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ページ数も少なく、版型も小ぶりな本を何冊か買った。

  • Neo-Liberal Genetics (Susan McKinnon, Prickly Paradigm Press)
    文化人類学的立場からのアンチ進化心理学本。「進化心理学」っつーのは乱暴に言えば「人間の心理や行動は自然選択によって淘汰された結果としてあるので、制度設計などによってそれを変えるのは無理」という学説。この学説に従うと、たとえば、性差なんかも、ある文化的布置の結果ではなく、「自然の結果」としてそうなっている、ということになり、いわゆる「ジェンダフリー」的な施策も「無理無駄」ということになる。しかし、著者のマッキノンは、おもに文化人類学からの反例を携えて、これに反論する。まだ序章しかパラ見していないけど、どんなもんでしょうか。おれは基本的に「進化心理学」的な立場なので、いきおいそっちに肩入れしながら読んじゃうと思いますが、何であれ、こういう対立意見も知っておくのはいいことです。
  • The Companion Species Manifesto (Donna Haraway, Prickly Paradigm Press)
    「サイボーグ宣言」のダナ・ハラウェイによる「人間と犬の関係」論。こりゃまた微妙なものを……という感じだけど、ハラウェイのことだから、それなりの綾をつけてトンデモない方向へ話がつながっていることでしょう。ちなみに、上の『ネオリベ遺伝学』もこの本もPrickly Paradigm Press(リンク先titlesから、いくつかの書籍がダウンロード可能)という、たぶんけっこう若い出版社から出ているんだけど、ここの出版物はけっこうどれも面白そう。ただ、どれもちょっとポモっちすぎるきらいがあるけど。
  • Donna Haraway and GM Foods (George Myerson, Totem Books)
    ダナ・ハラウェイの著作Modest_Witness@Second_Millenium.FemaleMan Meets_OncoMouse (アンダースコアが入ってるなんて、すげえタイトルだね、どうも)のコメンタリ本のような感じ。ページ数も少ないし、活字もでかいしで、瞬殺本。Postmodern Encounters というシリーズの一冊で、他にこのシリーズではデリダのやつとフーコーのやつ(フーコーのやつは原書が見当たらないんで、訳本をリンク)を読んだことがあるけど、デリダのはひどい本だった。ちなみに、このハラウェイ本は翻訳あり



で、ほんとはあと一冊、「小ぶりで薄い」どころではなく、「重厚長大」もいいとこな「兇器本」を買ってるんだけど、それは企業秘密……というか、出来れば別途紹介しようかな(でも、しなさそー)。

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