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ある目的を達成するのに、ある程度の妥協を許してそれなりのもので満足するのではなく、あたうかぎり納得のいくものにしようとするという、ある一面から見れば「美徳」でもあるが、時間がないときには「そんなことよりあんこの部分をとっとと進めようや!」とわれながら思わざるを得ない、そういうわるいくせがまた出た。
そもそもの始まりは、OSX+NeoOfficeという環境でベースフォントをTimes New RomanにしているとŁukasiewiczのŁがきれいに出力できない、ということだった。しからば、いい機会だからTeXで書くことにしよう、と思いたったのがそもそものまちがい。ひさかたぶりにTexShopを立ちあげてみたはいいものの、いじってるうちにまたぞろいろいろと気に食わない点が出てきて、思いがけず時間をとられてしまった。
まず、提出するフォーマットは、こちらではレターサイズの用紙にダブルスペースで、というのがスタンダードだから、そうするためにusepackage{doublespace}をプリアンブルに書いて試しにタイプセットしてみると、「doublespaceなんてスタイルシートはないぞ!」と文句をたれられてしまった。ここまでは、まあ、何てことはない。どっかでdoublespace.styを見っけて、おなじみのtexmf(に該当するところ)にそのスタイルシートをぶちこめばいいだけの話だ。
ところが、上で言った「texmf(に該当するところ)」というのがくせもので、Library内にあったそれらしきところにdoublespace.styをぶちこんでも、依然として「ないぞ!」と文句を言われつづけてしまう。こうなったら、/usr/local/share/(これは、基本的にターミナルからしかアクセスできない)にあるtexmfにcpなりmvなりでスタイルシートを動かさなきゃならんのか?と思うも、「いや、そんなバカな話はあるまい」とさらに試行錯誤を重ね、けっきょく、たんじゅんにホームディレクトリ(ユーザ名がついてるとこね)にtexmfを作ってぶちこめばいいということが判明。ここまでですでに数十分の浪費。
さらに、マージンの設定やらヘッダの設定(ヘッダ部に自分の名前と、そしてページ数を右寄せで表示)やら、さらにはパーリ語やサンスクリット語をローマナイズしたときに付加される文字下のドットの調整やらにも乗りだしてしまい、上記の試行錯誤と合わせると、ゆうに1時間は本質的ではない(というのは、じっさいの本文書きとはかかわらない)作業に費やしてしまった。
というわけで、その成果物を、のちに忘れたときのためにここにメモしておき、遅れを取りもどすためにひと頑張りす(って、もう2時近くじゃねえか……)。
■基本プリアンブル
documentclass[12pt]{article} usepackage{doublespace} setlength{ opmargin}{0in} addtolength{ opmargin}{-0.5in} setlength{oddsidemargin}{0in} setlength{evensidemargin}{0in} setlength{ extwidth}{6.25in} setlength{ extheight}{9in} pagestyle{myheadings} markright{hfill m ここに名前が入る quad}
こちらの一般的なレターサイズは、インチで言うと幅8.5高さ11なので、上下左右各マージンを1インチだとすると、7行目のテキスト幅は6.5にすれば右マージンは自動的に1インチになるはずなのに、そうはならなかった。ふしぎだ(ただ、まだじっさいに印字してみたわけではないから、印字してみるとテキスト幅は6.5でよかった、という話になるかもしれない)。
■パーリ語・サンスクリット語の下書きドット
たとえば、テトラレンマ(tetralemma)をあらわす"catuskoti"の場合、"s"と"t"の下にドットがくるから、以下のようになる。
catushspace{-.3em} aisebox{-0.4ex}{.}ko thspace{-.3em} aisebox{-0.4ex}{.}i (じっさいは改行なしのひとつづき)
欲を言えば、"t"の下のドットは、もうちと左にあったほうがかっこいいが、そこまでいちいち微調整もしていられまい(と言いつつ、たぶん最終的には微調整するんだろうなあ)。
つうか、こんなエントリを書いている場合ですらないのだ。
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