気になる本、とか [本]

「また懲りもせず新宿紀伊国屋南店をぷらついた」記。

まず、一番気になった本はこちら。

美の歴史
ウンベルト・エーコ（編著）

内容はもう文句なし、というか、エーコのいつもながらのマニアックさが大爆発で（ところで、「マニアック」という語を「あまり知られていないような、マイナーな」という意味で使うのは、ちょっと違う、という気がする。言うまでもなくこの語は、「きちがい」を意味するmaniaの形容詞形であり、そこから派生して「気が狂ったようにものごとに執着する」という意が生じた。だから、扱う対象がどれだけメジャーであろうと、その態度はマニアックでありうる）、色んな愉しみ方が出来そう。図版もオールカラーでうはうは。ただ、如何せん、高い！　で、こりゃ英訳があったらそっちを買おう、とその場では思い、さっき帰宅してアマゾン様にお伺いを立てると……ありました！　しかも今なら15%OFF！　こりゃ、買いです。

って、『美の歴史』（と、また要らぬお喋りに潜り込むと、『美の歴史』と言われて想起されるのは、まずタタルキェヴィッチだと思うのだが、この本、翻訳はされないのだろうか？　やはりこれぐらい、日本語で読めるようにしておいて当然、と思うのだが、どうだろう）についてそんなに長々と話していてもしようがないんで、じゃあ他に何が気になった？と言うと……うーん、何だろ？　あ、あれが出てた、『全体性と無限』岩波文庫版。買わなかったけど（そして、今後も買う予定はない）。つか、この本、そんなに重要か？と大暴言。それより、同じ岩波文庫新刊ということで言えば、ビュトールが出ていたことの方がよっぽどぐっと来たな。ま、それはそれ。蓼食う虫も。

あとは、何だ？　そうだ、今日もまたフーコーの講義録買っちゃいました。しかも、2冊（『保安、領土、人口』、『生政治の誕生』）。だって、面白そうなんだもの。ま、これらの本についてはおいおい。

こんなもんかな（あ、あと、トニー・ブザンのMind Map Book とUse Your Head の2冊を、とりあえず立ち読みでがーっと読んだけど、どうなの、これ？　何か、どってことないことしか書いてないような気がするんだが。ま、第一印象から受けるほど「トンデモ」なことは書いていないようではありますが。とはいえ、何であんなに受けがいいのか、やっぱり分からん）。