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というわけで、備忘録。
Future Rock Strategy (Kranky, 2007) |
レーベルがKrankyということ以外は何の予備知識もなく聴いたので、何が何だかよく分からないけど、アルバムタイトルにあるような「ロック」というより、もうちとスカした感じというか、基調はエレクトロニックだけれども、どこか「生」っぽい肌ざわりという、じつはあまり得意ではないもの。BGM的に流してる分にはなかなか邪魔にならないでいいんですが、ということはつまり、思わず耳を奪われてしまうような、心のドアをぶち開けられるような、そんなこともないということですね。ただ、何となくベドゥインアーセント(っていまどうしてんだろ?)を思いおこさせる瞬間なんかもあったりして、時間があるときにでももうちょっと向かいあって聴きなおすべきか、とも思われる。
Likeness Charalambides (Kranky, 2007) |
というわけで、クランキー特集。1曲目からたるい感じのピアノとアーシーな(ってなに?)女声ヴォーカルとワウなギターで「いかにも」な感じ。これはあんま真っ昼間から聴くようなもんではなかったですねえ。たとえば、それまでけっこうハードなもんとか、ぐっしゃりしたもんを聴いていて、少し疲れてきた週末の午前2時過ぎとかに、おもむろにかけるとなかなかいいのではないかと。
Sky Drips Drifts White Rainbow (States Rights Records, 2008) |
前作はクランキーからだった、ということで、クランキー特集続行です。これはもう、1曲目からアシュラというか、マニュエルゲッチングきちゃってますねえ。ここまでモロだと、「ずるい」というを通りこして、笑って許せちゃえますね。「いやあ、そうかあ、そんなに好きかあ」って。とはいえ、アルバム全編を通してアシュラ/ゲッチングごり押しかと言うと、そんなことはなく、ゆったりとしたグラデーションを描きながら、いろんな風景を見させてくれます。つっても、まあ、基本的には「そっち系」なんですが。
The End Is Near New Year (Touch and Go, 2004) |
投げやりな感じのバンド名と、やけくそなアルバムタイトル、そしてこれを髣髴とさせるジャケ、さらにはタッチアンドゴーということで買ってみたけど、可もなく不可もない凡庸な音。
Dreaming of Revenge Kaki King (Velour, 2008) |
超絶テクだのなんだの、明後日の方向での評価をされている(とおれは思う)カキキングの最新作。何か、びみょうにフュージョンっちいというか、そんな風味が出てきてしまいましたが、まあ、いままでの彼女の作(の一部)が好きなら、それなりにたのしめると思います。とはいえ、前作までと同様、曲の出来むらがはげしく、アルバムトータルで聴くというより、気に入った曲だけ聴く、って感じですかね。ちなみに、YouTubeでの画像はこちら。
Deathconsciousness Have A Nice Life (Enemielist Home Recordings, 2008) |
何かの拍子で知り、そしてそのページを見てみたところ、"The band HAVE A NICE LIFE would like to announce that they have recorded THE MOST DEPRESSING RECORD in the history of music"というアナウンスメントやら、ページ全体の造作やらがなかなか決まっており、しかも、そのバンド紹介の文言に登場するのがシスターオヴマーシーやらジョイディヴィジョンやらマイブラッディヴァレンタインやらサンやらザスターやらっつったら、そらもう注文でしょ。で、音は、というと、たしかにdepressiveであることは間違いないんですが、「陰々滅々」ってんではなく、しいて言えば4AD系という感じですかね。ちょっとイェスなんて名前も思いうかんだり。まあ、もちろん、おれはこういうの好きです。というか、かなりいい。200枚限定らしいので、購入はお早めに(たぶん、大手流通に乗ることはないでしょう)。
Uneasy Flowers Austistic Daughters (Staubgold, 2008) |
ディーンロバーツ、マーティンブランドルマイヤー、そしてワーナーデイフェルデッカーという、すげえ面子(そして、「自閉症の娘たち」というすげえバンド名)の2作目。前作よりもさらなるポストレコーディングプロセッシング度合いが高まっており、ある意味シカゴ度高し、と言えます。ただ、基本的にポップなので(ただし、じゃっかん沈鬱な感じですが)、そういうことを気にしないでも、じゅうぶんたのしめる1枚なのではないかと。
Dead in the Wood Grey Daturas (Crucial Blast Records, 2007) |
さて真打ち。これは最近聴いたなかでも、アトラスサウンドと並んでかなりの上位に入ります。まず、しょっぱなの「遠い感じ」(出た!)のなかでうたわれるShalalala...でノックアウト。つづく曲も、ドシャメシャな音像に埋もれるようにさびしげなメロがうたわれてたりして、そうかと思うと、何とも形容のしがたい珍妙な盛り上がりを見せたり、もうたまりません。曲名もよく見てみると"Night of the Barricade: Paris 1968"とかびみょうにポリティカル。そして、後半にいけばいくほど、そのドシャメシャさ加減は高まってゆき、ほとんどノイズと変わらないような風味になっていくさまも、すてきと言うほかありません。
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