気になる本 [本]

この間、新宿・神田でチェックを入れたときのものを、忘れないようにメモ。

• 『自由と保障』（トニー・フィッツパトリック、勁草書房）
  副題「ベーシック・インカム論争」。「論争」というに限らず、その基本的な考えや、リバタリアニズム、フェミニズムといった思潮との絡み合いも書かれている。「クレイジー（働きすぎ）からレイジー（のんびりだらだら）へ」という文句が印象的。勁草書房のこのシリーズ（なのかな？　でも、装丁の感じとか統一されてるし）は他にも、『自由の倫理学』とか『自由のためのメカニズム』もヒジョーに気になる本です。いつかまとめて「がっ」と買ってやろうと目論んでおりますが……。
  
  
• 『国家とは何か』（萱野稔人、以文社）
  かなりDG色の強い国家論（らしい）。確かに、任意に開いたページで戦争機械の話とかしてたし……。古本待ち。
  
  
• 『社会的選択理論』（ジョン・クラーヴェン、勁草書房）
  社会的選択論は昔っから気になっていて、センの古典とか、鈴村・後藤の解説本とか読み散らしてはいるんだけど（でも、この分野の古典中の古典であるアローのこれは読んでないのだ）、何というか、「もっと知りたいなあ」という感じが知れば知るほど募るので、どんなもんだろう、と思うのだけど、「数学が不得意でも十分読める入門書」という甘っちょろい惹句にどうも引いてしまう。大体、社会選択論に出てくる数学なんて、概ね大したことないではないか。

うーん、勁草書房ものが多いな（つっても、全部で3冊しか挙げてないんだけど）。でも、まあ、とりあえずは今あるものをがしがし読もうかな。