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「questiaで見つけたすてきな1冊」第2弾。どういう経緯で出くわしたのか、さっぱり覚えてませんが、サイード『文化と帝国主義』でも言及されているという在米日本人英文学者マサオ・ミヨシ氏も編纂に加わっているPostmodernism and Japan という本がちょっとおもしろそうです。

以前このブログ上で「『ニューアカ』とは何だったのか」(予告編前編)ということをやりかけて、ご覧のとおり前編でその作業は止まってしまっているわけですが、もろにそのライン上の論文集です。

欲を言えば、こういう「寄せ集め」ではなく、単一著者がまとまったかたちで書いたモノグラフというほうが、それを肯定的に捉えるにせよ否定的に捉えるにせよ、ある定まった軸からの視点ということで、こちらも参照しやすかったんですが、とはいえ、それなりにまとまった量の書きもの群であることにはちがいなく、上記「『ニューアカ』とは何だったのか」の来るべき続編を書くさいにはぜひとも参考にしなければならないものであることは間違いなさそうです。

ちなみに日本人の寄稿者は、酒井直樹、大江健三郎(なにゆえに?)、柄谷行人、そしてわれらがアッキー、という面子になっております。

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大江さんですが、ノーベル賞を受賞したころ、スピノザ、ニーチェ、ドゥルーズを読んでいる とか 言っていた記憶があります。 ポストモダンというよりは、むしろ、サヨクというイメージが強い人かとは思いますが、ご本人はポストモダンに「転向」された?ようですよ。
ぷっつん大吉 2007/12/03(Mon)21:23:00 編集
オーケンは何かのおりにちょっとだけドゥルーズについてテレビで語ってるのを目にしたことがあって、そのときドゥルーズのことを「ドゥールズ」と言っていたのを聞いて、まあ大したことではないんだけど、とはいえ「何だかなあ」と思わざるを得なかったことを覚えています。

それはともかく、ドゥルーズを読んだぐらいで「ポストモダン」に括られるのは、オーケンにしても本意ではないだろうし、そもそもドゥルーズはあまり「ポストモダン」ではないのではなかろうかとも思うので、やはり「ポストモダンと日本」というお題でかりだされるのはよく分からんな、と。

とりあえず、ひまができたら読んでみて、そののちに判断を下したい、と思います。
はやし 2007/12/04(Tue)09:32:00 編集
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