遠足 [留学]

マクドナルドがStadium Wayという通り沿いにある、とのことだったので、昨日は散策がてら、そのマクドナルドで朝食を食おうと思い、朝の一服を終えるとすぐに出発した。

さて、そのスタジアム通りを行けども行けども、マクドナルドらしきものはさっぱり現れず、また、あるような気配もない。気配がないどころか、行路を進むにつれだんだんと、そうした気配が薄まっているような感じを覚える。

途中、色々な宗教がらみの施設が密集している地帯があり、イスラムの礼拝所とChurch of Christの礼拝所が隣接しているのを見かける。彼らははたしてうまくやっていけているのだろうか。そして、おれはマクドナルドに辿り着けるのだろうか。言い知れぬ「ぼんやりした不安」、そして余所者感に全身がつつまれる。

と、突然、あの見慣れた「M」の字が視界に入る。そして、その向かいにはスターバックス、床屋、ピザ屋、バーンズ&ノーブルの並びが。その上、けっこうでかめのスーパーまで発見。とりあえず、スーパーに行ってみることにする。

そこは、「アメリカのスーパー」というイメージがほぼそのまま具現化したようなところで、色とりどりの商品が陳列棚を埋め尽くしていた。大方のものはどれも、サイズがでかい。見ていると色々欲しくなってくるが、大量に買い込んであの長い道のりを帰ることを考えると、さすがにそういう暴挙には出られない。ので、レンジでチンするタイプの保存食と、コーヒーの粉だけ買う。そのあと、買い控えたにも関わらずけっこうな量になってしまった荷物をかかえ、マクドナルドに。

マクドナルドのシステムはどこでも同じようなもんだろう、と高を括っていたら、いきなり「MealにするかSandwichにするか？」という思いもかけない問いかけをされ、一瞬面食らう。何だかよく分からないが、Mealにすると、バーガー、ポテトを薄べったくしたもの、そしてドリンクカップが渡される。Supersize Meなんかのイメージがでかすぎるのか、色々なオプションも付けられて異常な量を想像していたのだが、きわめてあっさりしたもので拍子抜けする。

バーガーも食い終わり、食後の一服ができない味気なさを噛み締めながら、またあの距離を歩いて帰るのか、と思うと、周囲に薄暗い影が立ち籠める。