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1校だけ出願完了
案の定、ぎりぎりまで提出する書類、とくにStatement of Purposeをいじくっていた。ま、これは他のガッコにも流用できるわけで、偏にこのガッコだけに、というものではないから、意味のないことではないのだ。で、1校だけ終わっただけ、というのに、ちょっと何かを終えてしまったような気持ちになってしまっている。いかん。本当に大変なのは、15日締切り分であるというのに。

多様性への貢献
このエントリでぼやいた、「研究を通じて、社会的文化的多様性にいかにあなたは貢献できますか?」というのに関して、まだ何にも詰めて考えてないんだよねえ。そりゃ、漠然と思い浮かぶことはあるんだけど……それはよく考えてみると、広く「社会的文化的」なものに対する「貢献」であって、その「多様性」に対するものではなかったりする。大体、研究というものはある意味、「多様性」を殺してしまうことだってあるわけで……たとえば、何かを研究して、何らかの物事が便利になった、という場合、その何らかの物事を「不便に遂行する」という多様性を殺しにかかっている。それは、大筋では肯定すべき事柄なのかもしれないけど、それが齎す副作用も考慮に入れるべき……(ex. デジタルディヴァイド、とか)。あ、こういうことを言えばいいのか。

言語技術研究所
で、明日15日締切りのガッコの内、1校については2つのラボに出願するんだけど、その内の一つに関して、Statement of Purposeを書いてないんだよねえ。インストラクション的には、複数のラボに出願するからといって、複数のStatement of Purposeはnot requiredなんだけど、でも、普通は書くよね。それで、そのラボはLanguage Technologies Institute(言語技術研究所)っつーとこでして、ジャンル的には「言語工学」という、日本ではまだあまり耳慣れない領域を研究するとこなんだけど……単純な興味関心ということで言えば、言語工学にはすっげー惹かれはすれど、その領域で専一的に研究することをstateせよ、とか言われると、正直何も思い浮かばないんだよね。いや、「何も思い浮かばない」ってこともないんだけど、どうしても詰めが甘くなるというか……素人相手ならともかく、プロですからね、相手は。どうしたものか。とりあえずこれでも読むか。って、そんな時間はあるのか(いや、ない)。

À la Wittgenstein...
昨日ちょっと外出したときに、ついでに立ち寄った神保町(本当のことを言うと、目的地と家を結ぶ「道すがら」ではないので、「ついで」ではない)でErmanno Bencivengaという人の書いたA Theory of Language and Mind なる本を見付ける。タイトル的には、かなり相当無難、というか、全然訴求力のないものだけど、中を覗くとこれが……もうもろに『論理哲学論考』(リンク先のアマゾンで中が見られるので見てみてください)。終わりの文言は、「語ることが出来ないものこそ、黙って見過ごしてはならない」というもの。ただ、全体を通しての評価、というのはよく分からないな。一つだけ言えるのは、ただならぬ「胡散臭さ」を放っている、ということぐらいか。

Structured Computer Organization
タネンバウムのStructured Computer Organization 第五版 のInternational Editionが出ていた。ただ、Appendixがちこっと省かれている。まあ、差額が6千円ぐらいだから、それを考えれば何てことはない省略か。

行きつけのカレー屋で
カレー食ったあと、サーヴィスでアイスが出てきた。ここに通い始めてから、かれこれ数年になろうとするが、初めてのこと。でも、今に至るまで、あれが何アイスだったのか、よく分からない。何となく、ライムっぽい感じもしたが……。

