー・イーストサイドのそこここに貼ってあったステッカーを収拾展示。十年一昔、なような、今もあんま変わんないような。

Originally posted by Xeni Jardin

怒り狂う教師を携帯のカメラに収め停学に
ニュージャージーの高校で、生徒が国家斉唱の際に起立を拒否したことに腹を立てた教師が、その生徒を怒鳴り散らした、ってんですが、生徒はしっかりその様子を携帯のヴィデオに収め、全世界に晒しました（torrentです）。で、その結果、生徒は停学、先生はお咎めなし、とのこと。

Originally posted by Mark Frauenfelder

またまたBeatlesのマッシュアップ
ビートルズもののマッシュアップはほんと多いなあ。今度は、アレサ・フランクリン、ジョージ・マイケル、シザー・シスター、なんて面子とマッシュアップされてます（mp3。9.6MBあります）。

Originally posted by Cory Doctorow

他にも次のような記事がありました。

• ソニー・ボノ対マルセル・プルースト（著作権による保護期間が延長されたことにより、プルーストの『失われたときを求めて』の最後の3巻の翻訳がアメリカでは売ることが出来ない、what a shame!という記事）
• マイクロソフトの時計アプリ（マイクロソフトの時計アプリは、映画『ハリー・ポッター』に出てくるののパクりじゃねえか！という記事）
• BTK続報（過去の記事を参照）
• 音を味として感じる人（共感覚について）
• Bubbaよりもでかいロブスターがいた！
• 世界一周飛行成功
• 巻きタバコをジョイントと間違われ、クビ
• マーチン・デニー死去（けっこうマーチン・デニー好きなんだけど、みなさんもう耳タコでしょうから……）
• Dr.Whoリメイク
• カナダ防衛相、アメリカで飛行機への搭乗を拒否される
• leet語版『指輪物語』（これを訳すのは難儀だ……）

つわけで、また明日。