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けっこうこのエントリはひさかたのような気がする。

  • Thomas Hobbes, Leviathan , Oxford
    おれがここでしたコメントにみーさんが存外に反応をよせてくれて、こういう記事まで書くに至っているので、言い出しっぺのおれとしても、一度はちゃんと読んでみたいものだ、というはかない望みだけで買った。生協の本屋にあったヴァージョンでオックスフォードが一番よさそうだったので(って、オックスフォード含めて2冊っかなかったんだけどな。そのあと1冊は、ペンギン版。インデックスが付いてないのが致命的)おれはそれを選んだけど、ケンブリッジのステューデントエディションなるもののほうが、何かよさそうです。あと、検索途中で見つけた「政体の論理に向かって」という副題を持つレヴィアタンコメンタリ本が気になる。それから、むかしレヴィアタンのオーディオブックが出てたのを知って、びびった。思わず、アメリカのハイウェイを、レヴィアタンのオーディオブックを爆音でかけながら疾走する車を思いうかべた。

  • Walter Benjamin, Selected Writings (Vol. 1) , Harvard
    この間図書館で借りてぱらぱら読んでいて、じゃっかん翻訳に疑問が残る箇所があるらしいけど、でも、けっこう編集もしっかりしてそうだし、何より一冊にそれなりの量固めてくれているのでお買い得感もつよいし、ドイツ語が不如意なおれとしては、原文をかたわらに読むときの参照に、日本語を参照するよりいいのではないだろうか、と思い購入。ぜひとも他の巻も揃えたいものです。

  • Raymond Chandler, The Long Goodbye , Vintage
    とある人の言(ここのコメント欄を参照)によると、どうやらチャンドラーは『長いお別れ』(って、このタイトル、「お別れ」の「お」がとてつもなくダメじゃないですか?)から読むべし、らしいので、買ってみた。で、ちろっと読んでみたんだけど、通俗的な相のもとでチャンドラーの文章についてよく言われる「軽妙洒脱さ」というのを原文で読みとるのは、おれにはまだむずかしいようだ。ただ、むかし、といま思い返してみると、何とじつに10代のときに読んだこれの記憶をたぐると、なるほど、たしかに文体的に近いものを感じる、とかは思う。ところで、英語版ベケット全集のようなものを編纂しているのは同名異人なのだろうか? 気になる。

  • Richard Powers, The Echo Maker , Farrar Straus & Giroux
    この間の「小説でも読もうかなあ」と思ったとき、購入予定リストリストには挙げたが最終選考から惜しくも漏れた一冊を(って、アマゾン在庫なしだったから買わなかっただけなんだけど)、今日ひさかたアイダホに行ったおりによった本屋で見つけ、冒頭の鶴が飛び立つシーンに思わず引き込まれ、購入。でも、パワーズはこれこれも読んでないんで、そっち読め、という感じではあるが。



あと、図書館で以下の本も借りた。

  • David P. Gauthier, The Logic of Leviathan , Oxford
    図書館のホッブズ関係の並びで見つけた。『レヴィアタンの論理』というタイトルは付いてるけど、どうせ悪い意味で「哲学的」な「論理」なんだろう、と高を括っていたら、We define reasonableness of convenant by the equivalence: R(A)c = R(A)e and R(A)kというガチな文章を見つけて大笑い。あと、当然だけどゲーム理論的な観点からの記述もあって、案外いい気がする。つわけで、注文しました。
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コメント
ゲーテの「親和力」を読んだのはベンヤミンに導かれてだったなぁ…。

「とある人」なんだけど、「長いお別れ」の「お」、いいじゃん。
'The Long Goodbye' を所有してるってのは間違いなくいいことだよ。「あそこ」のコメント欄で言ったのは、「プレイバック」はその後編だから順序が逆ってことを言いたかったわけで…。
チャンドラーの文体について「軽妙洒脱」ってのはどうかな、主観と客観っていう区別を無意味にするような…。なんていうか、まぁ、彼は性的嗜好において普通じゃなかったっていうか、俺とおんなじだったんじゃないか? なんて思うんだよな、うん。
宮本浩樹 2006/12/18(Mon)01:07:00 編集
オースターの英語は相当やさしいから、高校出たてとかでも十分読めますよ。ただ、まあ、『シティ・オヴ・グラス』のあの独白の部分は、人によっては難儀に感じたりするみたいですけど(おれはむしろ、その独白部分は波に乗れたんで読みやすかったです)。

ほいで、パワーズと言えばやはり『舞踏会へ向かう』なのでしょうか。
はやし 2006/12/18(Mon)02:26:00 編集
『長いお別れ』の「お」、やっぱりダメ! 全然ダメ! それは「お」を取り除いた『長い別れ』と比べてみれば……とタイトルだけ見れば思うけど、これはじっさいに読んでみなければ何とも判断のつきかねるところ。だから、とりあえず今は保留、ということで。

で、「軽妙洒脱」については、「軽妙」はともかく、「洒脱」というイメージがチャンドラーの文体についてよく言われているような印象を持っているんだけど、それにも反対かね? あと、性的嗜好が何で文体の話に関係があるのか、よく分からない。もちろん、まったく関係がない、と断言もしないけど、それにしたって、性的嗜好の別が文体に反映するかどうか、きわめて恣意的な部分だと思う。
はやし 2006/12/18(Mon)02:30:00 編集
オースターのニューヨーク三部作を十代で原文で読んでたんかー。。テラスゴス。自分19のときに孤独の発明でオースターにはまった口でした。
長いお別れと舞踏会へ向かう三人の農夫は読んだけど、もうほとんど覚えてないわー
めむひ 2006/12/18(Mon)12:06:00 編集
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