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『意識する心』David Chalmersのブログで知ったネタ。

最近(つっても、去年の暮れぐらい)"Ultimate Matrix Collection"っていう10枚組みのDVDセットが出たらしいんだけど、この8巻目の「マトリクスのルーツ」なる巻がすごくってさ、この巻には「ソースに立ち戻る:哲学とマトリクス」「ハード・プロブレム:フィクションに隠された科学」っていう2つのドキュメンタリが収められてるんだけど、1つ目の「ソースに立ち戻る」の方が、認識論とか自由意志とか宗教、ってなことを扱っていて、2本目の「ハード・プロブレム」では、AIとか意識の問題を扱っている、ってな感じらしい。

で、「ソースに立ち戻る」の方にはアンディ・クラーク、ダニエル・デネット、ヒューバート・ドレイファス、ジョン・サール、コリン・マッギンという錚々たる面子が登場、とのこと。

本編、というか、他はどうでもいいから、この巻だけ見たいなあ。

そうそう、もちろんチャーマーズも出てます。本人は"My bits are slightly annoying"ってなことを仰っていますが、是非あのハードロッカーのようなチャーマーズの雄姿を見たいもんです。

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コメント
はやしさん、こんにちは。トラバありがとうございます。私としてはマトリックスに関しては哲学的にもエンターテイメントとしても(ミーハーですが)好きなのですが、こんな風に哲学者がいろいろ議論を戦わせうるエンターテイメント作品も珍しいですね。チャーマーズに関しては『意識する心』も読みましたが、彼の自然主義的二元論の考え方は共感するところが多々あります。ただ、当方は脳に障害をもった患者さんの診療に携わっている人間で、極めて考え方はプラクティカルですし、あんまりこまかい哲学的議論は苦手です。認識論や心理学、人工知能、クオリアの問題などを中心にブログを書いています。これからもときどき覗いてやってもらえれば幸いです。
ykenko1 2005/02/06(Sun)17:18:00 編集
ykenko1さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

ほんと、こんなにも哲学者が乗り出してくる映画ってのも、珍しいですよね(ただ、穿った見方をすれば、そういうことをマーケティング要素として用いている、という気がしないでもないですが)。

まあ、映画に限らず森羅万象、哲学的議論の対象になりうると言えばそうなのですが、マトリクスの場合、そのちらつかせ方が絶妙だったのだと思います(あからさまでもなく、かといって奥底に秘されているわけでもなく……といった具合)。

ぼくの場合、ykenko1さんとは全く正反対というか、極度に思弁的で、たとえば、脳と言ったらまず数理的な神経回路網の方に飛んで行ってしまう性質なので、異なる傾向を持った方の考えが聞けるのはとても面白いです。ブログ、また覗かせてもらいます。

それでは。
はやし 2005/02/07(Mon)12:39:00 編集
はやしさん、またまたこんにちは。
マトリックスについて
3作目は論外として、1作目に軍配を上げる人が多いですが、私は2作目が1作目より更に面白かったです。2作目でポスト構造主義のノリになったネオが、3作目で完全にキリスト教化して元の木阿弥でしたね。
それで、1作目、2作目の結構強烈な印象から、監督は3作目でがっかりさせてそして実は4作目5作目6作目を構想しているのだろうと、当初非常に穿った考えをしていまいした。
ところが、3作でお仕舞いと聞いて「あれ? 1作2作のノリで、結論が3作目の究極の現状肯定、そして、キリスト教か」と思って、監督の思考回路を疑いました。
これは、はっきり言って、キリスト教が、ドゥルーズにつきつけた喧嘩か?と思いました。
私と、はやしさんで、一度、マトリックスの続編を作りませんか。作ったら、結構いいお金になりますよ。(笑)
私の考えているストーリー展開は、3作目がキリストの死に対し、そして4作目は復活です。
マトリックスの中で目覚めたネオを「あれは、夢だったのか」と疑うようになり、そして、オラクルのところへ行く。そして5作目から、完全にキリスト教から脱線しだし、オラクルについて「アーキテクトより人類の本当の敵はこいつにちがいない」とだんだんわかり始め、そして、最後は、自分の経験を通して、非論理的かつ非感情的な思考とはという問題につきあたり、そしてそれを会得する。そして「人類の解放」という大儀は、全く問題に思わなくなる。6作目で、思考の自由を得、その結果、アーキテクトとオラクルの想定を上回る、本当の超人になり、スミスではなく、ネオこそが、マトリックスの最大のバグになりマトリックスという思考のシステムが自然崩壊するというものです。
原作たそがれ清兵衛 2005/02/27(Sun)19:08:00 編集
原作たそがれ清兵衛さん、おれもまたまたこんばんは!

マトリクス、おれがちょっと思ったことは、続編を作るか否かはともかくとして、話の方向としてはウォシャウスキーは原作たそがれ清兵衛さんと似たような方向、つまりマトリクス自体の自壊って線を考えていたような気もするんですよ。

でも、じゃあ何だってあんなご都合主義的な、「何だよそれ!」な終わりになったのか、というと、製作・配給側から「待った」がかかったんじゃないか、と。アメリカ映画って、そういう「自壊、自爆で終わり」ってのを、何のかんの言って、やっぱり未だに嫌ってますからね。こうした映画の現場における相克ってのは、テリー・ギリアムの『ブラジル』製作記に詳しいですから、読んでみると色々おもろいと思います。ついでに、『ブラジル』(邦題だと『未来世紀ブラジル』というヘンテコなタイトル)、未見でしたら、こちらは是非是非!って感じです。

じゃあ、ウォシャウスキーに話し持ちかけてみます?って、映画作んのって、人取りまとめたりだとか、メンドクサそーだからなあ。
はやし 2005/02/28(Mon)02:05:00 編集
はやしさん、ありがとうございます。
テリーギリアムの作品大好きですよ。
ロストインラマンチャまで映画館で見ました。(笑)
テリーギリアムも、酷い災難にあったものだと。本当に映画が現場って厳しいのだ、特に監督はって思いました。
なにせ、セットは洪水で流され、それで、主演男優はぎっくり腰で帰っちゃうし、映画の撮影が出来ずに身動きが取れなくても、毎日毎日経費がどんどんかかって予算は、あっという間に無くなるしで、そのうち、自分の監督生命が絶たれるのが見えて来るしで。
マトリクスの続きは、色々妄想してみるのも面白いなっていうのりで書かせていただいただけです。
でも、ロストインラマンチャを見て、本当に映画監督や、その取巻きだけは絶対やりたくないと思いましたよ。(笑)
原作たそがれ清兵衛 2005/02/28(Mon)20:31:00 編集
むむ! ロストインラマンチャを劇場公開で観てるとですか! いや、そりゃあ、「未見でしたら」なんて失礼なことを言っちゃいましたね。申し訳ありません。ちなみに、ぼくは父親に連れられて、小学生のときにバンデットQを劇場に観に行ったことがあります、って、何張り合ってんだ!

映画作るのって、ほんとキツそうですよねえ。で、苦労して作ったら作ったで、世間からは酷評されちゃったりだとか(あ、これは別にギリアムのことを言ってるわけではなく、一般的にそういうこともある、ということです)。やっぱり、お気楽極楽に、観ることに徹したいですね。

で、こういうふうに、「あの映画の続きは……」とか、それにまつわる語りを楽しむってのも、映画の楽しみですよねえ。むしろ、おもろい映画よりもクソ映画の方が語りは盛り上がったりとかして……。
はやし 2005/03/01(Tue)05:51:00 編集
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