ライヴ：エラスト [音]

刻みの細かいエレクトロニカの中では頭一つ抜きん出ているエラストerast（ニカコイnikakoiっつー名前でも活動）のライヴに行ってきた。

場所は渋谷にあるmoduleというクラヴだったんだけど、こじんまりとした、なかなか居心地のいいところで、バーフロアの椅子に座りながらぼーっとライヴが始まるのを待つ。

この日のライヴはmilky-chu、joseph nothingというROMZ勢もやったんだけど、エラストと比べると刻みの細かさの質というか必然性にちょっと欠けるかなあ、と思った。もっともmilky-chuに関しては、そんなに刻みの細かさが前面に出ているような感じではなかったけど。というか、まあ、好みの問題、すかね。

で、メインアクトのエラスト、まさにもう、CDのあの音、という感じで、踊るための音楽では全然ない（本人からしてクラヴで踊ったり、という習慣がないのではないか？）。アタックがめちゃめちゃ強調された、刻みの細かいリズム、その上にミョーな哀感を漂わせつつ、微妙なところで外しているメロが乗る、っつー感じで、おれにはど真ん中なのであります。

おれ個人としてはエラスト名義でのアルバムよりニカコイ名義での、とくにこれ何かがオススメ。ことによったらけっこう売れてもおかしくない、と思うのですが、どんなもんでしょ？



（7/26追記）
今はもう直してあるけど、出だしの「エレクトロニカ」が「エロクトロニカ」になってた！　だれか言ってよー！　って、もしや誰も読んでねえのか？　その可能性もあるな……。