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それなりに定期的にここを見てくれている人からおれは、「ノイズやら何やら、一般受容性に乏しい音楽ばかり聴いている人」という認知をされているかもしれないが、おれがじっさいにいつも聴いているのは、じつはポップミュージックばかりである。
そんな、いつも聴いているポップミュージックを、思いつくまま紹介。
The Boy with the Arab Strap Belle and Sebastian (Jeepster Recordings, 1998) |
めちゃんこ有名で、おれが名前挙げるまでもなくみんな聴いてるでしょ?という感じですが、それでもやはり、このアルバムのポップセンスと、そして全編にそこはかとなく流れる哀感には、やはり抗いがたいものがあります。それはそうと、「ベル・アンド・セバスチャン」ぐらい略さずにみんなちゃんと言ったらいい、と思う。
Thirteen Years in Noises The Ecstasy of St. Theresa (Rev-Ora, 2004) |
ほんとうは1st(なのかな?)12インチであるPigment を挙げたかったんですが(こうした「12インチで4曲入り」というフォーマットは、ライドもよく出してましたけど、よかったなあ)、手に入りにくそうなのでこのベスト盤を。で、この聖テレジアの法悦、「チェコ出身」&「MBV and/or J&MCフォロワー」という言葉だけで片付けられることが多いように思うのですが、このベスト盤1曲目の、まさに「はじける」ような感じには、「もろ」だろうが何だろうが、ノックアウトされざるをえません。
With Love From The Hit Parade (JSH Records, 1990) |
いやあ、何つーか、ちょっとこっぱずかしいというか、何とも「甘ずっぱい」アルバムですが、もう駄々っ子のように「いいものはいいんだもん!」と言うしかないですね。ほんと、いい曲がたくさん詰まってます。
Stardust The Sea Urchins (Sarah, 1995) |
上のThe Hit Paradeからの連想で、何かSarahものを、と思い、で、なかなかひとつに決められないので、初期のオムニバスShadow Factory にしようかと思ったんですが、入手が困難そうだったので、胸がつぶれそうになる名曲"Please Rain Fall"も入っているThe Sea Urchinsのこのアルバムを。Sarahのアーティストというのは一部をのぞいて、どうも「知る人ぞ知る」という感じになってしまってるのがもったいない。いつか、Sarahの全シングルレヴューとかやって、地道な布教に努めたいものです。
Motown Classics Gold VA (Motown, 2005) |
モータウンは、ポップでいいアーティストがほんとたくさんいて、アルバムを挙げはじめたらそれだけで数枚はかんたんにいっちゃうんで、「おいしいところ」がぎゅっと詰まったこのオムニバスを。アーティスト名や曲名が分からずとも、誰もがどの曲をもどこかで聴いたことがあるはずです。
Atom Heart Mother Pink Floyd (Harvest, 1970) |
「ピンクフロイド、しかも『原子心母』がポップだなんて、そりゃ無茶な」と思われるかもしれませんが、そう思われた方は、アルバムB面("If"以降)を耳の穴かっぽじってよーく聴いてみてください! 地味ながらも極上のポップセンスに溢れていることにかならずや気づくでしょう(とくに、"Fat Old Sun"のギターソロがしみる!)。もちろん、A面の"Atom Heart Mother"もすばらしいことは、言うまでもありません。
Baby Pop France Gall (Polydor, 1966) |
フランス・ギャルは、3枚組のベスト盤(アマゾンでは見つからず)をかなりよく聴いていたのですが、単発アルバムでその音源を聴きなおすということを最近やっていて、それで、トータルでいちばん「いいな」と思ったのが、このアルバム。とはいえ、"Mes premieres vraies vacances"やら"Poupée de cire, poupée de son"やら"Jazz à gogo"やらの名曲がこれでは聴けず、それももったいない話なので、ベスト盤も挙げておきます。
Piero's Pleasure Piero Umiliani (Bella Casa, 2007) |
フランスものが出たんだから、何かイタリアものでも……と思ったんですが、これがなかなかないんですよね、フランス・ギャルに匹敵するようなやつが(まあ、おれが知らないというだけなんですが)。つわけで、ちょっと趣きはちがいますが、一時期モンド文脈でMusica Elettronica が取りあげられていたこともあるピエロ・ウミリアーニの、スキャットまみれのL'Arcangelo を、と思いきや、現在入手できないようなので、入手が容易そうなこのベスト盤を。つうか、トロヴァヨーリやら何やら、いろいろ思いだしたけど、そこいらんへんはまた別途、ですね。
Tangerine Dream Kaleidoscope (Fontana, 1967) |
これは「ポップミュージック」というか、「ソフトサイケ」とかそういう文脈でよく知られてるアルバムですけど、そんな些末なジャンル分けなどどうでもよくって、ポップでドリーミーな曲がたくさん入ってます。ここいらへんも、関連音源がいろいろあるなあ。
Casino Royale Burt Bacharach (Varese Sarabande, 1986) |
バカラックは、3枚組ベスト盤The Look of Love も発売当初に速攻で入手して、それをニマニマしながら繰りかえし聴いてた口なんですが、単独作でのベストということであれば、文句なくこれでしょう。最近になってまた、アホみたいに繰りかえし聴いています。映画のほうも、ジェームズ・ボンド役にピーター・セラーズという意表をつきまくった配役からして、他の007シリーズとはまったく趣を異にする怪作でした。
というわけで、ね、ポップなもんばっか聴いてるでしょ?
あと、ヨーロッパ全体でのポップソングってそれこそセルジュゲンイズブールくらいしかしらないんで、これまたいい感じですね。それだけでエントリかいてもらってもいいくらい。
ユーロポップに関しては、しょうじきあんまいいもんがないんだよねえ。ここに挙げたフランス・ギャルにしたって、ゲンズブールの息がかかってるわけで、それとは無関係ではないし、ウミリアーニやらトロヴァヨーリやらは、じゅんすいに「ポップミュージックの人」というより、「映画音楽の人」だし。とはいえ、非英米圏のポップミュージックというのは、それなりにおもしろい分野ではあるんで、書くことが固まったら一文ものしたい、と思います。
で、「ベルセバ」という略称について、だけど、これはおれのいつもながらの偏屈さの発現であって、何となれば、「コンビニ」とかその手の略称も、精神的なひっかかりがそれほどなく言える/書けるようになったのって、ごく最近、なんだよね。だから、「ベルセバ」に関しても、たんに「個人的にはそうは言わない」というだけの話であって、他の人がどうこうということではない、ってことです(まあ、ここでの書きっぷりは、「他の人がどうこう」っていうものだけど)。
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