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いやあ、何度観てもイラつく映画だ!

主人公のサムがねえ、ほんとダメ過ぎ。取る行動取る行動、全部マイナスのカードを切っているようなもんで、観ていて腹立たしいことこの上ない。観ているうちに、「愛なんてのは、まったくもってろくでもないもんだな」という想いが募る。だから、おれにとってこの映画は、管理社会の恐ろしさ滑稽さを描いたものではなく(まあ、今日びそんなまぬけな見方をする人もいないだろうけど)、「愛」というものの恐ろしさ滑稽さを描いた「アンチロマンス」映画としてある。

ところどころ、もろモンティなシーンがあったりするんだけど(たとえば、サムと彼のおっかさんと、その友だち母娘が高級料理店で食事をしていると突然爆発が起こり、阿鼻叫喚の地獄図が展開されている一方で、管弦楽が優雅に奏でられながら食事が進められるとことか)、全部が全部はまっているわけではなく、じゃっかん映画のテンポを乱している観がある。

とはいえ、最後のシーンにいたって、何とも言えぬ寂寞感を残して終わるあの感じは、やっぱり悪くない。それに、何だかんだ言っても、あれはあれで一種の「ハッピーエンド」だと思うのだが、どうだろう?(ちなみに、おれが借りた『ブラジル』はDVD3枚組のボックスセットになっていて、ハリウッド側が勝手に編集し直して正真正銘「ハッピーエンド」に仕立て上げたヴァージョンのDVDもオマケに付いてきてるんだけど、何だかそっちのほうが映画的には完成度が高いような予感が)

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コメント
妹君のところにも書きましたが、新品DVDを買ったので、久しぶりにみてみます。
すだれちゃん 2006/10/29(Sun)09:02:00 編集
DVDの「オマケ映像」見ると、しょーもないB級ホラーでもちゃんと結末の違う複数のバージョンがあったりしますね。
この映画、ずいぶん前に1回見たっきりですが、はやしさんのが書いてる場面?で「棺桶が傾くとバアさんの死体が肉塊になって崩れ落ちる」ってところは結構キてたな、って記憶があるんですが。
バルタン星人 2006/10/29(Sun)14:10:00 編集
もうねぇ 2時間以上の長編はイヤ。何も食べず 珈琲ガブガブム飲んでから観たもんだから トイレ行くは行くは。て2回だけど。劇場で観ているのをあんなに後悔したことはない。

と云うのも

うちには『未来世紀ブラジル』のLDがある。
左様 十数年前わたしはこの映画を確と観ているのだ。なのに 記憶が無い。「あったあった! このシーン」と確認したいのが人情だ。なのに 観るダクト 観る包帯ばあさん 観るデ・ニーロ 全てが初めてで 我がボンクラさを確認しただけだった。

知り合いの「あんなに愛の無い映画観てたら 気持ち悪くなった」と 吐きそうにしながらの物言いに心底驚き「やはりニューハーフは見方が独特やね」と うっすら差別感抱きながら彼女の感想聞いてたけど そうか! 『アンチ』なのか。気付かなかったなあ。やはり盆暗だなあ。

『ハッピーエンド』のDVDをおまけに付けるより 妄想シーンを少々削っての 1時間45分の『ブラジル』をお願いしたい。わたしは短い映画が好きなのだ。

製作サイドと監督の闘争を記録した『バトル・オブ・ブラジル』って本もあるらしい。ブクオフで¥105なら買おうっと。
mom 2006/10/30(Mon)03:23:00 編集
すだれちゃん、『ブラジル』観ましたでしょうか? 観ましたのならぜひここに感想ねがいます。
はやし 2006/10/30(Mon)12:19:00 編集
『ブラジル(ハッピーエンディングヴァージョン)』の場合、「オマケ映像」どころか、それだけでDVD1枚べつに付けてるわけですからねえ。んで、それがそうするだけのものだったらいいんですが、これがまた、想像を絶するぐらいにひどいもので、観始めて10分も経たないうちに観るのやめちゃいました。

で、棺桶からサムのおっかさんの腐肉がだぁーっとなるのは、終わり近く、サムの妄想内でのことでやんした。
はやし 2006/10/30(Mon)12:23:00 編集
いや、ほんと、おれも2時間以上の映画は小屋で観たくないよ。つか、基本的にああいう密閉空間はきらいなんで、何時間であれおれは映画館は避けたい。

と、それはともかく、あったねえ、『ブラジル』のDVD。つうか、おれはあの映画、公開当初に映画館に観に行ってるんだが、そのときの印象が一番鮮烈、だな。改めて観返してみると、そのたびに、粗が目立つ。

ほいで、「愛がない」だけど、おれはむしろその点に関しては評価してるのよ。逆に、あからさまに「愛」を描いているようなののほうが吐き気が催される。

あと、『バトルオヴブラジル』、おれ持ってるよ。
はやし 2006/10/30(Mon)12:26:00 編集
あ、DVDじゃねえや、LDだ。
はやし 2006/10/30(Mon)13:23:00 編集
そうでしたか。してみるとあの映画案外オーソドックスで「現実と妄想」の境界は確としていてリンチ的なすっ飛ばし感はないって事ですかね。
わたくし的にはやっぱりラストの寂寥感で全てが許される映画だと思うので、途中については大甘というか、小型テレビ付きタイプライターみたいなチープな端末はえかったなー....ってストーリーはさっぱり?です。

「アラビアのロレンス」みたいな3時間超の超弩級は別として、「なげーなぁ」と思った「羊たちの沈黙」でさえ1時間58分というビミョーさ。希更さんの所でも書きましたが「あずみ」はあの中身で2時間22分、「人間にはやっていい事と悪いことがあるんだ、北村龍平!」みたいな。
バルタン星人 2006/10/31(Tue)07:05:00 編集
現実と妄想の境目はけっこうクリアーですね。当然、リンチのようなすっ飛ばし感覚は微塵もありません。

ぼくも、劇中に現れる色んなガジェットとか、そしてあのラストとか、すごくいいと思うんですよ。ただ、そういう部分がいいと思うだけに、全体を考えたときの締まりのなさが「おしいなあ」であります。『ポチョムキン』の露骨なパロディとかも、微笑ましいんだけど、「そのシーン要るのか?」という感じでもあり。

で、長い映画、と言えば、ガンスの『ナポレオン』も長かったですよねえ。ぼくがちっちゃい頃、たしかあれ、マルチスクリーン+生演奏という形態で上映会が行われてたような気が。って、全然『ブラジル』とは関係ない話で締め。
はやし 2006/10/31(Tue)15:52:00 編集
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