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哲学は役に立たない。これはほとんど自明のことのようにさえ思える。自明、というのが言い過ぎなら、少なくともそれは、電子レンジや冷蔵庫が役に立つようには役立たない。
それどころか、「役に立たないことこそ哲学の存在意義だ」と強弁する意見さえあったりする。どちらかと言えばおれもこうした流れに棹さすもので、そもそも哲学に「存在意義」があるのか?ということに関する判断は留保するが、「役に立たないところこそが哲学の魅力だ」とは思う。
翻って、「哲学であれ何であれ、役に立たないからこそいい」とまで言い切る気はないが、いや、本当を言うと、そう言い切ってしまいたい気持ちはあるが、それは措いておこう。ただ、人はいつでも、役に立つことばかりをしているわけではないし、そういうことばかりをしたいわけでもないし、さらには、そういうことばかりを求められているわけではない。もし、「役に立つ」もの・ことばかりが求められ、そうしたことばかりをしなければならないとしたら、息苦しくてやってられないだろう。
とはいえ、当たり前だが、こう言うことで「役に立つ」もの・ことを貶めたいわけではない。それはそれで、必要・大切なもの・ことである。だけれども、とさらにひっくり返せば、そういう「役に立つ」もの・ことを「役に立たない」もの・ことと比べていいだのわるいだの価値判断を下したいわけでもない。役に立つものは役に立ち、役に立たないものは立たない。それだけのことだ。
ただそうは言っても、相対的に「わるい」とされるもののほうの肩を持ちたくなるのが人情と言うもの。そういうわけで今日は、「役立たずな哲学」のなかでもとくに「役立たず度」の強い大陸哲学がらみの本を買った。内訳は以下の通り。
- Avec Spinoza (Pierre Macherey, PUF)
- Etudes leibniziennes (Yvon Belaval, Gallimard)
- La philosophie de Gilles Deleuze (Jean-Clet Martin, Payot)
今はそれぞれの本に関して詳細を述べている時間がないので、日が変わってからまたゆっくりと。
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