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昔ヘーゲル全集を定期購読していたとき、「よくこんなものを定期的に買って読むねえ」と言われたので、「ジャンプとかを毎週買って読むようなもん」と応えたら、「やな感じ」と言われたのだが、じっさいそうなのだからしょうがない。おれにとって哲学書や哲学研究書、とくに大陸系のそれは、ほとんどマンガのようなものだ。

マンガ、というのは、ほとんどマンガを読まないおれの偏りまくった思いこみで言うと、一時を楽しく潰せればいい、そんなものだ。ときに、そうしたマンガから一生を左右するような影響を受けたりするかもしれないが、それはそれ。基本的には「あー面白かった」でいいのである。

それは哲学書や哲学研究書でも同じこと。そこから心胆を寒からしむる衝撃を受けることもないではないと思うが、「へー」とか「ふーん」とか、ときには「んなアホな」とツッコミをいれながら面白く読めればそれでいい。

そんなふうな哲学(研究)書たち。

  • Avec Spinoza (Pierre Macherey, PUF)
    言わずと知れた『資本論を読む』の共著者マシュレによるスピノザ研究本。マシュレのスピノザ本としては『ヘーゲルかスピノザか』が有名だけど、これはけっこう最近出た、スピノザに関する書き物を集めたもの。スピノザのテクストそのものを読み解く第一部と、「スピノザと〜」というふうに他の哲学者との比較対照をする第二部に分かれている。その第二部では、ラッセル、ハイデガー、アドルノ、フーコー、ドゥルーズ、ネグリなんていう名前が見える。

  • Etudes leibniziennes (Yvon Belaval, Gallimard)
    これも上のスピノザ本とほとんど同じような構成で、ライプニッツ自身の概念について書かれた部分と、ライプニッツと誰かの関係について書かれた部分からなる。ただ、一番面白そうなのは、最後に付け足しのように添えられている、ライプニッツを介した計算機論、そして音楽論だな。

  • La philosophie de Gilles Deleuze (Jean-Clet Martin, Payot)
    これはたしか訳本を持っていたはずなのだが……読んでない。今回買ったこれはポッシュ版で携行も楽チンなので、ちゃんと読んでみよう。
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