洋書専門古書店にて
どこぞかの大学教員と思しき人が店の人に、近頃の学生の「ダメさ」を嘆いていた。その人曰く、授業で少しでも難しい本を読むと、学生たちはすぐ寝てしまう、とのこと。そこから、昨今の出版事情にも触れ、「かんたん」とか「よくわかる」とかの言葉を冠した書物が書店に溢れているのも、「難しい」ことを受け入れられない風潮の現れである、とものたまっていた。こういう「難しいこと信仰」を抱いている人が、陰に日向に「知の欺瞞」的言説をバックアップしてるのだろうな。本質的に複雑なことを無理矢理簡略化することはともかく(これだって、ある局面では是認され、推奨されるべきことだ)、基本的には「かんたん」だったり「よくわか」ったりすることは、いいことなはずだ。もっとも、そうした言葉を冠する各々の書物の内実如何については、よく知らないが。

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コメント
最近、「多様性」にふりまわされ、苦しいわたしです。
この質問自体は「一様性(?)」の顕現のような気がしますね。「なんで、多様性に貢献しなくちゃいけないんだろ?」

なんて、言ってると、忙しいはやしさんの邪魔になるだけだ。なんとか、がんばってください。

大学の先生の「癡の欺瞞」あれ?「知の欺瞞」も、「多様性」と結びついているかもしれませんね。「多様性」を追求すると、広場に出て共通の場で議論せず、自分のたこつぼの中にいる権利が得られます。 … ほんと、煮つまってるな、性格悪いもん、わたし。
エム 2005/12/15(Thu)09:21:00 編集
多様性が保証されていること自体は、(愚行権を認めるのと同様な根拠で)それなりにいいことだと思うんですが、翻って、それが「ねばならぬ」というものに転化すると、それこそ(ときに硬直的な)「一様性の顕現」に他なりませんよね。

大学教師の「知の欺瞞」、あるいは「タコツボ化」に関しては、石飛さんが仰っているように、かような「多様性」の衣を借りて、その中で頑迷な「一様性」を突っ走る、という気も確かにします。

で、性格が悪いがゆえに、煮詰まっているんですか? もしかして、石飛さんの場合、中途半端に「性格がいい」がゆえに、煮詰まってるのではないか、なんて、勝手なことを考えちゃったりするのですが……どうでしょう? まあ、性格悪くてもいいじゃないですか、というか、それはそれで所与の条件なんで、仕方なくないですか? それに、もし、石飛さんの抱いている「煮詰まり」が、いわゆる「学的」なことに関するものであれば、全然その「性格の悪さ」は気にする類のものではないと思います。だって、別に「人から好かれよう」と思って、学問をやってるわけではないのだから。
はやし 2005/12/15(Thu)09:49:00 編集
心を119に分類するその「多様性」の前で、悩んでるところです。この分類は、「善い心」だけです。

はやしさん、中途半端に「性格いい」、とは、鋭いですね。あたってるな、きっと。これは「単純な性格」と同義ではないでしょうか。言い換えれば「多様性を拒否する性格」。

性格悪くして「善い心」を検討するとうまくいくかな。はやしさん、ありがと。はやしさんも、性格悪くして「多様性」に対応してみては。お互いがんばりましょ。
エム 2005/12/15(Thu)21:52:00 編集
え、「善い心」だけで199も分類があるんですか? つことは、それとは別に、「悪い心」っつーのも分類されてるんですよね? それとも、「善い心」に分類されている各々のnotを取るのかな?

ま、ともあれ、そういう「善い心」を扱うには、こちらの「心がまえ」として、「善い」のが「良い」のか、「悪い」のが「良い」のか、それを考えるのもちょっとオモロイですね。まず、こちらの心がまえが善かろうが悪かろうが、「善い」ものは「善い」ものとして認識することが出来るのか。徹頭徹尾「悪い」とすれば、「善い」とされるものは「悪く」見えるのではないか。そもそも、「善い」だの「悪い」だのは、時空に相対的なものなのだから、無時間的に「善い」とか「悪い」とか単純に言えるのか。もし言えるとすれば、何について、どの程度、そう言えるのか……。

で、おれ、普通に「性格悪い」ですよ。
はやし 2005/12/16(Fri)16:10:00 編集
199でねーだ。119ね、119。ワンワンナイン。
はやし 2005/12/16(Fri)16:12:00 編集
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