神田詣 [本]

毎度毎度懲りもせず。

• 論理学の哲学（ヒラリー・パットナム、法政大学出版局）
  これ、原文だと何に収録されてんだろ？　とりあえず、『哲学論文集』（全三冊）には入ってないんだけど……。ともあれ、読むだけなら瞬殺、といった感じの薄い本ながら、内容をちゃんと咀嚼しようとするとなかなか骨が折れそうな。
  
  
• 現代哲学の冒険9 ゲームと計算（飯田隆ほか、岩波書店）
  いい意味で「羊頭狗肉」な本。飯田隆、野本和幸、岡本賢吾といった「それ系」の人たちが勝手なことを書き殴る！（という言い方はあんまりか）
  
  
• 思考の関数1 ゲームの臨界（山崎正一ほか、朝日出版社）
  上記一冊と似たような風味だけど、こっちは実際に「羊頭狗肉」な感が……。ま、ニビー目当て、ってことで。
  
  
• Mac OS X UNIX的徹底活用講座（秋田克彦ほか、ローカス）
  LinuxからOSXへのポーティングに関する章があったので。そんだけ。
  
  
• Information, Language, and Cognition (Philip P. Hanson ed., Univ. of British Columbia)
  情報とか言語とか認知とかをめぐっていい加減なことを言う人はたくさんいるけど、ここに寄稿している人たちぐらいまともな議論の仕方をしてほしいものです。
  
  
• Conceptual Thinking (Stephan Koerner, Dover)
  概念の創出、概念間の関係、そして概念の適用可能性について。
  
  
• Caught in the Web of Words (K.M. Elezabeth Murray, Oxford)
  オックスフォード英語辞典の編纂者ジェイムズ・マレーの伝記。ただ、「伝記」というにとどまらず、OEDの編纂史としても読める。邦訳あり。
  
  
• Karl Popper (Renée Bouveresse, Vrin)
  ポパーについてのこういう一冊は持っておきたかったので。
  
  
• Jakobson (Elmar Holenstein, Seghers)
  ヤコブソンについてのこういう本も持っておきたかったので。
  
  
• La philosophie silencieuse (Jean Toussaint Desanti, Seuil)
  副題に「科学哲学批判」とあるけど、「科学哲学」一般というより、「科学」の礎となる数学についての議論が主。そこがまたいい。