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ほとんど「生き急ぎ」の世界。
The Second Annual Report of Throbbing Gristle Throbbing Gristle (Industrial Records, 1977) |
D.O.A: The Third and Final Report of Throbbing Gristle Throbbing Gristle (Industrial Records, 1978) |
20 Jazz Funk Greats Throbbing Gristle (Industrial Records, 1979) |
TGは、出音云々ではなく、存在そのものが「ノイズ」という感じもしますが(出音そのものということで言えば、おれ自身はあまりTGを「ノイズ」という括りで聴いていない)、ここに挙げられた3枚のなかでは、「ノイズ」もへったくれもなく、20 Jazz Funk Greatsが必聴な音盤でしょう。
Microphones David Tudor (Cramps, 1978) |
うーん、聴いたことない。パス。
Anthology Of Dutch Electronic Tape Music: Volume 2 (1966-1977) VA (Composers' Voice, 1979) |
これはひさびさに聴きかえしましたけど、じつにかっこよかった。なぜだかアマゾンJPに商品登録がないので本家のほうにリンクはっときますけど、中古価格でも値段はそんなに高くないし、電子音楽好きは持っておいて損はない1枚と思われます。
Detroit Underground 06 VA (Detroit Underground, 2005) |
デトロイト・アンダーグラウンドは、良質な(ただ、じゃっかん決め手に欠けないでもない)IDMをリリースしているレーベルで、おれもときたま取出しては聴いてますけど、たんに「グリッチー」というだけでノイズ文脈で音盤を語れる時代はとうに過ぎ去ってしまったと思われるので、ここに参入させるのはちとむりやりですが、ことこの第6集に関して言えば、ロックトグルーヴがその収録作品のほとんどを占めていたりするので、後述のERSとかRRRの音盤と絡めて語れる、のかな。とはいえ、繰返しますが、グリッチーなIDMのコンピとしては、このDetroit Undergroundシリーズは、けっこうよいです。
Extreme Music from Japan VA (Susan Lawly, 1994) |
ホワイトハウスでおなじみのスーザン・ロウリーからの「極端な日本の音楽」集(収録アーティストはDiscogsを参照のこと)。
この「極端な音楽」集はほかにも、アフリカ編、女性編、そしてロシア編があり、いずれもガーガー言わせてます。
Futurism & Dada Reviewed Various Artists (Sub Rosa, 1995) |
未来派関連のCDってあんがいリリースされていて、おれも「未来派」というだけでけっこう買っちゃったりしてますけど、未来派とかダダ関連の音源って、じつはUbuWebのサウンドアーカイヴでほとんど聴ける、んですよねえ。
Improvised Music from Japan VA (Improvised Music from Japan, 2001) |
大枚はたいて買ったはいいけど(たしか、立派な木箱に入っていたような)、じっくり聴いていないもののひとつ。おまけにリップしてきてもいないんで詳しいことは書けませんが、Discogsの情報を見てもらえば分かるとおり、「日本におけるインプロヴィゼーションの現在」というようなものがこれを聴けば一望できるのではなかろうかと。
lockERS VA (ERS, 2000) |
1枚のレコにやけくそのように162のロックトグルーヴ(レコの溝を強制的にループするようにしたもの。SPKのLeichenschreiも、B面最後がたしかロックトグルーヴになっていたはず)が収められた音盤。ざんねんながら未聴だけど、手に入ればぜひ聴いて(演奏して)みたい。
Necropolis, Amphibians & Reptiles: The Music of Adolf Wölfli VA (Musique Brut, 1986) |
アール・ブリュ作家アドルフ・ヴェルフリの音楽作品を、グレアム・レヴェル、スティーヴン・ステイプルトンといった錚々たる面子がインタープリット。ただ、これら演奏がじっさいにヴェルフリが作曲したものにどれぐらい忠実なのかは、保証のかぎりにあらず。気になる人は上記ユビュウェブのサウンドアーカイヴにプレーンなヴェルフリサウンドがありますので、聴き比べてみましょう。
No New York Various Artists (Lilith, 1978) |
これはもう、ほんとのほんとに説明不要、でしょう。説明が要るような人は、そんな説明を聞くまえにまずは音を聴け、と。
それにしても未来派の音源ってあるんですね。未来派とノイズのかかわりって割とマジメに気になります。ノイズについての歴史をまとめるなら、やはり前史的な扱いなのかな
未来派とノイズの関わりってのは、なかなかむずかしいね。その「むずかしさ」の内包を逐一語っていたら、それこそ「コメントのなかでエントリを書く」みたいな沙汰になっちゃうのでそれはしないけど、そもそも、未来派自体がよう分からん、というのが(少なくともおれにとっては)でかい。
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