借り本記 [本]

相も変わらず。

• Maurice Blanchot, La part du feu , Gallimard
• Gerald L. Bruns, Maurice Blanchot , Johns Hopkins
  ちょいとブランショを読みかえしてみようと、本人の書きものと、彼について書かれた書きものを、1冊ずつ。ほんとうは、L'écriture du désastre もあれば借りたかったんだけど、こちらは英訳しかなかったので、とりあえず止め。で、前者のLa Part du feu は、名高い「文学と死（へ）の権利」所収の文学論集（翻訳あり……だが、何すか、この値段は？）。後者は、日本でも買い求めてあるブランショ論（じつは、このブランショ論、ネットで読めるんですが、たぶん限られた人にしかアクセス権限がなさそうなので、URLを記すのは控えておきます）。
  
  
• Samuel Beckett, Nouvelles et Textes pour rien , Minuit
  日本からこれを持ってきているので、それのお供に。これとドゥルーズの書きものを併せ読むと、やはりドゥルーズは牽強付会なのでは、と思ってしまいますね。
  
  
• Nicolas Bourbaki, Éléments de mathematique , Hermann
  フィルター概念についての理解がごく表層的なものでしかないので、その震源に立ちかえって展開を辿りなおしてみよう、という試みの一環。ほんとうは、カルタンの"Filtres et ultrafiltres"が読みたかったんですが、これはシュプリンガーから出ているŒuvres に入っているのかな？
  
  
• Nelson Goodman, Fact, Fiction, and Forecast , Harvard
• Robert Nozick, Philosophical Explanations , Harvard
• Steven Luper-Foy, The Possibility of Knowledge , Rowman & Littlefield
  何でか知らんけど、認識論ゼミでClosure Principleについて発表をしなきゃあかんことになったので、その仕込み。グッドマンのやつは、以前から読もうと思っていたので、ちょうどよかった、と思うことにしましょう。グッドマンとノージックのやつは、いずれも翻訳あり。
  
  
• Giorgio Agamben, Means without End , Univ. of Minnesota
  Stato di eccezione の翻訳がやっとこさ出る、という話を聞いたので、何とはなしにアガンベンでも読んでみようか、という気になったのです。とりあえず、「『スペクタクルの社会への注解』の余白に」でも読みますか。
  
  
• Peter Swirski, Of Literature and Knowledge , Routledge
  以前、文学と科学をめぐる書物を紹介したときに、挙げた本。「文学と知識」、「文学とモデリング」、「文学と進化」、「文学と思考実験」、そして「文学とゲーム理論」という5章からなっていますが、この章立てや副題から連想されるものより「文系寄り」な本です。