世界を統べる論理は何か [趣味の数学]

つっても、それほど大層なことを考えているわけでもなく、量子力学において用いられる論理として、妥当なのは量子論理か、それとも線型論理か、という、きわめて限定的なことを、（今現在は）やや線型論理に肩入れしながら考えているだけ。

量子力学を土台に計算機を作り、その上に「自然なかたち」でプログラミング言語を乗っけるとすると、当然その言語は量子論理に基づく……って、浅はかながら、というか、あまり疑問も抱かずにそう思っていたんだけど、「量子論理なんてダメダメ！　論理のかたちに量子力学を落とし込むんなら、やっぱ線型論理だよ！」というジラールの論文「論理と量子的なもののあいだ」(PDF)を読んで、ああ、そうだよな、何だかんだ量子論理には昔から批判が多いし（ただ、批判が多いから、ということだけを以って、それを棄却する理由にはならないけど）、それに、線型論理はリソースコンシャスな論理なわけで、煎じ詰めれば「ある状態のもとでの、ある命令による、別のある状態への遷移」を記述するプログラミング言語を扱うには、持って来いだよな、とひどく感じ入り、というか、「こりゃいけるぜ！」と思い、同じくジラールの「線型論理入門」のような論文(PDF)（というか、講義ノート？）を読んで勉強中。

つうか、ジラールってのはオモロイおっさんだ。