News Mathematica No.440 メモ [趣味の数学]

News Mathematicaもあっちに行っちゃうとしばらく見られないなあ。まあ、ウェブ上で見ればいい、と言えばそうなんだけど、こういう目録類は、紙媒体で赤ペンをがーがー引きながら見るのがいいんだよね。

• Music (David J. Benson, Cambridge)
  副題に「数学の贈り物」とあるように、音楽を数学的観点から見る本。音楽と数学の関係にとどまらず、物理、生物学、心理音響学なんかとのインタープレイも記述、って、まあ当たり前か。紹介を読む限り、けっこうintroductoryな感じかな。
  
  
• David Hilbert's Lectures on the Foundations of Arithmetic and Logic, 1894-1917 (W. Ewald et al. Eds., Springer)
  ヒルベルトの、算術の基礎とロジックをめぐる講義集。同じ主題をめぐる1917-1933の講義集のほうが先に出ています。
  
  
• Reading And Writing The World With Mathematics: Toward a Pedagogy for Social Justice (Eric Gutstein, Routledge)
  副題にToward for a Pedagogy for Social Justiceとあるから、厚生経済学ものか数理社会学ものかな、と思ったんだけど、どうもそうではなく、数学のできるできないに起因する不平等と、そういうことを視野に入れた数学教育について、って感じの本、かな。よく分からんけど。
  
  
• Mathematics and the Aesthetic (N. Sinclair et al. Eds., Springer)
  数学と美学、と言うと、書いてあることが八割がた想像できてしまうようなところはあるけど、それでも気になるは気になります。
  
  
• The Heart of Cohomology (Goro Kato, Springer)
  これの英訳。原本は刊行当時にさっそく読みましたが、本当に「コホモロジーのこころ」が伝わってくるよい本でした。
  
  
• String Theory and M-Theory (K. Becker et al., Cambridge)
  弦理論はよく分からない。だから、気になる。
  
  
• Quantum Field Theory (Eberhard Zeidler, Springer)
  量子場理論もよく分からない。だから、気になる。副題の「数学者と物理学者のギャップを埋める」というのがいい。
  
  
• Natural Language Processing and Text Mining (A. Kao et al. Eds., Springer)
  自然言語処理とテキストマイニングのインタープレイ。自然言語処理のテクニックをどうテキストマイニングに利用するか、のみならず、テキストマイニングの手法を自然言語処理に生かす、という方面からのアプローチもなされているようです。
  
  

今回はロジックがらみで気になるのがなかったな。ちょっと、さびしい。