クワインの暴言？ [本]

この間紹介した『超越論的金融哲学論考』に、論理学が量子力学をうまく形式化できないことに際してクワインが、「そんなら論理学を変えればいいじゃん！」と言ったら、パトナムが「クワイン先生、何が何でも、そりゃちょっとまずくないすか？」と応答した、って話が出てくるんだけど、これ、典拠は何だろ？

クワインが「論理学を変えればいい！」って言ったってのは、「経験主義の2つのドグマ」（英文だけどウェブで読めます。日本語訳は『論理的観点から』に所収）でバーコフとフォン・ノイマンの例を引きつつ論理法則の改訂可能性って話をしてるから、それかな？とは思うんだけど、パトナムだって「量子力学の論理」（in Mathematics, Matter and Method）なんつー論文を書いているぐらいで、斯様の如くクワインに諫言を呈したとも思えんのだが……。

それはそうと、このクワインのページがけっこうすごい。ファミリーツリーまで見られたりする。まあ、そんなん見ても何の意味もなかったりするんだが。