[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ペーパーを書きながら、ほとんどつねに音楽(や「音楽」のようなもの)を流しつづけているので、新譜旧譜を問わず、耳にしている音源は「死ぬほど」と言っていいぐらいあるのですが、いかんせん諸々が忙しすぎてとてもではありませんが全部紹介などしきれないので、耳にした数多い音源のうち「これは!」というものを中心に。
さりとて、耳にしたもので「これは!」と思ったものがすべて網羅されてるわけではありません。とうぜん、耳にし、「これは!」と思い、かつここで紹介できないものもたくさんある。と言うか、そういうもののほうが多い。
d_rradio D_Rradio (Static Caravan, 2007) |
これは、かなりいいです。しいて言うなら、いちばん脂がのっていたころのMille Plateauxっぽい音、というか(われながら手抜きで通俗的な表現である)。まあ、たんなる懐古趣味から好んで聴いている、と言われても仕方がないかもしれませんが、何の気はなく流していてもじゃまにならず、きちんと向かいあって聴いてもちゃんと聴けるものというのは、やはり貴重です。
Make Amends, For We Are Merely Vessels Our Brother the Native (Vital, 2007) |
さいしょ聴いたとき、1曲目でけっこうぎゃあぎゃあ叫びだしたので、「ちょっとチョイスをまちがったかなあ」と思いきや、曲が進むごとにだんだんとよくなり、アルバムが終わるころには「これ、かなりよくないか?」となっている、というしろものでした。ああなんのせつめいにもなっていない。
I Love Her Till I Die Xela/Ajilvsga (Digitalis Limited, 2008) |
おれはXelaというと、ネオウイジャとかシティセンターオフィスィズとかからの、いわゆる「ニカらしいニカ」(「何とかトロニカ」とか、そういうんではなくね)をリリースしているとこからの音源しか知らなかったので、このドローニッシュでいて、かつリリカルなこの作品を聴いてびっくり。いっしょに入っているAjilvsga(何て読むんだ?)もいい感じで、ぜひ他にリリースされているものも聴いてみたい、と思いました。
Udefra Sofus Forsberg (Jenka, 2005) |
じゃっかん旧作ではあるけど、たまたま聴く機会があり、そしてけっこう好みのタイプ(直球ニカさびしげモード添えリズムきざみ細かめ)だったので、どさくさにまぎれて紹介。まあ、客観的になって聴くと、凡庸ではあるのだけど、でも、ていねいに作ってあるアルバムです。
Avellaneda Skyphone (Rune Grammaphon, 2008) |
これもニカ系、というか、「インディトロニカ」と呼ばれるような音としては、良作、だと思います。押しつけがましくなく、どこかさびしげで(出た! ただ、こういう「押しつけがましくなく、どこかさびしげ」というものには、人によっては「裏がえしになった、うっとうしい自己主張」のようなものを感じてしまうかもしれませんね)。何とはなしに(ほんとうに、百分率で言ったら10以下ってぐらいの、何とはなさ加減で)サゴルオックスウィングを思いおこす瞬間もあったり。つうか、Rune Grammaphonの音源って、一時コンプ目指してたなあ。
Return to Disruption Grey Daturas (Neurot, 2008) |
前作Dead in the Wood にかなりやられてしまったグレイダツラスの新作。もう、1曲目からかっこいいですよ。前作は、じゃっかん「葉っぱ」っぽいというか、ちょっとダルいところがあって、それがまたよかったんですが、今度は全体的にかなりシャープで(とはいえ、今作も「草キめた感」は満点ですが)、前作で聴かれた「もろノイズ」という風味も抑えめになっており、何と言うか、「けっこう勝負かけてきてる?」というか、タイトルもあわせ考えると、Ramleh→Skullflowerというか(じゃっかん意味不明? いや、分かる人に分かればそれでいいのです)。
In Between Words Christopher Bissonnette (Kranky, 2008) |
何度聴いてもどんな音楽だったのか忘れてしまい、ゆえに何度も聴きかえしてしまうアンビエント作。ようするに、良作、ということです。
When the Leaves Fall Like Snow Yellow6 (Make Mine, 2008) |
これも、上記クリストファービソネットと同様、何度聴いても「何か、しずかなギターがCD2枚にわたってひたすら鳴っているアルバムだったなあ」という印象しか残さず、ゆえにまた聴きかえしてしまう。ただ、平ったく言って、ふつうの人(って、誰?)が聴いても、たいしておもしろくない、と思われます(これにくらべれば、まだビソネットのほうが抑揚がある、ように思う。もっとも、これは「持続時間」の問題、かもしれない)。
Wolves and Wishes Dosh (Anticon, 2008) |
アルバムに収録されている曲のほとんどがキラーチューンだった前作The Lost Take にくらべるとちょっと地味かなあ、と思ってしまうおれには、6曲目と9曲目がヒット。
Sensitive/Lethal Thurston Moore (No Fun Productions, 2008) |
前作Trees Outside the Academy がぜんっぜんよくなかったサーストンの、ノイズっぽい新作ソロ、つことで聴いてみましたけど、これだったら最近出た「本業」のやつとか(アニエスベーと共作って、そんなあほな)、もしくは「ケヴィンシールズ」なるある意味不遜きわまりない名前を名乗るノイズっ娘とかといっしょに収録のThrash Sabbatical とかのほうが、ぜんぜんいい。というか、Thrash Sabbatical に収録されているアーティストはどれもかなりよく、「やっぱりノイズっていいなあ」としみじみ思ってしまう。
Trust Tujiko Noriko (Nature Bliss, 2008) |
これは、旧作のリミックス+新作・未発表作音源ということで、じゅんすいな「新作」ではないから、そこをさっ引いて考える必要があるけれど、それにしてもすこし物足りないものであった。やっぱり、オリジナルをこえるリミックスってのは、そうそうないね。
ディスティネーション トーキョー にせんねんもんだい (2008) |
これは、発売からそれほど時をおかずして聴き、そしてかなり「おお!」と思ったので、紹介しよう紹介しようと思いつつ、けっきょく紹介せずにきていたものが、上記ツジコノリコの作の「あわせて買いたい」にあがっており、「これはやはり紹介せねばなるまい」とあらためて思ったので、やはり紹介する(さて、この一文に「紹介」という単語が何回出てきたでしょう?)。さて、肝腎の音は、と言うと、「まあ、いいから聴けよ」でfiniなのだけど、何と言うか、クラウトの命脈はここにかくじつに引き継がれている、と思わされてしまう。あの、青と黄色が印象的なジャケの人たちを思いおこさせる瞬間もあったり。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
音
雑
虫
技術
『スペクタクルの社会』を読む
ドゥルーズ講義録
電波
趣味の数学
趣味のゲーデル
『プリンキピア・マテマティカ』を読む
自己紹介もどき
ブログペット俳句
芸術一般
言語ヲタ
お客様
GRE CS
留学
Boing Boing
映画
ちょっといい話
かなりダメな話
魂の叫び
哲学と数学
論文
引用
「いい」とも「ダメ」とも言いがたい話
悲喜こもごも
証明論
ポエム
書物への呪詛
言わずもがななことではあるけれどときに忘れてしまうこと
何か無駄なことをしよう
日々
趣味の勉強
夢
ブログの記事
翻訳
勉強
不眠
文房具
ライフハック
育児
thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。