聴音日記 [音]

最近聴いたもののなかから、それなりの新譜、あるいはこのブログで未紹介なものを中心に。

La Nuit Electrique Zaïmph (Utech, 2007)

終わりの曲の後半でもりあがりかけて、そのまま終わってしまうのがざんねん……って、何の説明にもなってないですが、前作はHospital Productionsから、と言うと、ちょっとは音のふんいきも分かってもらえるのではないでしょうか。

Two Nice Catholic Boys Loren Connors (Family Vineyard, 2009)

やっとこさ聴きました。やはり、よい（とくに、2曲目の3分すぎからがど真ん中）。つうか、じつは前作聴いてないんだよね。聴かなくちゃ。

Cranes Cranes (Dadaphonic UK, 2008)

まさかの復活！のクレインズ（「復活」というわけではなく、ずっと地道にやってたのかな？）。べつに期待はしていなかったのだけど、にもかかわらず、聴いてもとくに何も感じなかった。ぎゃくに、声質の「はすっぱ」っぽいところが耳につき、「これだったら旧作（たとえばForeverとか）聴くかなあ」というありがちなパタン。

Behind Every Mask Sleeper (Mush, 2009)

全体に、もっとリズムトラックを弱くして（あるいは、かすみがかった感じにして）、うわものとかももっと錆ついた感じにすると、Xelaみたいになっていいのに……と思ったけど、そこまですると別ものになっちゃうか（6曲目と12曲目なんか、素のままでそういう感じに近いけど）。5曲目冒頭の"I think the drum machine was one of the worst inventions in the twentieth century"ってのを言ってるのが誰なのか、ちょっと気になる。

The Ruby Suns Ruby Suns (Memphis Industries, )

なぜだか（ってことはないか）Sea Lionsがひじょうにお気に入りなルビーサンズのファースト（だよね？）を聴いてみた……けど、大してよくなかった。

The Nothings of The North Ametsub (Progressive Form, 2009)

ちょっとおしゃれすぎ＆音がクリアすぎ、かも。ぜんぜんわるくはないんですが、個人的嗜好としてもっとfierceというか、「何だこれは？」的な要素があったほうがたのしめます。

The Long Lost Album The Long Lost (Ninja Tune, 2009)

セカンドはけっこう好きだった（というか、作を重ねるにつれ、あからさまにヒップホップっぽい要素が耳につくようになり、ゆえに、これぐらいしかまともに聴いていない）ディーダラスによる女性ヴォーカル入りプロジェクト。わるくはない、というか、かなり好きな感じではあるんだけど、もうちょっとパンチというか、フックがあると、と思う。

It Tends To Flow From High To Low I Might Be Wrong (Sinnbus, 2007)

可もなく不可もない。

Anam Cara A. Armada (Hello Sir Records, 2009)

まあ、よくあるタイプのインストポストロック。さいきん思うんですが、おれ、数少ない例外を除けば、「インストポストロック」と称される音楽はあまり好きじゃないのかもしれない。

These Places Are Now Ruins Last Days (N5md, 2007)

「アコースティック・インストゥルメンツ＋茫洋とした電子音」というありがちなパタンながら、これはけっこうよい。アルバムタイトルとか曲名とかを考えあわせると「これってあんがいヘヴィなアルバム？」とか思ってしまうけど、そういうことはあまり考えずに、安楽に聴けばよい、と思う。

Astral Glamour Homosexuals (Morphius, 2004)

「購入→リップ→放置」というあわれな（しかし、よくある）パタンに陥ってしまっていた音源を、あらためて聴いた。ホモセクシュアルズは、いまいち有名ではないような気がするけど、ポップさとひねり具合のバランスがよく取れている、たのしいアルバム。「ロンドンパンク」というレーベルのもとに語られることが多いようだけど、響きはむしろ「ポストパンク」のそれに近い。