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おなじみ。「こんなことをしていったいなにになるというのだ?」という内省だけは、ぜったいしない。

http://www.excepter.com/html/excepter.html OP
Excepter
(iDeal Recordings)

このブログを読んでくれている人たちにはたぶんおなじみ(ですよね?)のエクセプターによる2枚組7インチシングル。いつものように、ビビるくらいの悪酔い音楽が展開されています。というか、今回は豪速球にTGですねえ。あと、これを出してるiDeal Recordingsからケヴィン・ドラムのカセットもリリースされているらしく、それも気になる。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00003XB6L/hayashinoblog-22/ref=nosim Frafmentary Blues
David Moss and Michael Rodach
(Traumton, 2000)

パーカッショニストDavid MossとギタリストMichael Rodachのデュオによる、「断片的なブルース」集。「断片的」なる語は、人によっては「脱構築的」と言いかえたほうが分かりがいいかもしれないが、基調をブルースにおきつつも、けっしてそのものにはならないバランス感覚がこのアルバムを、「直球ブルースはちょっと苦手」というおれのような腰抜けにとっても、1枚聴きとおすのにそれほどつらくないものにしている。とはいえ、彼らがそうした「直球ブルース」を低く見ているかと言ったらそれはまったくぎゃくで、むしろものすごく好きだからこそ、このようなかたちでしか愛の表現ができなかったのだろう。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000B454/hayashinoblog-22/ref=nosim Selbst
Tilman Rossmy
(L'age d'or, 1997)

上記Fragmentary Blues に"Wittgenstein Blues"という曲が入っており、その流れで、1曲目に"Wittgenstein sagt"という曲が入っているこのアルバムを。このアルバムは、それこそこの"Wittgenstein sagt"という曲が入っているから、「どんな曲だろ?」と思い聴いてみたのだが、この曲以外は全体にもっさりとしたギターポップという感じで、可もなく不可もない(じゃっかん不可より、かも)。ただ、"Wittgenstein sagt"にかんしては、哲学専攻の女友だちとの甘ずっぱいロマンスを描いた佳曲となっております。

http://ie.7digital.com/artists/various-artists/musik-aus-b%C3%B6hmen/ Musik Aus Böhmen
Various Artists
(Laserlight Digital, 2001)

ヴィッゲンシュタインものがつづいたので、こうなったら他にも何かないか?とハードディスクを漁って見つけたのが、このアルバムに入っている「ヴィッゲンシュタイン・ヴァルツ」と「ヴィッゲンシュタイン・ポルカ」という曲。ここまでくると、もはや曲がどうこう、という話ではない。というか、おれも物好きだな。

http://www.veroniquediabolique.com/home.html Carte Postale
Véronique Diabolique
(Véronique Diabolique, 2005)

こうなったら毒食わば皿までで、じゃあ「デリダ」と曲名に付く曲はどうだ?と探して見っけたのが、フランスのゴスバンド・ヴェロニクディアボリックの、その名もCarte Postale という自主制作1stEP。音自体は、聴いていると「いまはいつなんだ?」と思ってしまうほどのレトロゴスっぷり。ただ、おれはこの手のはかなり好きなんで、けっこうたのしんで聴けました。フランス産音楽特有の、ドイツものとはまたちがった意味でのいなたさも、なかなか味わいぶかい。ちなみに、上記ジャケ写およびタイトルにリンクしてある彼女たちのHPから、問題の"Derrida"は無料DLできます。

http://folksmith.com/WGRpage/BillRing.htm Your Are Here
Bill Ring
(Folksmith, 2004)

デリダもの、まだあった。ある意味「孤高」のカントリー/フォークシンガーであるビル・リング2004年の作You Are Here 所収の"Derrida"。まあ、パロディソング、ですかね。歌詞もかなり皮肉が利いていて、本人も歌いながら思わずちょっと笑ってしまっているほど。アマゾンに取扱いがないので、上記リンクはレーベルHPへ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002L7Z/hayashinoblog-22/ref=nosim Cupid & Psyche 85
Scritti Politti
(Warner, 1985)

スクリッティポリッティもたしか「ジャック・デリダ」というまんまなタイトルの曲あったよなあ、と思うも、携行してきてあるHDにはその曲が所収されている彼らの1stSongs to Remember は入っておらず、しようがないので出世作であるこれを聴いた。スクリッティポリッティは、いまではほとんど忘れられてしまっている観があるけど、本来ならもっと聴きつがれてもいいようなものだ。だいたい、バンド名がイタリア語で「政治著作」を意味してるなんて(グラムシへのオマージュ、らしい)、どだいまともではありませんぜ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OYC3CA/hayashinoblog-22/ref=nosim Fear Falls Burning and Nadja
Fear Falls Burning and Nadja
(Conspiracy, 2007)

近年Hands Productionなどからのリリースにより、いわゆる「テクノイズ」文脈でもその名が知られるようになったVidna ObmanaによるプロジェクトFear Falls Burningと、インテンスなヘヴィドローンサウンドでおなじみのNadjaによるタッグ作。1曲目冒頭のぶわーっと地の底から湧きあがってくるかのごときイントロを皮切りに、そこからは約1時間にわたるドローン天国。ただ、ほんとうにドローン一辺倒というものではなく、リズムもあり、曲調も起伏に富んでいるので、かなり取っつきやすいのではないかと。あと、Vidna ObmanaはこのFear Falls Burning名義でBirchville Cat Motelとも組んでアルバムを出しているみたいなので、そちらもぜひ聴いてみたい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VBGIXQ/hayashinoblog-22/ref=nosim Outre
Portal
(Profound Lore, 2007)

「デス/ブラックだけの枠には収まらないドゥーム/アバンギャルド/暗黒ノイズ・ドローンの要素を取り入れ前作以上に地獄に続く永遠の闇のような独特の世界観を構築しています」という売り文句で「そら聴かな!」なPortalの最新作。構成メンバーの出自からブラックメタル文脈で語られることがあったりなかったり、なのかもしれないけど、この音の肌ざわりは、Sunn O)))とかそっち系を聴いてる人たちにも訴えるものがあると思う(つうか、そもそもリスナーがかぶってるか)。ジャケとかインナーとかの凝り方も、それ風だし。メンバーが他にやってるStargazerはまだ未聴なんで、それもぜひ聴いてみたい。

http://orc.lolipop.jp/image/cryfemal.jpg Apoteosis Oculta
Cryfemal
(Oniric, 2007)

スペインはマドリードのブラックメタル。エコーが全体に深くかかっており、かなり好みの音。ヴォーカルが叫ぶときに音が割れちゃってるあたりとかも、じつにいい。とはいえ、それほど取っつきにくい音ではなく、けっこうノリもいいし、ときにポップな一面を垣間見せたりするので、あんがいひろい層にすすめられるのではないかな? 日本での購入はこちらから。

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はやしさんの口から「ぜったい」っていう言葉が聞けることはまずめったに無い、「一光年に一語」もないだろうからここはよく賜わっとこう。
宮本 2007/11/24(Sat)16:02:00 編集
まあ、ある種「決意の表明」みたいな内包的文脈での「ぜったい」だから、記述文での用法とは趣を異にするわけで、そう考えると、それほどめずらかなことでもないのではないかと。
はやし 2007/11/25(Sun)19:13:00 編集
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