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『暴力批判論』だけを買うつもりが、思いがけずに色々と買い込んでしまった。他にも、色々と食指が動いた本はあったが、とりあえず買ったものだけ列挙。

  • 酒井隆史, 暴力の哲学, 河出書房新社
  • 上野成利, 暴力, 岩波書店
    こう書目を並べながら、あらためて、「おれってまじめだな」と思った次第である。が、それはともかく、酒井本は「お勉強をまとめた本」という評価があるが、とはいえ、「お勉強をまとめた本」というのはそれはそれで便利な面があるから、そういう点を頭において読めば何の問題もなく、上野本は1時間で読み切れそうな本だが、というか、そうであるからこそ、暴力を論じる上で落としてはならぬ点がまとめてある、と思う。追記:酒井隆史について「お勉強ノート」と称されていたのは前著『自由論』で、この『暴力の哲学』は、そうした「お勉強ノート」状態を脱している、という評価、でした。

  • ヴァルター・ベンヤミン, 暴力批判論, 岩波書店
  • -, ベンヤミン, 河出書房新社
    『暴力批判論』は買い直し、『ベンヤミン』は「道の手帖」の1冊。『ベンヤミン』のほうは買ってさっそくコーヒースタンドで読み、市野川さんの「暴力批判論」についてのコメントに「なーる」と思う。「暴力批判論」は結局、家に帰ってきてから蔵書をチェックすると、これに所収されていることを発見したのだが、まあ、訳本が2冊あることはわるいことじゃない。

  • 間宮陽介, ケインズとハイエク, 筑摩書房
    ケインズはどうでもいい、とまでは言わないが、この本を買ったのはもちろんハイエクのほうが主眼でのこと。どうも、日本のみならず、ハイエクというのは微妙にマイナーな位置に甘んじている、と思われる。ゆえに、ひねくれ者の常として、そういうハイエクをもっと知りたい、と思うのだった。

  • 町田康, パンク侍、斬られて候, 角川書店
    ここまで言われちゃあ、そりゃあ読まずばいられまい、と思っていたのですが、今日やっと購入。まだパラ見しただけですが、やっぱりこの人はめちゃくちゃに見えて、その実屋台骨がすごくしっかりしてるなあ、と思いました。

  • 高橋源一郎, ニッポンの小説, 文藝春秋
    面陳にされているのを見かけ、何の気はなしに手に取りページを繰ってみたら、おれが好きだったころの源ちゃんのヴァイブをなぜだか受け取ったので、思わず買ってしまった(『さようなら、ギャングたち』は、その後がどうであろうと、まごうことなき傑作だ)。「プロローグ - ニッポンの近代文学、百年の孤独」の表題裏ページに、これがコロンビア大学での講演録であることを告げる記述があり、それ以降も、文体的には「講演」調が続くのではあるが、各々の表題裏ページには「講演」との記載はなく、だとすると、これらのテクスト群は何なのだろうか、と、そこからして考えさせられてしまう(そもそも、コロンビア大学での講演、ということ自体まで疑ってしまう)が、それはうがち過ぎ、というものだろうか。

  • 亀井孝・他編, 日本語の歴史1, 平凡社
  • 亀井孝・他編, 日本語の歴史2, 平凡社
    言語ヲタ、などというカテゴリまで作ってあるくせに、おれはあまり日本語のことを知らない。それは、それなりに昔のことについて、たとえばヨーロッパで10世紀ごろに使われていた言語、つまりラテン語についての知識と、同じころ日本で使われていた言語についての知識を比べれば、ラテン語についての知識のほうが幅も深さもあることからも伺い知れる。日本人なんだから日本語についてのより広くより深い知識は持つべき、とは思わないが、知れば面白かろう、とは思う。だから、全7巻となる予定のこのシリーズ本には、ちょっと期待している。
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はやしさん、あの読書会の私専用のところなんですが、完全に自分のオナニールームと化し、適当に好きなことをだらだら書いてますが、どうぞ何も気にしないでください。いやあ、それより、はやしさんのブログにこんなリンクがあると、ほんといつもは見てない人の目につくから恥ずかしいです。だいたい何か書いたらアクセス数が十かそこらで、それで私はとっても満足していますので。もしブロブを作ったら「なんか、結構毎日更新しているけど、アクセス数は 異常なまで低く、それで、コメント欄を開設していても誰も書いてくれない。読んでくださった数人の方にも、「こいつは、あほかきちがいにちがいない」って思われてお仕舞い」ってのが私が標榜する理想ですから。
リーマン侍疲て候 2007/01/14(Sun)19:07:00 編集
べつに、リーマン侍さんのご機嫌伺いをしようというわけではさらさらなく、たんじゅんに、ひとりの人をこれほどまでに面白がらせるものは何かあるに違いない、と思ったから買ったまでのことで、それについて気にするも気にしないもありません。

あと、あまり関係のないことですが、リーマン侍さんのとこにコメントが付きにくいのは、どこを更新したか分かりにくい、ということがでかい、と思います。読者の便宜のためにも、「新エントリ」はメインページの「下」に作ってはいかがでしょうか。
はやし 2007/01/15(Mon)06:54:00 編集
なんやかんやでハイエクはキーだよね。経済学者は大不況時の論争でケインズに敗れたオシマイって感じだし…1980年代のレーガン・サッチャーの新自由主義はフリードマンだけが脚光を浴びた感がある。

ポパー派からするとハイエクは、亡命先からLSEに呼び戻してくれた大恩人で、歴史主義の貧困も1949年にハイエクのゼミで発表された。オイラが好きな論文は1960年頃に出た「複雑現象の理論」これだね。
藤崎達哉 2007/01/15(Mon)17:22:00 編集
ハイエクに関しては、『法と立法と自由』なんかも持ってはいるんですが、じつに持っているだけで、こうした概説本ではなく、ご本尊をちゃんと読まにゃならんなあ、と思っています。ゆえに、ハイエクの位置付け等に関しては何も語ることはできないのですが、ただ、何かこのおっさんはおれが考えてることに関して重要っぽいぞ、との印象を持っています。

とか言って、この『ケインズとハイエク』に続いて、ポパー、ミーゼス、そしてハイエクを扱った『自由の論法』(橋本努、創文社)を読もうと思っていたりするのですが。
はやし 2007/01/16(Tue)01:38:00 編集
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