Pukiwki書法をHTML書法に変換するスクリプト [技術]

ブロックブログ（今月26日をもって消滅）で採用されていたPukiwiki風の記法をHTML形式に変換するスクリプトを書きました。期間限定のお試し版はこちら、各自ダウンロードして設置してもらうタイプはこちら、です。

以下、運用方法および独自拡張の説明など。

■下準備

ここでは、AmazonアソシエイトIDおよびAmazonWebサービスのアクセスキーを設定します（いずれのサービスも使用していない人は、この部分は読み飛ばして次の「設置方法」まで進んでかまいません）。

まず、wikitohtml.phpを適当なエディタで開いてください。すると、最初のほうに、

$associateID="";
$accessKey="";

とあるので、そこにそれぞれアソシエイトIDとアクセスキーを入れてください。

■設置

どのように運用するかによって、設置方法は以下の2つに分かれます。

1) PHPスクリプトの動くレンタルサーバで動かす

1. PHPの実行パスの通っているところに、あらたにディレクトリを切り、wikitohtml.phpおよびhtaccessをアップロード
2. htaccessを.htaccessにリネーム

2) XAMPPなどを導入してローカルで動かす

この場合、PHPパスの通っているところにwikitohtml.phpをおくところまではいっしょですが、そこからは以下のどちらかの方途を採用してもらうことになります。

1. wikitohtml.phpと同じディレクトリにhtaccessをおき、それを.htaccessにリネーム。この場合、あらたにディレクトリを作成し、そこに上述の2ファイルをおくことがのぞましい。
2. 利用しているPHPのイニシャライズファイル（php.ini。XAMPPではディレクトリetc内に存在）のmagic_quotes_gpcをOffにする。

以上で、設置は完了です。

運用

使い方は、見れば分かる、と思いますが、いちおう説明すると、画面左のテキストエリアに変換元のテキストを入力、しかるのちに下の変換ボタンを押せば、画面右のテキストエリアに変換されたテキストが出現します。これを、必要なら修正のうえ、ブログ投稿画面にコピーして投稿します。

また、実装されている書法は、以下の通りです。

1. ''文字列''→太字に
2. '''文字列'''→斜体に
3. %%文字列%%→文字列に打消し線を付加
4. %%%文字列%%%→文字列にアンダーラインを付加
5. &size(大きさ){文字列};→文字列を「大きさ」で指定されたピクセルサイズに
6. &color(色){文字列};→文字列を「色」で指定された色に
7. &br;→改行
8. [[文字列>リンク]]→文字列に「リンク」で指定されたリンクを付加
9. -→リスト
10. +→数字リスト
11. >→引用
12. |→表作成

さらに、以下の独自記法も使えます。

1. [[文字列>>リンク]]→文字列に「リンク」で指定されたリンクを付加。この場合、別ウィンドウもしくは別タブでリンクが開く。
2. [[文字列>10桁のISBNもしくはASINコード]]→">"の右側で指定されたコードを持つ商品のAmazonページにリンク。この場合、$associateIDの設定が必須。
3. [[simple:10桁のASINコード]]→整形された書誌および音盤情報を表示（簡易版）。この場合、$associateIDおよび$accessKeyの設定が必須。
4. [[detail:10桁のASINコード]]→整形された書誌および音盤情報を表示（詳細版）。この場合、$associateIDおよび$accessKeyの設定が必須。

たとえば、"[[simple:0262730871]]"と書くと

• Hao Wang, Reflections on Kurt Godel, Bradford Books

"[[detail:B000004B32]]"と書くと

Systemische Oval (Thrill Jockey, 1996)

と表示されます。

なお、上の1と2はインライン書式なので文中のいずこでも使えますが、3と4はブロック書式なので単独行においてしか使えません。

というわけで、実装されていない部分（入れ子リストなど）も多々ありますが、自分としてはけっこう便利に使えておりますので、よろしければ、どうぞ。