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先ほどから、リース・チャザム(Rhys Chatham)が2005年パリで開かれた白夜祭(La Nuit Blanche)出品作として400本のギターのために書いた作品A Crimson Grail を聴いているのだけど、これがほんとうに素晴らしい。聴いている最中、ほぼずーっと総毛立ちまくり。これは、絶対に聴いておいたほうがいい。

まず序章の、ふわーっと(あくまで「ふわーっ」であって「グワーッ」ではないところがポイント)音が立ちのぼるところからすぐさま「あっちの世界」に持っていかれる。つづく第2章の、終盤でドラムも加わりロック的ダイナミズムが炸裂するところもたまらない。終章では、徐々にギターが重ねられてゆき、まごうことなきWall of Soundsが形成するそのさまはまさに失神もん。さらにはいったん終わったかと思わせておいて、さらに追い打ちをかけるように轟音が回帰し、そこに観客の声が「ほとんど作品の一部」として重なる様子は、感動的と言うほかない。

……と、思わずいろいろ書いたが、そんな言葉は「そこにある音」に比べれば、贅言にも届かない。大事なのはじっさいに、揺曳する音の波間に身を浸すこと、ただそれだけだ。

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コメント
わたしも総毛立つかい? 
mom 2008/02/25(Mon)03:48:00 編集
それは分からん。
はやし 2008/02/25(Mon)07:50:00 編集
いまさらながら入手して聴いたのですが、一曲目が始まった瞬間に「おお!」と声をあげそうなほど感動しました。始まった瞬間にこりゃ名盤だと確信できるというのはほんと久々です。軽く畏怖を覚えるレベルだ
長谷部 2008/07/07(Mon)06:26:09 編集
エントリ本文にも書いたけど、この音盤はほんとうにしょっぱなから持ってかれるよね。そして、「あんこ」の部分も、大枠でミニマルっちゃあミニマルなんだけど、けっして退屈なそれではなく、ふだんはあまりこういう音楽を聴かない人にもじゅうぶんな訴求力を持つぐらいの起伏があり、それこそ「家族そろってたのしめる」と思うので(いや、これはさすがに言いすぎか)、もっとひろい範囲で聴かれればいい、と思う。
はやし 2008/07/07(Mon)06:44:57 編集
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