やや衝撃的だったこと [留学]

先日、寮の前のベンチで煙草を吸っていたら、スモーカー仲間がやってきたので、煙草吸いながら雑談していると、「今、生物の授業で進化論のことやってるんだけど、なかなかむずかしくってit's hard for me……」って話になった。

おれは、「進化論って、そんなむずかしいもんだったか？」と思いつつ話を聞いてると、何とその「むずかしさhard」というのが、「自分は神を信じているので、進化論は受け入れがたいit's hard to accept」というものだった。曰く、「頭では分かるけど、心では受け入れられない」とのこと。

文物の上では、IDだの何だの、そういう潮流があることは百も承知だったけど、実際にそういうふうに進化論を「受け入れがたい」と考えている、いや、「思っている」人を眼前にすると、案外何も言えないものだ。だって、その人だって「頭では分かってる」んだもの。こっちがさらに理屈を言ったって、「いや、それは分かってるんだけど」となるに決まってる。

それはともかく、翻って自分のことを考えてみると、おれの場合「心では受け入れられるけど、頭では分からない」ってことのほうが多いな、とその話を聞きながらぼんやり思い、この問題系を発展させるとどうなるかな、と考えてるうちに、お互い、「じゃあ予習があるからまたね」ということになったのだった。