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最近、本がらみのエントリをさっぱり書いておらず、まあ、そういうのは意識的に避けている、というか、本のチェックをしないようにしている(というのも、「ねばならぬ」ことが多すぎてそういう時間がない、ということと、そういうことをしだしたら「ねばならぬ」ことをする時間が逼迫される、という2つの理由による)必然の結果、なんですが、学術誌に新規にポストされる論文というのは、職業柄なかば致し方なくチェックしており、そういうTo Read Listがかなりたまってしまっています。

というわけで、「悪魔祓い」の意をこめて、「気になる論文」としてとってあるもののなかから、その一部をざざざっと公開。ちなみに、いちおうリンクはつけておきますが、いっぱんに見られるものかどうか、保証の限りではありません。あしからず。



From The Philosophical Quarterly

  • Identity Over Time (Bas C. van Fraassen and Isabelle Peschard)
    分析系形而上学のトピックとしてはかなり「大問題」である、「時間を通じての同一性」問題についてのvan FraassennとPeschardの論考。問題自体の壮大さにおとらず、その議論もかなり大鉈を振るってそうで、期待できます。



From Analysis



From Dialectica



From European Journal of Philosophy

  • Mysticism and Nonsense in the Tractatus (Michael Morris and Julian Dodd)
  • Symbols in Wittgenstein's Tractatus (Colin Johnston)
    トラクタートゥスもの2発。ぱっと見、気になるのは後者のほうなんだけど、じっさいに読むとためになるのは前者かな、という印象。
  • Life as Narrative (Bernard Williams)
  • In Defence of Narrative (Anthony Rudd)
    ナラティヴもの2発。いわゆる「ナラトロジー(物語論)」的な取扱いではなく、「語ること」が倫理的および存在論的なことがらに関する思考におよぼす影響について考察されています。



From Noûs



From Journal of Aesthetics and Art Criticism



From The Philosophical Forum



From Philosophia Mathematica

  • Idealization in Cassirer's Philosophy of Mathematics (Thomas Mormann)
    「カッシーラーの数学の哲学」と言われても、しょうじきピンとこないんですが、だからこそ読んでみようかな、と(リファレンスによると、「カントと現代数学」という論文がおもな参照先になってますね。こりゃ要チェックだ)。
  • Platonism and Aristotelianism in Mathematics (Richard Pettigrew)
    これは、いちおう目を通しておかねば。



From Journal of Philosophical Logic

  • Vagueness, Kant and Topology: a Study of Formal Epistemology (Giovanni Boniolo and Silvio Valentini)
    「曖昧性」については、しょうじき「その哲学的な重要性は分かりはするけど、あまり興味がいだけない」もののひとつなんですが、この主題にあってトポロジーがどう効いてくるのか、ちょっと気になります。
  • Truth as an Epistemic Ideal (John Nolt)
    日本だといまだ「真理」と言うと、存在論的な負荷をかけまくりの議論が横行してたりしますが、もうちと「もっぱら認識にかかわるもの」としてのそれも考慮に容れるべきではないかと。
  • Modal Monsters and Talk about Fiction (Stefano Predelli)
    うわあ、こりゃおもろそうだなあ。だいいち、「様相怪物」って何ですか?(って、カプランの概念らしいですが、知らん)



From Synthese

  • What Really Matters (Raymond Martin)
    「生き残る(生存しつづける)ための最重要事は、自己への関心ではない」ということを論じる、おれにとってはけっこう「ザ・分析哲学」っぽい議論が繰広げられています。
  • Bad Company Tamed (Øystein Linnebo)
  • Bad Company and Neo-Fregean Philosophy (Matti Eklund)
  • The good, the Bad and the Ugly (Philip Ebert and Stewart Shapiro)
    ネオフレーゲアン的数学の基礎付けにおける「悪友問題」もの3編。この話題、けっこうホットなんですかね?
  • Wittgenstein and Logic (Montgomery Link)
    豪速球。でも、しょうじき、ウィッゲンシュタインと論理というのは、もう論じても仕方のないような気が。
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